And The Darkest Hour Is Just Before Dawn

csgb @bar fam 2019年7月26日(金)21:00~ ¥1500(1D)

Guest DJ: iamhonami

DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk

 

  よろしくお願いいたします!そして8月は野外が一個?初のお店が一個?そしてcsgb?という感じになるかもです。

 

ということで退院したのである。まあ検査入院なので予定通り退院したわけであるが、いやー最後の検査がキツかった・・・。5時間くらいずっとベッドに横になり点滴を両腕に刺しながら採血して、と言う感じでなによりも人よりは強靭だと思っていた私の腰が悲鳴を上げた。おかげで、退院して帰宅の際も途中中華そばを食べつつ地下鉄と電車を乗り継いで、と目論んでいたのだが、ギヴアップしてふらふらになりながら病院から家まで禁断のタクシーを使ってしまった。

 

大分たくさん血を抜かれたせいなのか、それとも朝6時半からずっとベッドに拘束されていたせいなのかわからないが、帰宅してからもふらふらで結構しんどかったのだが、それでも車に乗り込みセヴンイレヴン2件、佐川急便、クロネコヤマト、と私が不在の間保管しておいてもらったレコード群を死力を振り絞って回収し、またUKからのレコードを家で受け取ったり、とかなり頑張ったのであった、って阿呆か、と思う向きもあるだろうが、これこそが私の生の証、と自分に言い聞かせてやり切った自分を褒めてあげたい。

 

で、家でYabby YouとKing Tubby 

Walls of Jerusalem (with unreleased mixes and studio outtakes) [輸入アナログ盤 / 2LP] (PSLP103)_739 [Analog]

Walls of Jerusalem (with unreleased mixes and studio outtakes) [輸入アナログ盤 / 2LP] (PSLP103)_739 [Analog]

 

 のアルバムとかFaye Webster

Atlanta Millionaires Club (カラーヴァイナル仕様)

Atlanta Millionaires Club (カラーヴァイナル仕様)

 

 とか聴きながらしみじみ思ったのだが、イヤフォンというかヘッドフォンでなく、空気中に流れてくる音楽を聴く、というのはなんと至福の、贅沢な時間なのか、ということである。別にヘッドフォンでのリスニングがどうこう、というのではなく私の場合、昔ながらのそういうスピーカーから大気中に放たれる音楽をフリーに聴く、ということが大事なんだな、と改めて実感した、そういうことである。

 

多分私の場合、頭がでかい、とか耳の形が左右で大きく異なりなんだかイヤーピースがはまりにくい、とかそういうまず音楽を聴く前に身体的にひっかかる部分が多いので、あまり没入できないのであろう、逆に。だから、スピーカーの前、もしくはちょっと離れたところでひっくり返りながら聴く音楽、これが至福だな、と思ったのでもうできればあまり入院とかしないで過ごしたいものである。まあ個室に入院、という手もないわけではないけれども、いや、それ以前に入院しない、ということが良いな。

 

ということでDaniel Schmidt And The Berkeley Gamelanの「In My Arms, Many Flowers」

IN MY ARMS, MANY FLOWERS [LP] [Analog]

IN MY ARMS, MANY FLOWERS [LP] [Analog]

 

 を聴く。サンフランシスコの現代音楽界隈で活動していたDanielさん主導の、カセットテープのアーカイヴから採録されたアメリカンガムラン、という趣のライヴ録音2トラック、スタジオ録音2トラック、CDはもう1トラック、というアルバムである。伝統的なジャワのガムランを研究してきた後にオリジナルのガムランを、という試みの作品群であるが、これが最高に気持ち良い。隙間が多く、そこに残響が長すぎない各楽器の音色が絡み合い、非常に瞑想的であると同時に、どこかメロウな、雨の日に刺してくる太陽の明かりのようなミニマルなメロディが浮かび上がってくるのは至福、と言えよう。ということで明日からまた仕事かー、とか吉本とかマジでどうでも良いわ、とかそういう腐った気持ちを追い払う(キミドリ)

"オ・ワ・ラ・ナ・イ?OH,WHAT A NIGHT!"

