Prelude For Four Diesel Locomotives And Harp

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
なんとなくぼんやりとTwitterのタイムラインを眺める暇のあった休日の昼下がり、ふとタイムラインにはスタッフ募集のツイートが流れてきて、そこには「履歴書と簡単な自己PR文(職歴経験、好きなカルチャー、音楽等)」と書いてあったのだった。
 
好きなカルチャー、って何だ・・・?
 
という問いがずっと頭から離れず、なんかもやもやしているのであった。結構誰でも書けるものなのだろうか、好きなカルチャーって・・・?あんなにCulture Clubに人生の早い時期に触れ、「文化倶楽部」という日本語訳にも触れていたのによくわからないな。
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というかなんとなーくの雰囲気で、ユースカルチャー、クラブカルチャー、とかDJカルチャーって聞いたことあるな、と思ったけどDJカルチャーはPet Shop Boysの曲名で耳になじみがあったのか。


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そう、なんとなーくはわかるけれども、明文化できるほどよくわからない、多分今の日本語の「カルチャー」の使われ方、そしてここのスタッフ募集の文脈の中での「カルチャー」の使われ方。自己PR文に貴兄貴女は何と書くのだろうか、好きなカルチャーについて・・・。。

 

わからない、けれども先日K-Pop効果で湧きに湧いている韓国料理屋の、女子しかいない店内で石焼ビビンパ食べてたのだが、K-Popアイドルのポスターがべたべた貼られた壁をバックに、カウンターでメイド服のゴスロリ女子と、往年のボディコン服の女子がビビンパ食べてたのだが、そのシチュエーションは何となく「カルチャーがクラッシュしている音がした」という形容もできる光景だったかという確信はある。

 

Ann Eysermansの「For Trainspotters Only」を聴く。

ベルギーのマルチインストゥルメンタリストのデビュー盤であるが、これが4台のディーゼル機関車の音とハープの共演、というどうしてそうなった、というものなのでたまげた。が思えば先日チェリストのLucy Railtonも列車の音メインのフィールドレコーディングとチェロの音のレコード作ってたので(凄く良かった)、

store15nov.jp

もしかして意外に弦楽器+列車、というのはアリ、なのかも知れない。列車の音というのは確かに何か呼び起こされるものがあるもので、Chris Watsonの列車フィールドレコーディング作品とか、かなり何故かメランコリックな気持ちにさせられたりするっすよね。

El Tren Fantasma

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で、このAnn Eysermansのレコードもやっぱり自身のノスタルジーとも関係しているらしく、ハープの響きと列車の音の組み合わせで、不思議なことに何だか切なくなる瞬間が訪れるから、ちょっと自分大丈夫なのか、とか最初思ったりもしたのだけれどもそれはごく自然な反応だったのだな、と安心した。他にも自身の声やら壊れたオルゴールやら列車の振動音やらアナウンスやら囁きやら犬の鳴き声やらオルガンの音やら、とかもう普通の文脈ではありえないものがミックスされていたり、それでいてやっぱり凄くメランコリックな気持ちにさせられるので、これは結構魔性の響きのレコード。