Cold

csgb@bar fam 2020年1月24日(金) 21:00start ¥1500(1D)

Guest DJ: Sara

DJ: Shinshin, 5atrou, tdsgk

 

Rare Rec Lounge~平日珍盤集会~ @bar fam 2020年1月27日(月)19:00~  ¥600(1D)*珍盤カレーあり

tdsgk, D.O.I, Ryota, Hiroshi, Yucchi

 両方ともよろしくお願いいたします!当然、全然違うレコードしかかけないです。

 

さて、この間吉野家に行って麻辣牛鍋膳、というものを食べたのだが、勿論辛いのだけれどもそれ以上に、凄くしょっぱく感じられておや・・・、となってしまった。

 

そういえば前のシーズンに普通の牛鍋膳を食べてやっぱりしょっぱくて、おや・・・、となったのを食べてから思い出したのだが、この味の具合、普通なのかな・・・。もしかして私の舌がおかしいのだろうか、日頃吉野家では牛丼並みつゆ抜き、しか食べていないから舌が甘やかされている、というか・・・。

 

またその後日幸楽苑で塩野菜タンメン、というものを食べたら、かなりしょっぱくて、やっぱりおや・・・、となってしまったのだけれども、昔はそういう風に感じたこともあまりなかったので、味付けが濃くなったのか、それとも私の舌がもうしょっぱいものへの耐性が失われつつあるのか・・・。

 

外食で食べるものは味が濃い目である、というのはよく言われる話ではあるけれども、こんなに色々しょっぱかったかなあ、と最近不安である。別に私が己の血圧を気にして食事を毎日家で薄味にしている、ということでもないのだが(まあ基本我が家は薄味、と言えば薄味なのだけれども)、私の舌はもうアテにならないので皆さん、どうですか、牛鍋膳とか塩野菜たんめん、味濃くないですか・・・、と問いたい。もし「そんなこともないですよ」ということになるのだったら、単にもしかしたら私の職場の近くの吉野家幸楽苑の味付けが濃い、ということだけかも知れない。それか、もう私が老いてしまったか何らかの原因による衰えで、舌が塩分に過敏になっている、ということかもしれないので大人しくこれからは違うものを食べる、ということになるのか・・・。

 

なかなか最近、結構生きていると不安になることもあるのよ、自分がもうダメなのかな、と・・・。例えば、味覚以外にも、何だか最近のAPC、物凄く高くないか・・・。しかもなんかちょっと・・・、前よりもピンと来ない、というか昔はぎりぎりで凄く良かったところが、今ぎりぎりでちょっと外してないか・・・、とか思ったりもするのだけれども、それは単に自分がもう色々ついていけてないだけなのかな、とか思わされたりもするわけで、なかなか自分に自信が持てない日々である。

 

というのも、最近本屋さんとか行くともう見出しがセンセーショナルに、今は時代は違うんだよ、あんたが古いんだよ、みたいにこちらに迫ってくるようなものが多いわけで・・・。それは私の職場とかでも同じで、これからの世代はこれまでの世代が経験したこともないような世界を生きるのだからどうこう、というのが一つの流れとしてあって、だから古い考えは無視してどうこう、とか言われると明らかにもう旧世代に属しつつある私としては、ああなんかおかしいな、と思ってしまうのは私がもう歳を取った古い世代だからなのかな、しょうがないんだな、とか思わされることが多いわけである。

 

でも、もしかしたらそれらは全てがはりぼての話で、本当は幸楽苑吉野家もしょっぱいし、最近のAPCはダサいのかも知れず、もしかしたら結局のところ私が正しいのかも知れない。

 

いや、まあ結局私が正しくないわけないんだけどもね!当たり前じゃん!と無駄に自分を鼓舞してみたくもなったりする今日この頃。まあ昔から過去を否定して、というのには物凄くわかりやすくロマンがあって、最近はもしかしたら誰もがそういう取っつきやすいロマンに流されがちなのかも知れない、昔以上に。だからホリ〇モンとか安倍〇三とか小泉〇次郎とかしょうもないのに何か言ってそうに見えるバカばっかりちやほやされるわけでしょう・・・。

 

なんか無茶苦茶な論理で大荒れになりそうなので、Nurse With Woundの「Thunder Perfect Mind」を聴く。

Thunder Perfect Mind-Digi

Thunder Perfect Mind-Digi

  • アーティスト:Nurse With Wound
  • 出版社/メーカー: Durtro / Jnana
  • 発売日: 2017/02/10
  • メディア: CD
 