 

 のにうってつけな1枚。

 

 

The World Awake

csgb @bar fam 2019年7月26日(金)21:00~ ¥1500(1D)

Guest DJ: iamhonami

DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk

 

 よろしくです!そして8月には3回くらい音楽をかける機会がありそうです。詳細はまた後日!

 

久々に凄く時間が取れた日々が、皮肉なことに検査入院と言う形でやってきたわけであるが、まあ日々ぼんやりと内省的に暮らしてきた。

 

大体が本当にどうでも良いことであったがちょっとした気づきもあった。朝食に出てくる牛乳がしんどいな、と思ってその旨伝えたら次の日からヨーグルトに代えてもらえたのだが、どうも最初の2回とその後では違うヨーグルトになったっぽい、と舌で感じ取ったこととか・・・。

 

また、病院内のコンビニで平積みされている漫画雑誌の表紙の武田玲奈の姿に物凄く動揺し(レジ脇に置いてあるから毎回必ず目に入る)、なんだかどうしようもなくなって、バンドを作ってそのPVに彼女に出てもらう、もしくはバンドに入ってもらってベースを弾いてもらう、否、弾けるかどうかは問題ではない、弾けなかったらそれはもうDelta 5

Singles & Sessions 1979-81

Singles & Sessions 1979-81

 

 やNed's Atomic Dustbin 

God Fodder -Coloured- [Analog]

God Fodder -Coloured- [Analog]

 

 The マニラ帰り 

DON’T TRUST THE MANILA

DON’T TRUST THE MANILA

 

 といった偉大なツインベースのバンドの仲間入りを果たすまでのこと・・・、とか悶々として、なんだかまだ自分にもそういう気持ちがあるのか、とちょっと嬉しくなった、と言うかなんというか(老いか)。

 

阿呆さ加減の検査は今回なかったのだが、多分変わらず阿呆のままである。でもなんか、毎日毎日めっちゃくちゃ悪口言いたくなる瞬間が多々あったけど、それを決して口に出さずに、ネット上にも出さずにいたので自分を褒めたい。

 

Prefab Sproutの「Protest Songs」

Protest Songs

Protest Songs

 

 を聴く。1989年にリリースされた、実際は1985年くらいにレコーディングされていたもののお蔵入りだったアルバムである。だから本当はサードアルバムに当たるのだろうか。約2週間で作ってしまった、というだけあってシンプルなアルバム、とよく形容されるわけだが、何と言うかそのシンプルさ、というのは彼らの場合煌びやかさを指すのだろう。そういう側面は確かにひっそりとしていてアクースティックギター1本と歌、なんて曲もあったりする。しかしきちんとしたバンドサウンドに天使の声のWendy Smithのコーラスがふわーっと乗ってきたり、シンセの過剰一歩手前の使用などはやはり他の作品にも全く引けを取らず、また当然ながらPaddy McAloonの天才的なソングライティングは激烈に爆発しまくっていて、名曲しかない。というか大体にして代表曲(の1つ、と言っても良い)「A Life Of Surprises」はここに入っているわけで。思えばリアルタイムでこれはサード

From Langley Park to Memphis

From Langley Park to Memphis

 

 の次に聴いたアルバムなわけだが、実を言うとPrefab Sproutで一番好きなアルバム、かもなあ、とかひっそりと宣言したいわけである。やっぱりPrefab Sproutは、もちろん凝りに凝った音もだし、Paddy1人の作った音も良いし大好きだけど、何だかどうしてもバンド、としての音が凄く稀有な感じがして、凄く好きなんだな。このままの路線で行ってたら、とか考えるのは野暮なことだけれども。

 

 

 

 

Capital Crisis ( New City Loop )

csgb @bar fam 2019年7月26日(金)21:00~ ¥1500(1D)

Guest DJ: iamhonami

DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk

 

 よろしくです!そして8月には3回くらい音楽をかける機会がありそうです。詳細はまた後日!

