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白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!まだまだ貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 

今月は多分2月26日(金)あたりにcsgbあるんじゃないかと・・・。

ということで通常の時間帯になるかと思いますが、今月もよろしくお願いいたします。

 

たまにこの拙ブログで話題にしている、街中では立ち食いの蕎麦屋の郊外型店舗(立ち食いではない)は職場に近いこともあって結構利用している。街中の立ち食い店舗で食べる時と比べて、さほど感銘を受けない味になっているが、否、これは多分街中の店舗とは違ってなんとなく、ではあるが立ち食いではない、そして私が素面だ、と言うことに大きな原因があるように思う。味は変わってないと思うんだな。

 

ただ、大きく違うのは券売機がハイテクな奴で、注文すると厨房にも指令が行き、券売機でお金払ったらあとは電光掲示板を見て自分の番号が出来たらカウンターに取りに行くだけ、というシステム、である。まあそれはとても楽なので問題ないのだが、大体私はミニ丼を蕎麦に追加して食べる。ここに問題があるのだった。

 

私はもうご存知の方も多いとは思うのだけれども、丼ものの汁が激しくご飯に染みているのがかなり苦手で、例えば吉野家の牛丼とかならつゆぬき、というオーダーをするくらい、である。これが券売機でオーダー、となると全くこちらのつゆぬき、という意向を伝えるスキがなく、結果凄く汁がご飯に染みたかき揚げ丼とか、かつ丼とかを食べる羽目になってしまうのであった。

 

世の中を見ていると多分つゆだくの方を好む人が多いだろうから、この蕎麦屋も良かれと思ってかなりつゆをだくだくにしてくれているのであろう。いわばホスピタリティの現れ、としてのこの丼もののご飯へのつゆの染み込み、があるのだろう。それはそれでそのハートには感謝はするのだけれども、ちょいとなんとか、いわばマイノリティの声を伝える機会をこの券売機からの指令が厨房に行くまでに設けてはもらえないだろうか、と思うのだけれどもそのシステムの隙を突くことができず、結果非常に苦手なつゆだくの丼ものを食べ、なんかこうじゃないんだよな、というご飯をかっこんでいるのであった。

 

でもこれって、私の場合はこういうなんら切羽詰まった感じがない側面でマイノリティであることを感じ、声を何とか届けたい、と足掻いているのだけれども、もっと深刻な側面で大変な思いをしているマイノリティの人々、がこの世の中にはいるはずである。マジョリティの行動原則に則ったシステムが蔓延るこの世の中で、どれだけ辛いことなのだろうか。これからおそらく様々な側面でシステムの自動化や単純化や硬直化は進むであろうから、ますますマイノリティの声を突きとおすことが難しくなりそうな予感は、あくまで体感的にだけれども、する。となってくると、これからの世の中ではどんどん後退して行ってしまいそうな、人間と人間とのやり取り、というのがその突破口になっていくのかもしれないし、私たち自身もこういう場合は「通常」こうだけれども、本当にそれだけで良いのかな、こういうのも必要なんじゃないかな、と日々思うことが大事なんだろうな。

 

と何とも青臭いかも知れない、そして大きな話になってしまったけれども蕎麦屋の券売機を前に、なんとかつゆぬき、というオーダーを通す方法はないだろうか、と悩んでいると自然とこういう考えになってもしょうがない、と思うのだった。この間の貝柱かき揚げミニ丼も、なにもここまで、というくらいのつゆだくぶりで泣きそうになったもので・・・。

 

The Human Leagueの「Crash」を聴く。

クラッシュ+3(紙ジャケット仕様)

クラッシュ+3(紙ジャケット仕様)

 

1986年リリースの5枚目のアルバムである。何といってもあのJam & Lewisがプロデュースを手掛けた、というのが当時も話題だったがそういうアルバムである。前作「Hysteria」 

ヒステリア+5(紙ジャケット仕様)

ヒステリア+5(紙ジャケット仕様)

 

がちょっとあんまりヒットせず、起死回生を狙ってミネアポリスまで飛んでJam & Lewisに製作を依頼、と言う背景があったようだけれども、主導権をJam & Lewisに握られてしまって最終的な完成を前に彼らと決裂し、結果大いにメンバーとしては不満が残る作品だったようである。が、蓋を開けてみれば大ヒット、シングルも全米No.1、という皮肉なものである。実際ごっさファンキーなビートに彩られたタイトなアルバムで、The Human Leagueの作品としてはかなり異色だけれども、私のようにあんまりThe Human Leagueってはまれないんだよなー、アルバム何枚も聴いてるけど、というような人間でも若干の曲の弱さは気になるけれども、一番好きかもな、という作品である。そう、なんかちょっとバンドが無理しているような作品で、そこがなんか他のアルバムにないようなある意味やけくそ(と言って良いのかわからないが)な勢いがあって良いのかも。Philip Oakeyもめっちゃ頑張って歌っているので、何かその気合いで押される、というか。でもシングル3枚ともJam & Lewisが曲作りに参加した曲(とくに大ヒットの「Human」なんか完全Jam & Lewis作)だけで、バンドとしてはフラストレーション凄かっただろうな、という何とも複雑な気持ちになる1枚。大体ジャケットのフォトセッションまでなんだかパリでうまくいかなくて急ごしらえで撮った写真らしく、どんだけポップミュージック残酷物語なのか、という・・・。ちなみに同年、The Human League分裂組のHeaven 17も「Pleasure One」

Pleasure One -Coloured- [Analog]

Pleasure One -Coloured- [Analog]

  • アーティスト:Heaven 17
  • 発売日: 2019/07/05
  • メディア: LP Record
 

というあんまり誰も見向きもしなかったようなアルバムを出しているのだが、こちらもThe Human Leagueよりももっとこなれた感じでソウルフルでファンキーな色が強く、何だか結局のところ同じような方向性に向かっていった(いや、Heaven 17の方が自然なここまでの流れだったりするが)のも面白いな、とかこの2021年に部屋でこれら2枚のアルバムを聴いて思ったりしたのだった。