Barca Solare

来週です!

csgb Vol.96

2023年4月14日(金)20:00~  @ Monet

Door: 2000yen

Guest DJ: tmym

DJ: Shinshin, 5atoru, tdsgk

今回ひらしょーくんがお休みなんですが、久々のゲストはtmymさん!私は翌日またしてもyumboと共に東京なのでまた早めの出番かと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。選曲は最近好きなレコード達、以上!という感じでやりたいと思っておりますが変更の可能性も大いにあり、です。

 

で、AOBA NU NOISEのTシャツです!

aobanunoise.thebase.inあkk

 

ちょっと喪に服していて更新の間隔が開いた。いや、最近も現在進行形で新作のアルバムとかを聴き、常に何かと動向を追っていたわけで、覚悟はしていたものの、この日が来てしまったのか、という事実に自分でも意外なくらい喰らってしまっていて、毎日なんか検索して、とかしているのは本当に、これまた自分でも驚いている。

 

本当に毎日そういう感じなのだけれども、それはそれとて新年度は新年度でまたいきなり今日も怒髪天を衝いたりとかしているので、斗いの日々は終わらないのであった。勘弁してほしい。勘弁してほしいのではあるが、今日は健康診断で体重が去年と全く変わらず、視力も全く変わらず、だったのでこの1年、めちゃくちゃ色々あったけれども通常運転で生き延びさせてくれた自分の身体に感謝したい。

 

本当に毎日飽きもせず、色々なところで色々なことが起きているのだけれども(あと地震多くて嫌だな)、最近あった印象的なことと言えば、仕事で会った業者の人に会議への出席を依頼されて、その会議の場所がその業者さん曰く「私知らなかったんですけど、ここご存じですか?」とのこと、だったのでどれどれ、とそのチラシを見てみたらなんと私の昔のバイト先のレコード店があったビルだったので「いやいや、知ってるも何も、4年間毎週2回は少なくともここ行ってたし、何なら働いてましたよ!」となった。最近はそのビルはおろか、街中のそっちの方面に行く機会もめっきり減ってしまっていたので、貸会議室メインに近いビルになってしまったことも知らなかった。

 

歳を取ってくると得意技で昔のことを思い出す、ということがあるのだけれども、あの頃あのビルにはイタリア料理店もあったし、古着屋もあったし、美容院も、喫茶店もあったな。確かにテナントの入れ替わりは激しかったけれども、小さいビルながら色々あって面白かったように記憶しているのだけれども。切ない記憶もある喫茶店とか、クリスマスイヴのレコ屋でのバイトの休憩の時に、どこも混んでるだろうからあまり移動時間もかけずに、と同じビル内の店でスパゲティ食べようと思ったらカップルだらけの常軌を逸した混雑具合で休憩終わりに間に合わなかった記憶とか、バイト辞めてからそのレコ屋に行ったら、階下の切ない記憶の喫茶店は廃業していてそのレコ屋の倉庫になっていて、その未整理のレコードの山から全部100円で良いよ、と言われて狂ったようにレコード抜いて重ねて重ねて紙袋4つ分買った記憶とか、これまた最近よくあるけれども次々と襲い掛かる記憶の奔流に身を任せるしかなく、しばし呆然となったのであった。

 

昔保健の授業で逃避行動の一つに白昼夢、というのがある、というのを聞いた記憶があるのだけれども、そういう感じなのかのう。ということでKassel Jaegerの「Shifted In Dreams」を聴く。

Shifted In Dreams [Analog]

Shifted In Dreams [Analog]

Amazon

Jim O'RourkeとかStephen O'Malleyとの共作アルバムとかでもおなじみ、スイス人の彼の新作である。フランスのIna-GRM絡みでもおなじみ、ということで実に由緒正しい電子音楽の人、である。EditionsMegoとかからのアルバムで私は彼のことを知り、そしてどの作品もそれぞれ切り口は若干異なるけれどもどれも筋の通った電子音響作品なので、結構彼の名前を見かけるとすぐにチェックしてしまう。ということでそんな彼の新作は、壮大なメロディ、というかうねりを感じるような美しい曲で幕を開け、おおっ?と思うとその後はひたすら幾層ものレイヤーからなるドローン、というかアンビエント、というか音響、でそれがアルバムを通してより硬質なものになっていく様は圧巻だし、耳馴染みの良い音が続くわけでもないのに、何故か心地よいこの感じは彼ならでは、でやはり今作もずっと聴いていられる傑作になっているのであった。

 

ちなみにアルバムのジャケの裏には「FOR RYUICHI」と書いてあってだな・・・。タイミング・・・。