 

土曜日の病院は静かである。私と同室の方も2名ほど今日退院なさっていったので4人部屋が現在は2人、と言う状態である。かくいう私も昨日医者から「何も土曜日には検査ないので外出許可でも取ってお出かけでも」と言われたので久々に娑婆に出た。とは言えピザ食べたり、イヤホンの延長コード(これが快適な病室リスニングには必需品であった)買ったり程度だったがちょっとリフレッシュした。別に世の中、私が病院にいる間激変していることもなく、変わらぬように見えた、のだが果たして・・・?

 

しかしまあこれまでもちょっと食後とかに「大冒険」と称して院内探検とか、ちょっと建物の外に出る、とかはしていたのだが、何回か建物の外に出ると結構ヘリコプターの音が大きく聞こえることに気づいてはいた。別にマラソンとかないし、天気も大荒れではないのにな、とか思って不思議だったが、あれは今私が入院している病院にひっきりなしに飛んでくるドクターヘリだったのだ、と思い至った。

 

こうやって私が呑気にいる間にも急を要する患者がいるわけで、それは院内の大冒険の際にも本当に色々な患者さんを見ては思ってはいたことではあるが、今の世の中、程度の差はあれ、果たして色んな病からフリーでいられる人なんてどれくらいいるのだろうか。とそこで昔、透析患者は自業自得だから、とか言った政治家がいたな、とかあなたが〇〇の病気になったのはあなたが△△だからだ、とか言った医者とかいたな、ということが思い出されるのである。

 

まあね、そりゃあそういう自業自得な面も病、というものにはあることはあるだろう。で、そう考えたくもなるだろう。そういうことがふと頭をよぎったりもするわけだ、人間だから。

 

でも人間だから、そういうことを思いながらも言わないでおくこともできるわけだ。これが大事なんだと思う。

 

まあそれはさておき、なんか上のような発言って、極言すれば心の奥底で「自分も死ぬ」ということを忘れてるから言えてる感じなんだよな。言い換えると、死に対して傲慢になってそうな。

 

でも、それだけではないか。要は上の件も含めて、なんか今の世の中結構いつの間にかいろんなことを「自己責任」とか言ってかたづけがちだけれども、結局のところそれって「自分は大丈夫」ってみんなが思ってる感じがするんだな。というか皆がそう思うような方向に上手いこともっていったんだろうなあ、狡猾な連中が。

 

自分に関係ないこと=自分は大丈夫、みたいなことをずっと思っていられれば凄く平和に暮らせるはずではあるんだけれども、そういうことでもないような昨今だな、と思いながらいる。ま、何はともあれ「Carpe Diem」(今を生きる)と「Memento Mori」(死を忘れるな)のバランスを崩さないように生きたいな、とささやかに願うばかりだ。あと明日の選挙に関しても、何とかまともになると良いな、とささやかに願うばかりだ。

 

病室で聴くのに相応しいかどうか(じゃあ相応しい音楽ってなんだ、という話だが)わからないがHelmの「Chemical Flowers」を聴く。 

Chemical Flowers [Analog]

Chemical Flowers [Analog]

 

物凄く最高だった前作

Olympic Mess 2lp [12 inch Analog]

Olympic Mess 2lp [12 inch Analog]

 

と同じくPANからのリリースである。エセックスの田舎のスタジオで作られた8曲は、なんか同じイメージが全くもって長いこととどまることをせず、様々なノイズや環境音のようなものが目まぐるしく生き物のように呼吸しているような、そういう森の営みみたいなもの目に浮かぶ不思議な作品である。細かいビートはあるが、それがゆったりと流れる時間の中にあって、スケールのデカい電子音響作品になっている。ノイズだらけのアンビエント、という向きもあるがひと際生の弦楽器の存在感が大きくて、ほほう、と思っていたらアレンジはJ.G. Thirlwell御大でたまげた。なんか坂本龍一の近作に似たような感じなんだなあ・・・不思議なことに。

 

 

  

Sweet Things

csgb @bar fam 2019年7月26日(金)21:00~ ¥1500(1D)

Guest DJ: iamhonami

DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk

 来週金曜日なので私の(あくまで検査入院だけれども)退院祝いにいらしてくださいませ!ホナミちゃんもいます!

