By Ourselves

明日、日曜日です!

WPWTFWW Vol.2 2022年11月13日(日)17:00~22:00 @ Loop Cafe

DJ: Hiroshi, tdsgk, tmym, ymdmkt

「4人で聴きたいレコードをかけるので皆さんも良かったらどうですか」と来年1月でクローズが決まってしまった泉区八乙女の名店Loop Cafeでやります。チャージも通常営業の中でやるのでフリーになりますが、何か注文して飲んだりしてください。月曜日休み取りたいな・・・。あ、あと多分最初っから最後までいても楽しいと思うので、是非お早目に!

 

Tシャツです!

aobanunoise.thebase.inあkk

よろしくお願いいたします!

 

昨夜のcsgbありがとうございました!始まって最初のうちは、もしかしたら地上では(Monetは地下)最終戦争が起きていて皆滅びてしまったに違いない、というくらいにリアル無観客だったのですが、後半の盛り上がり、ありがとうございました!スガイさんのSwervedriverとかCurveとかBlind Mr. JonesとかRevolverとかSpirea Xとか、染みましたね・・・。私は本当にランダムすぎる(いつもか)選曲で、まあつながった部分は奇跡、という感じでしたがまた頑張りますのでよろしくお願いいたします。次回年内ラストcsgbは12月16日(金)の予定です。

 

なんか色々ネタがあったように思うのだが、なんだか忘却の彼方に行ってしまったね。ということはまあどうでも良いものだった、ということなのだろう。今月は20周年記念月間、ということで20年ネタで乗り切っても良いのだけれども、何だかそういうのもな、と言う気持ちなのだった。

 

という舌の根も乾かぬうちに、そう、私がお気に入りでずっと着ている黒いカバーオール(まあワークジャケット的なもの)があるのだけれども、これはちょうど20年前に仕事で京都に行った際に購入したものだな、とそのジャケットを着ていてこないだ思い出したのだった。

 

それは京都紋付という染物屋さんのやっていたブランドのTemasというところのものなのだけれども、当時雑誌『Relax』とコラボしたリングとかがあって、その存在を知ったのだった。それで京都に行く機会があった20年前に実際店舗に行って、買ってきたものである。

 

裏地のないごわっとしたキャンバス地のジャケットで、流行に関係ないざっくりとしたシルエットにTemasがこだわっていた漆黒で染められたもので、いつ来ても心地よいのであった。冬にはアウターとしては全く機能しないものだけれども、春でも秋でも羽織るのに最高で暑すぎず寒すぎず、ということで非常に重宝している、20年間。

 

で頑丈だから全然まだまだ着るつもりなのだけれども、同じようなものがあったら良いな、と思って調べてみたら大元の染物屋さんはあるのだけれども、Temasはもう廃業してしまっているらしく著しくショックを受けた。そうか同じものはもう得られないのか、という寂しさと、これは大事に着ないと・・・、というプレッシャーみたいなものが同時にやって来て、よく聞く「いつまでも、あると思うなほにゃらら」というフレーズが頭をよぎるのであった。

 

なるほど、20年というのはそういう時間なのだね、ということを改めて認識したのだが、いやーもう1着欲しかったなあ。どこかで同じような、裏地のないカバーオール、ないかな。以前ユニクロでちょっと見てみたけどなんだかそういうんじゃないな、という感じのシルエットに素材で、いやこれは難しい旅のような気がする。レコードみたいに再発、とかあると良いのだがなあ。洋服の再発、これは結構ブランドによってはあるかも知れないけれども、再発ブランドがあったら、凄く嬉しいものだな、とふと疲れた夜には思うのであった。

 

Blood Orangeの「Freetown Sound」をめっっっっちゃ久しぶりに聴いている。

元Test Icicles、元名義Lightspeed ChampionのDev Hynesのプロジェクト、2016年リリース、3枚目のアルバムである。所謂今様のR&Bのプロデューサーとしても大活躍の彼の、思うとこれが今んとこ一番華やかで集大成的なアルバムかな、という作品でもあるのだが彼の音楽の場合メランコリックなメロディとソフトなプロダクション(なんかシンセとかヴォーカルの処理とか、ドリーミーなんだな)がまろやかな感じを醸し出しているので、そこらへんの塩梅がむせ返るくらい濃厚なのが今作、である。Empress OfにDebbie HarryにCarly Rae Jepsen、そして今をときめくJohn Kirbyと豪華な参加陣も魅力だが、ここではアナログ2枚組(+ボーナス10インチ)に渡ってトータルで胸を掻き毟りたくなるほど(甘さ控えめな)切なさが前回で、Devさんの持ち味炸裂、といったところなのだが、それは彼の父親の出身地をタイトルにし、黒人であること、クィアであること、それらへの違和感(的なもの)を打ち出した作品であるからなのかも知れない。前作に於けるMansunのカヴァーとかそういう衝撃はないけれども、地道に積み重ねられた名作、という感じ。このメランコリックなスムーズさ、そろそろサントラ以外の新作も聴きたいな、と思わせられても仕方がない美しさなのだった。