Don't Want To Know

AOBA NU NOISEのTシャツです!

aobanun

ちなみに年内はDJの機会は色々タイミングが合わず、今んとこない予定です。まあのんびりいきましょう、来年は早速1月にあるかと思います。その際にはこちらでお知らせいたします!

 

あと今週土曜日、チケットは早々とソールドアウトしてしまっているようなのですが、yumboのワンマンライヴ@渋谷7th Floorの際にはドライヴァー兼ローディで同行いたします。何気に4カ月ぶりのディスクユニオンか・・・。・・・。

 

さて気が付くともう師走になってしまった。一応(あくまで一応)「師」的な仕事をしている私などは走り回ること確定の月なのであるが、もはやその観点から行くと毎月師走なので、とくにどうこう、という感想はない。ただ、あんなに暑かったのにちゃんと寒くなるものだのう、ということと、やっぱり人間みんな死んじゃうものなんだな、ということを今月に入ってからとくに強く思った次第である。

 

でも、死んじゃうんだからと言って手を抜いて生きるわけにもなかなかいかないので、そこらへんが大変である。終わりがわかっているのになぜ身体のメンテをしながら生きているのだろうか、こうして若干風邪気味で鼻が出るのに鼻をかみかみ仕事しながら生きているのはなぜなのだろうか、とか色々考えることもあるけれども、多分それは生まれてきたから、生きているから、って答えしかないんだろうな。誤解されるのは困るけれども、だからああそうか、じゃあしょうがない、やるか、という気持ちになったりもするのだった。

 

なぜこうレコードを買って、CDを買って音楽を狂おしく聴いているのだろうか。それは生きているから。Bryan Ferryの「Mamouna」のデラックスが出たらやはり買うわけである、CDとレコードで。

Mamouna (Deluxe Double LP) [Analog]

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Mamouna (Deluxe 3CD)

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当時お蔵入りになった、とずっと噂だった「Horoscope」というアルバムも入っているし、CD版にはラフなスケッチ状態のデモも入っているので、これは「Mamouna」の研究をするか、となるわけである。1994年のリリース当時はBrian Enoと和解、ということで話題になったアルバムである。当時20歳くらいの若造には、なんだか淡々としているかなー、とか思えてしまってあまり思い入れがなかったりするのだけれども、これから数枚を経た今となっては、なるほど現時点でのこのモードでの最新作「Avonmore」

Avonmore

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に近いのかもな、速い曲、淡々とした曲もあるし、比較的シンプルに聞える(それは大いに誤解なのだけれども)し、とか思っていたら件の「Horoscope」というアルバムには「Avonmore」に後に収録される曲が2曲もあって、20年くらいの時を経てから世に出ていたのか、と衝撃を受けると同時に、なるほどそりゃあ近いかもね、と納得したのだった。その「Horoscope」は「Mamouna」や「Avonmore」収録曲の原型ともいえるものも入っており、こってりとしたオーヴァーダブはやはりあるものの、意外にFerry様のヴォーカルが生々しく、もしかしたらここら辺が未完成?とか予想するのも楽しい。CDの3枚目のデモはこんな淡々としたメロディにスケッチや鼻歌のようなヴォーカルがアルバムであんな豪華絢爛なものに・・・!と舌を巻くがこれはまあマニア向けかも。しかし一番衝撃だったのは久々に聴いた「Mamouna」であり、がっちり引き締まったタイトかつスリリングな展開の曲もあれば、ソウルフル(って言っても良いと思うんだよな)なFerry様のヴォーカルが炸裂する曲、なんかエロすぎないか・・・、と思える濃厚なナンバーまで、これが苦み走った傑作だったので、まあ当時私はガキだったんだな。小節ごとに主役交代で色々な音が出入りする、それぞれ豪華ミュージシャンによる入れ替わり立ち替わりなギター(7人もいる)の数々やべース(4人もいる)や鍵盤、Carleen AndersonとJhelisaの姉妹コーラス(2人とも参加させるとはなんたる贅沢)も楽しいし、ひたすらミニマルなリズム隊へのこだわりも凄く「今」っぽくて面白いアルバム、である。えっとすごくエンジョイしているので新作もお待ちしております!