 

ということで今日も今日とて朝6時半から点滴入れつつ採血しつつ薬入れつつまた採血、とかで3時間くらいベッドに拘束されての負荷試験で疲れないことがあろうか。

 

しかし今日はこれ以降まったく何もなかったのでかなりフリーであった。いや、病院で何をしてたか、ということを日記風に書いてもそれは楽しくないものになりそうだからやめておこう。昨日から今朝にかけては蓄尿というものがあってですね、これは読んで字のごとく・・・、ほらこういうことばっかりになってしまうので。ただ、最初はめんどくさいな、と思っていた私であるが途中から逆方向にスイッチ入ってしまって・・・、いややっぱりやめよう。

 

本当にひどいニュースばっかりで唖然とするし、選挙のニュースも、えー、こんなにわけわかんないことになってる人ばっかりいるの世の中!?となったりする。もう自分はこの世の中のどこにいて、どうやって生きていけば良いのか、混乱しそうにもなったりする。また、こと病院にいると、自分はまだまだ当然ながら単なる検査だから暇な時は気楽に院内歩きまわって『ゴルゴ13』読んだりしているだけだから良いものの(フリー閲覧コーナーに結構揃っていて興奮した・・・、全部読んだことあったけど)、生きていくことの大変さを主に健康の側面から目のあたりにするわけで、まあ急を要しない、と言う意味で比較的健康体である私も色々考えさせられる。大体私の父や義母、またはるかに年若い知り合いなどは、それぞれの要因で結局最終的に病院から出ることは能わなかったわけだから、さて自分は、と考えるのは当然だろう。

 

そんな風になって来て時間もあるとどんどん重くなるので音楽を聴いたりしているわけだが、決して逃避ではなく、全く持って救いである。Mockyの「Music Save Me ( One More Time )」とか 、

Music Save Me (One More Time)

Music Save Me (One More Time)

 

 なんかタイトルだけでも、ねえ。2013年から2017年までの間の「Moxtape」シリーズ(デジタルオンリー)からよりすぐった12曲(+1曲)なのでまあコンピ、である。これがですね、本当にタイトル通り私を支える優雅で優しい音楽である。とは言えその出自はGonzalezだのPeachesだのと一緒なわけで一筋縄でいくわけがないのだけれども、ここ2作くらいの美しく心地よい、そしてメロウな作風のエッセンスがここに詰まっていて、いやいやKings Of Convenienceですか、という曲もあればフォーキー(!)でグルーヴィ(!)な、そしてディスコぽっぽいナンバーもあって、でもどれもどっかで聴いたことあるでしょ、的な人懐っこさを兼ね添えてこっちに来るから、もうメロメロである。最新作

A Day At United [Analog]

A Day At United [Analog]

 

 も前作

Key Change [Analog]

Key Change [Analog]

 

も最高だったけれども、スルーしておくことは本当に人生で何か損をする、そんな愛おしい音楽集。

Lliadin

csgb @bar fam 2019年7月26日(金)21:00~ ¥1500(1D)

Guest DJ: iamhonami

DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk

 ということで、なんとDRUNKからiamhonamiちゃんが登場!レギュラーだけだと平均年齢が45歳くらいなのですが、彼女が入ると何と一気に40歳に(笑)彼女はもちろんキャラも最高ですが、それ以上に本当に好きがオーヴァードライヴしているような、凄く響くDJしてくれるので楽しみ!

 

ということで検査入院真っただ中である。どれくらいの期間、というのは入院前は厳密には決まっていなかったのだが、結局約1週間はこちらの病院に滞在、ということになった。

 

昨日は10時に病院に来て、それから昼食とってレントゲンだの骨密度だの心電図だの寝るとき無呼吸になってないかどうかを調べるセンサーつけて寝るだの、そういう感じで半日があっという間であった。

 

今日も今日とて朝5時から採血だの血糖値測るだので血を採られまくり(採血は夜11時にもあるから本当にどんだけ血を採られる日なのか)、ではあるが基本それだけなので時間になったら採血されているだけで、あとは食事と入浴以外、とくに時間で動くことはない。

 

