Without You Without Them

今週です!

csgb Vol.96

2023年4月14日(金)20:00~  @ Monet

Door: 2000yen

Guest DJ: tmym

DJ: Shinshin, 5atoru, tdsgk

今回ひらしょーくんがお休みなんですが、ゲストのtmymさんも交えて賑やかにできればな、と思っております。そして時節柄坂本龍一多めになると思います、全体的に。よろしくお願いいたします!

 

ちなみに翌日はこのような催しが東京であります。

shicho.org

こちら、ライヴの方はソールドアウトのようですが・・・。yumboと一緒に東京に参ります!

 

しかしなんと同日に、これまた私と縁の深いWaikiki Championsが中野でのイヴェントに出ることになっておりまして。

natalie.mu

 

要はその日、仙台の良い感じの音楽家たちが東京の2か所で表現のベクトルは違ってもライヴを行う、というヤバい日なのです。しかも

Waikiki Championsのライヴの後、4月15日(土)おそらく22時以降~中野 MOONSTEPで私がDJをします!

アフターパーティみたいな感じでバースペースでやるんじゃないかな、と思いますが、詳細はよくわからないような・・・。しかしレコードと針持って行きますのでちょっとやります!もしフラッっと来れればいらしてください!

 

で、AOBA NU NOISEのTシャツです!

aobanun

 

ということでまとめると

4月14日(金)csgbでDJ→4月15日(土)yumboと共に車で上京→神田試聴室→ライヴ終演後中野MOONSTEPに移動→Waikiki Championsのライヴ鑑賞→ライヴ後同所でDJ→神田宿泊→4月16日(日)車でyumboと共に帰仙

です。嵐の週末!

 

そんな今週末を控えているのに、何だか仕事も新年度が本格的にスタートしてしまって、嗚呼また始まってしまったか、と軽く絶望している。

 

そんな絶望しながらの帰り道には、我が家の近くの旧車の修理工場と、そこの前の空き地に、いつの日かレストアされるのであろうか、という朽ちかけた名車と、レストアされて大事に乗られている車が入れ替わりながら置かれているので、そこを眺めながら帰るに限る、というものである、ってかなりニッチな癒しであることは十分承知である。

 

そこに置かれている車が渋くて、ローバーP6の3500とかジャガーのMKIIとかはかなり錆びていたけれども、私のお気に入りだった。またBMWイセッタシトロエンDS21とかメルセデスタテ目のセダン、BMWの2002などはピカピカでレストアしたオーナーが大事に乗っていて、メンテナンスのためにここに預けているのかな、とか目を細めながら車で通り過ぎるのが好きだった。

 

また工場の敷地内にもマセラティクアトロポルテの2代目とかフェラーリのBB512とか、ヴァンデンプラとか、初代フィアットの124とかアルピーヌの110とかが置かれている時があって、それらの美しい車を見るだけでも目の保養、というものであった。

 

しかし先日通りかかったら、あんなに朽ちた、でも美しい車で一杯だった空き地には何もなくなって閉鎖されていて、工場の前には日野コンテッサが1台とまっているだけになっていて(勿論コンテッサ1台でもめちゃくちゃ美しい光景なのだが)、愕然とした。あの空き地のジャガーやローバー、また別のディムラーなどはどこへ行ってしまったのだろうか。レストアされたらそれはそれは良いだろうなあ、と楽しみにしていた私のような人間にしてみれば、身近な美術館が消失してしまったような、そんなぽっかりと心に穴が開いたような、そんな状態になってしまったのであった。

 

勿論私が実際に乗るような車ではない。しかし私の大好きなミニチュアカーの実物大、のような感覚だったあの美しい光景はもう二度と戻らない、ということに少なからずショックを受けた。なので、新年度、もうダメだ(言い訳)。

 

しかしいつまでもあるものなぞないのである、生き物も物も。だから今大切に愛でなければならないのである、人も物も。それゆえにBoygeniusのデビューアルバム「The Record」を愛でるのである。

the record [12 inch Analog]

the record [12 inch Analog]

  • アーティスト:boygenius
  • Interscope Records
Amazon

最初の12インチ

も勿論素晴らしかったが、このPhoebe BridgersにLucy Dacus、Julian Bakerというソロとしてもそれはそれは素晴らしい作品を出している3人からなるスーパーグループは、これまた凄いアルバムを届けてくれた。まず冒頭の3人によるアカペラナンバーの完璧なハーモニーは「唄える」3人が集まりました宣言、のようなもので、続く変拍子をものともしない骨太な所謂オルタナ的バンドサウンドが出てくる時にはもう既に夢中、になっている困った作品である。3人のうちだれが主導権を握っていようとも、どれも痒いところに手の届く素晴らしいメロディとヴォーカルで、1+1+1が3を軽々と越えていく様を目撃するしかないのであった。アクースティックギターメインであってもバンドサウンドであっても、俺めっちゃこういうのに飢えてたわ!という歌ものの魅力が詰まった名作。正直、勿論ソロでの3人も良いのだけれども、そのどれよりも素晴らしいアルバムで、継続的な活動を熱望。