というかなんとなーくの雰囲気で、ユースカルチャー、クラブカルチャー、とかDJカルチャーって聞いたことあるな、と思ったけどDJカルチャーはPet Shop Boysの曲名で耳になじみがあったのか。
そう、なんとなーくはわかるけれども、明文化できるほどよくわからない、多分今の日本語の「カルチャー」の使われ方、そしてここのスタッフ募集の文脈の中での「カルチャー」の使われ方。自己PR文に貴兄貴女は何と書くのだろうか、好きなカルチャーについて・・・。。
わからない、けれども先日K-Pop効果で湧きに湧いている韓国料理屋の、女子しかいない店内で石焼ビビンパ食べてたのだが、K-Popアイドルのポスターがべたべた貼られた壁をバックに、カウンターでメイド服のゴスロリ女子と、往年のボディコン服の女子がビビンパ食べてたのだが、そのシチュエーションは何となく「カルチャーがクラッシュしている音がした」という形容もできる光景だったかという確信はある。
Ann Eysermansの「For Trainspotters Only」を聴く。
ベルギーのマルチインストゥルメンタリストのデビュー盤であるが、これが4台のディーゼル機関車の音とハープの共演、というどうしてそうなった、というものなのでたまげた。が思えば先日チェリストのLucy Railtonも列車の音メインのフィールドレコーディングとチェロの音のレコード作ってたので(凄く良かった)、
もしかして意外に弦楽器+列車、というのはアリ、なのかも知れない。列車の音というのは確かに何か呼び起こされるものがあるもので、Chris Watsonの列車フィールドレコーディング作品とか、かなり何故かメランコリックな気持ちにさせられたりするっすよね。
で、このAnn Eysermansのレコードもやっぱり自身のノスタルジーとも関係しているらしく、ハープの響きと列車の音の組み合わせで、不思議なことに何だか切なくなる瞬間が訪れるから、ちょっと自分大丈夫なのか、とか最初思ったりもしたのだけれどもそれはごく自然な反応だったのだな、と安心した。他にも自身の声やら壊れたオルゴールやら列車の振動音やらアナウンスやら囁きやら犬の鳴き声やらオルガンの音やら、とかもう普通の文脈ではありえないものがミックスされていたり、それでいてやっぱり凄くメランコリックな気持ちにさせられるので、これは結構魔性の響きのレコード。