でもこのやることの時間が決まっていてそれに合わせて動く、というのは仕事柄もっと最低最悪な感じのことをずーっとやってきていたので全く苦ではないし、また全くその間何もすることがなく暇だ、ということもない。

 

なぜなら私にはTracey Thornがいるし、 

安アパートのディスコクイーン──トレイシー・ソーン自伝 (ele-king books)

安アパートのディスコクイーン──トレイシー・ソーン自伝 (ele-king books)

 

 Cosey Fanni Tuttiがいる。

アート セックス ミュージック (ele-king books)

アート セックス ミュージック (ele-king books)

 

 

今日はトレイシーの本をあまりの面白さに一気に読み終えてしまったのだが、本当に筆致がユーモラスで(訳も最高に良い)読みやすいし、事実なのに本当にイモーショナル、且つドラマティックな部分もあってマジで泣いた。私はサード辺りからがリアルタイムで、熱くシングルまで追いかけていたりしたのだがなるほどその時期以降は・・・、とか自分のEBTGの受容の仕方は間違っていなかったな、と思ったり。

 

あとはiTunesのライブラリに入ってる音源を適当に聴いたり、Khruangbinのダブ盤の、せっかくダウンロードしてきた音源がダブ盤のタイトルのもとで全く通常盤と同じ音源で、ちょっと家に帰ってレコード聴いて確認したいわ、とかなったりしている。

 

で、今はHis Name Is Aliveの「All The Mirrors In The House」を聴いている。

 今作のリリースにあたって色々なところで「4ADの~」という形容を目にするのだが、まあそれは事実だったけれどもこのWarren Defeverさんのプロジェクトはあまりに多作過ぎてその言葉ではカヴァーできないと思う。また、作風もかなーりアルバム毎、シングル毎に大きく異なるので、まあ一筋縄ではいかない、と言う形容が実によく似合うわけである。このアルバムはなんか久々にCDで旧作とか聴いてたら良いタイミングで久々に名前をニューリリースのところで目にしたので勢いもあって買ってみた。タイトルには初期音源集、ということで79年から86年までWarrenさんが自宅で録りためた音源を収録、ということであり、たしかにレコードに使われている写真群も彼の家族によって撮られたものなのだが、いや・・・?本当か・・・?ギターや鍵盤を中心に加工した優し気な手触りの、ドローンのような、そういう小品が並ぶ作品でマジで最高に気持ちよすぎて病院のベッドの上で聴くのにもうってつけなのだけれども、これ本当にそんな昔の時期の音源なのかな・・・?そこまで昔じゃなくて、と言うか寧ろ新録でちょっと色々録ってみたのを集めたんじゃないか・・・?と訝しく思われるのもここまでのWarrenさんの変幻自在っぷりがあるからなのだが。まあ出自は怪しいけれども、物凄く最高に馴染む往年の「音響」系とか言いたくなるような、おっかなくないFlying Saucer Attackのような、素晴らしい1枚。

Times Change

とりあえず次回csgbは7月26日(金)にbar famにて、です!

 

土曜日は、土曜日にも関わらず(まあ毎週なのだけれども)仕事で、しかもみっちりと朝から晩までどたばたどたばたと走り回るような仕事であった。最近年齢のせいか、というか立場のせいか、「もらい事故」もしくは「とばっちり」のような事態を被ることが多く、それの処理も含めて最近忙しかったのである。

 

それらをやっつけてからLloyd Cole And The Commotionsの箱

Collected Recordings 1983-1989

Collected Recordings 1983-1989

 

 を爆音で聴きながら一路山形へ。まずはお馴染みのRAF-RECへ。二日酔いの店主がソファで寝っ転がりながら出迎えてくれる。久々なので色々お話して3枚ほど購入して店を出る。

 

その後、どうしてもあんかけ焼きそばが食べたくなったので、こういうところで妥協してはいけない、とiPhoneで店を検索して車で食べに行く。高級感溢れる店だったが、リーズナブルに美味しくいただく。

 

その後今日のメインであるライヴへ。Rebel One Excaliburの、いったいどうやって曲を作って練習しているのか、というプログレを超えた謎過ぎる展開の楽曲群に興奮し、そして20数年ぶりに観るTotal Furyの変わらなさ具合、そしてもう速すぎてカオス一歩手前、のライヴを楽しみ、4月に仙台で観て以来のFixedへ。相変わらずの轟音爆音、しかし今回はアルバムを聴いてからだったのでこの間の仙台でのライヴとはまた違った気持ちで観ることができた。

 

23時くらいに山形を出て一路仙台に向かい、今度はbar famでの「Drunk」へ。人がわんさかいて、イヴェント全体が良い雰囲気。そして良い感じのディスコのり、4つ打ちばかりで楽しい。tentenくんのライヴは以前観た時とは、何と言うか文法が異なる感じ、と言えば良いのかかなりアグレッシヴでビートの刻みもかなり複雑で興奮。HERNEARのライヴは、極端にそれまでのイヴェントの流れと異なる遅いBPMでその落差が良かったし、ライヴ中の良い意味で取っ散らかった感じも凄く面白く何となくやりたいことがよくわかるライヴで興奮。

 

しかも何だか「感動の再会」とも形容できそうな邂逅もあって猛烈にエモくなってしまったのだが、午前3時くらいにbar famを出て帰路へ。車中「ラジオ深夜便」でFifth Dimensionとか聴いてしまってこれまたエモくなる。

 

日曜日は8時に起床し、肌寒い雨の中、近所のアウトレットで行われていたアイスクリーム万博へ行き、カステラアイスとか抹茶のアイスを購入。その後コメダ珈琲でカツパンを食し昼食。

 

その後いったん帰宅し、電車で外出。ちょっと事情があるので(理由は後述)期日前投票をし、タワレコに行ったりするが何も買わず。期日前投票をやっていた仙台駅前のビルの前では醜悪な政府与党の候補が宣伝しており不快極まりなく、持ってた傘で攻撃をするとか唾を吐きかけるとかそういうことをするヴィジョン、もしくはそこに炎上しながらタンクローリーが突っ込むヴィジョン、とかを思い浮かべながら睨みつけるような顔でその場を過ぎる。ちなみにその候補者は写真とかで見るよりもはるかに救いがたいほど醜くぶくぶくと太っていて、よくもまあそんな姿で人前に出られるものだ、とその厚かましさに閉口したものだが、まあそれくらい厚かましくもなければあんな主張をしたりもしないか、とその醜さに吐き気を催しながらも冷静な結論に達した。本当に不愉快だった・・・。

 

それは置いておいてアーケードの中は悪天候ということもあって人が溢れていたのだが、全く動かずにスマートフォンを眺める老若男女がアーケードの両脇に大挙しており、かなり歩行の妨げになっていた。あれはポケモンなんとか、というものだろうか。呆れたものだなあ、と思いながらもまたそこに炎上するタンクローリーが突っ込む、とかそういうヴィジョンを思い描いて自分を落ち着かせる。

 

散々不愉快な気持ちになったものだが、その後はタイ料理屋で楽しい宴を催す。異常に店内も暑かったので、とりあえず3人でシンハービールのタワー状のサーバー3リットルと2リットルを空ける。ということで5リットルのビールを消費し更にこぶみかんの酒を飲み、お開き。帰宅しアイスクリームを食べ風呂に入って寝る。

 

そして今日も休みだったが職場に行きちょっと色々作業をしたり、明日からの準備のために(理由は後述)買い物を色々したり、セヴンイレヴンに届いたレコードやCD

In New York (Collected Recordings 1988-1996)

In New York (Collected Recordings 1988-1996)

 
Hasta El Cielo (Con Todo El Mundo in Dub) [輸入アナログ盤 / 1LP + 7インチ / 数量限定イエロー・ヴァイナル] (ALNLP50DUBY)_762 [Analog]

Hasta El Cielo (Con Todo El Mundo in Dub) [輸入アナログ盤 / 1LP + 7インチ / 数量限定イエロー・ヴァイナル] (ALNLP50DUBY)_762 [Analog]

 

 を引き取ったりした。

 

ということで先ほどから後述後述、言っていた理由であるが、明日から入院するのである。検査入院ではあるが、約1週間程度、と言われているのでその間は静かに病室で過ごす予定である。とりあえず本

ラテンアメリカの文学 砂の本 (集英社文庫)

ラテンアメリカの文学 砂の本 (集英社文庫)

 
安アパートのディスコクイーン──トレイシー・ソーン自伝 (ele-king books)

安アパートのディスコクイーン──トレイシー・ソーン自伝 (ele-king books)

 

 

とPCとiPhoneがあればなんとかなる(ネット環境はない)だろう、ということでゆっくりと過ごしたい。何か余計なものが色々見つからないことを願うばかりであるが、早いとこ娑婆に戻ってきたいものであるなあ。

 

勿論ヘッドフォンを持って行ってPCに取り込んだ音楽も聴けるようにして、何とか楽しく(いや楽しいわけないのだが)過ごせるように取り組む所存である。

 

ということでNew Orderの「Σ(No,12k,Lg,17Mif)New Order+Liam Gillick: So it goes...」を聴く。

 2017年7月にマンチェスターインターナショナルフェスティヴァルに彼らが出演した際のライヴ音源である。ヴィジュアルアーティストのLiam Gillickの映像と、更には12人のシンセサイザーアンサンブルとの共演によるもので、且つ会場はFactoryレコードの故Tony Wilsonがやっていたテレビ番組「So It Goes」(1978年にJoy Divisionが出て「Shadowplay」とか演奏しているのを観たな)を収録していた会場ということでスペシャルづくめの内容である。えー音には関係ないじゃん、とか思いつついたのだがシンセアンサンブルのために一度アレンジも解体したらしく、ライヴでお馴染みのナンバー、というよりはシンセサイザーと共演するにあたって映える曲、という感じの渋い演奏曲目ばかりでかなり興奮する。「Dream Attack」とか「Ultraviolence」とか、へー久々に聴くなあ、と言う感じであるし、意外に演奏もしっかりとしていて非常に楽しめる。そう、New Orderと言うとライヴが絶望的に下手、という印象が(いや、それは決して間違いではないと思うが)強かったものの、この間のライヴ盤も

NOMC15 [帯解説・歌詞対訳 / 国内盤 / 2CD] (TRCP224/225)

NOMC15 [帯解説・歌詞対訳 / 国内盤 / 2CD] (TRCP224/225)

 

 そういう気持ちで聴き始めたらあまりのカッコよさにぶっ飛ばされた、という経験があるので侮ってはいけない。それは今作でもしかり、である。しかし毎年毎年なんだかんだ言ってJoy Divisionの話題も含め、必ず何等かの動きを見せつけてくれるだなんて、あの長い活動休止時期やPeter Hookとのごたごたも踏まえて、今また精力的な感じでとても嬉しいのであった。

Hands Off Me

さて昨夜無事にAOBA NU NOISE13周年の宴も終わった。取り合えず午後4時過ぎ、イヴェント開始前から会場近くの中華料理屋でどかどかビール大瓶を飲み始めて、なんだかんだで朝4時過ぎくらいまで飲み続けてしまったが、とても楽しかったからか全く今日は酒が残っていない。やはり持論の「楽しい酒は残らない」というのはLeonard Cohenの「True Love Leaves No Traces」

Death of a Ladies' Man

Death of a Ladies' Man

 

 と同じくらいの格言として後世にも伝えていきたい。これ職場の飲み会とかだったら今頃私もう全く身動きできなくなってたんじゃないかな、下手したら明日まで。

 

しかしAOBA NU NOISE前日のイヴェントから見たテンテンコさんも伊東篤弘さんも村田学さんも、そしてAOBAでのZVIZMO、海風土、空間現代、食品まつり、どれも本当にすばらしいライヴで、何だか昨日まで仕事の休みが2週間くらいなかった状態だったけど浄化されたな。

 

私たちEVOLは相変わらずの出たとこ勝負のロックンロール大喜利大会で、何故か4つ打ちを頑張って2人してつなぐ羽目になったり、夜も遅くなってから無慈悲なハードコア大会、とかやってましたな。また、私が今回かけようかな、と思いながらも家に置いてきたPublic Image LimitedとかDepeche Modeの、まさに私がガチでかけようと思ってた曲を相棒の大久くんが流す、という相変わらずの完璧なミラクル具合に涙が出そうになったりした。これだからなかなか止められないのである。いや、止める気もないのだが。

 

また今回諸事情で初のHi-Hatでの開催となったのだけれども、ライヴもDJも凄く出音が大きいのに疲れない、凄く良い感じにバランスの取れた音響の箱だったので最後まで辛くならずに音楽が楽しめた。今回のイヴェントの楽しさの原因はHi-Hatにもあるのかな・・・。何か夜中の3時くらいに、「楽しいな・・・」と思ったりして本当に良い時間が過ごせた。途中腹が減ったらカレーもあったり、なんなら最近仙台のイヴェントに引っ張りだこのフォースタンド「ニンジャドーター」もあったり、長期戦への備えがばっちりだったことも良かった。しかしニンジャドーターのフォー、あまりにも美味しすぎて2杯食べてしまった。トリビュートの意味も込めてFrank Chickensの「アイ・アム・ニンジャ」 

We Are Frank Chickens

We Are Frank Chickens

 

 をかけようとしてかけるタイミングを逸したのが昨夜の唯一の後悔点である。

 

ということで昨夜の極私的な振り返りをつらつらと書いてみたが、まあ不思議なイヴェントである。もっとお客さんが来れば凄く美しい話にもなるのだけれども、そうならないのも何となく、諦めているわけでは全然ないけど、わかる。でもずっと何となく好きな、色んな音楽が色んな時間で流れているイヴェントって私としては非常に楽しいので、まあもっと楽しめるうちはやりましょう!

 

ということで今日は昼近くに起きて色々しながらたくさんレコード聴いたら元気になってきた。ところで最近レコードがもう収拾がつかなくなりつつあるので、なんかデータベースを・・・、とか本屋さんの在庫検索システムってどうなってるんだろ・・・、とか思いつついる日々なのだが、どうせあれでしょ、世の中AIだのなんだのでそういうこともお家で手軽にできるようになるんでしょ・・・、と何故か無駄に絡んでみたり。そういや話がずれるのだが、「アレクサ」とかってよくわかってない(なんかスピーカーですよね・・・)けど凄くEinsturzende Neubautenっぽいですよね・・・。2人合わせたみたいな・・・。

 

今日聴いたレコードはHatchie 

Keepsake [Analog]

Keepsake [Analog]

 

 とMarti Jones 

Used guitars (1988) / Vinyl record [Vinyl-LP]

Used guitars (1988) / Vinyl record [Vinyl-LP]

 

 とSouthern Death Cult

Southern Death Cult

Southern Death Cult

 

 とかであるが、今日聴いておおおおおお、と悪い血が騒ぐくらいに興奮したのは(もちろん上の3枚も全て最高)Red Lorry Yellow Lorryの「Nothing Wrong」であった。 

Nothing Wrong [LP]

Nothing Wrong [LP]

 

 1988年リリースのサード(?)アルバムであり、Situation Twoに移籍しての初の作品である。なんかやはり当時から気になっていたけどここ数年こつこつと出会う度に彼らの音源を入手していたのだが、これもやはりつい先日のレコードフェアで激安で購入し、興奮して聴いている。確か我が家には結構彼らのレコードあるはずなんだが、何だか探すのが面倒で(ここで上での検索システムだのデータベースだのの話になったのだ)・・・。基本的に疾走感を孕みながら、暗く進行する(ゾクゾクする)メロディに暗いヴォーカル、ジャキジャキのギターにリズムマシーン、というまあ、80年代に流行ったゴス的な感じのバンドなので、まあ好きな人は好き、という一言で終わらせて良いでしょうか・・・。でもここでのサイケデリックなスケールの広がり、また何故かBooker Tのカヴァーとか、明らかにバンドが上り調子であるような、そういう感覚を(錯覚、という表現の方が適切なのかな・・・)与えてくれる充実作。やっぱりいくつになってもこういうのは大好きです、とかまたそういうまとめを・・・。