92年の作品であるが、我が家にあるのは2001年にStreamlineからリリースされたアナログの再発盤である。Current 93にも同名アルバムがあって 

Thunder Perfect Mind

Thunder Perfect Mind

  • アーティスト:Current 93
  • 出版社/メーカー: Pidm
  • 発売日: 1992/03/05
  • メディア: CD
 

これはDavid TibetとSteven Stapletonが同じ夢を見たことに端を発するらしい。全く内容は違うけれども、いやこういう方にロマン(?)があると思うなあ。内容はNWWらしいコラージュ炸裂、というよりはマシーンビートが背後で蠢く上で何か四方八方から何かの鳴き声とか何かが転がる音とか工業ノイズとかドアが閉まる音とかがとびかかってくるどっきりナンバーを始め、意外にアグレッシヴな音響工作作品、である。もしかしたらColin Potterの頑張りのせいなのか、ともかく結構かっちりと摩訶不思議な音を構築しているアルバムである。ダークアンビエント的表情の楽曲もあって、爆音で部屋で聴いていると何だか背後が気になる、不穏なアルバムでもある。ちなみにApple Musicにもあったので早速ダウンロードして歩きながら聴いてみたが、兎に角不安しかなかったので、あまり外で聴くにはお勧めできない。Coilの故John BalanceとかRose McDowallとかも、どういう風にかは全くわからないけど参加。

 

 

Almost Falling In Love

csgb@bar fam 2020年1月24日(金) 21:00start ¥15001(1D)

Guest DJ: Sara

DJ: Shinshin, 5atrou, tdsgk

 来週だったとは・・・。この日は何と最年少ゲスト、SaraさんのDJをお楽しみに!絶対面白いはずです。しかしこの日Club SHAFTではcsgbとも縁の深いホナミちゃんのイヴェントがあってですね、私はそちらも行きたかったものですが・・・。ということで是非皆様、ハシゴしてください、そんなに距離もないので!

久々に

Rare Rec Lounge~平日珍盤集会~ @bar fam 2020年1月27日(月)19:00~  ¥600(1D)*珍盤カレーあり

tdsgk, D.O.I, Ryota, Hiroshi, Yucchi

 平日にふらっと遊びにいらしてください、変なの持っていきます!

 

さて、最近よく読んでいる2つのブログが大変面白い日記になっているのもあって、ちょっと日記みたいなものを書きたくなったのだ。

 

1月14日

仕事。まあまあ早く終わる。職場にMeditationsからレコードが2枚届く。帰り道にセヴンイレヴンでタワーレコードからの荷物を回収して早めに帰宅。Georgiaの「Seeking Thrills」を聴くが期待以上にアルバムとして素晴らしく2020年一発目の新譜としては幸先の良いスタート。

Seeking Thrills [輸入アナログ盤 / 1LP] (WIGLP384)_891 [Analog]

Seeking Thrills [輸入アナログ盤 / 1LP] (WIGLP384)_891 [Analog]

  • アーティスト:GEORGIA,ジョージア
  • 出版社/メーカー: DOMINO
  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: LP Record
 

 

1月15日

イレギュラーに仕事。職場のスタジオでICレコーダーに音声を録音し、それを編集する。ICレコーダーから職場のPCにフォルダを移し、ヘッドフォンをしてノイズの具合とか長さとかを確認し、気になったらウェブ上のmp3カッターで波形を見ながら編集、とかひたすら作業を集中してノンストップでやっていたら、あっという間に午前中が終わっていた。つくづく思うのだが、私は一体何の仕事をしているのか・・・。

 

あまりにも根を詰め過ぎて疲れたので、自分へのご褒美として昼食は職場からまあまあ近い四川料理屋でランチの豚ヒレの唐揚げおろし醤油だれ定食。ここの店は辛いものは本気で容赦なく辛いが、普通に何を食べても感動的に美味しいのでとっておきである。

 

この日は職場全体もイレギュラーな動きで早めに終業。ヨドバシカメラに行ってCDRを経費で買い、その後おなじみの古本中古盤屋にビールを持ってお邪魔。なんか悩み相談、というか自分がカウンセラーになったような錯覚を覚えながら秋田昌美の本を買って帰宅。 

倒錯のアナグラム―周縁的ポルノグラフィーの劇場

倒錯のアナグラム―周縁的ポルノグラフィーの劇場

 

 帰宅して清水靖晃の「案山子」を聴いたりする。嫌いじゃないし、面白いし新鮮なのだけれども、そこまでかなー、とか思ったり。まあもっと聴きこむ所存である。

案山子

案山子

 

 

1月16日

普通に仕事。会議やら欠員補充やらであっという間に午前中が過ぎ、お昼はまたまた自分へのご褒美で南インドカレー。ここは野菜が本当に美味しくて、何か身体がすっきりするような気になれる。この日もカリフラワーとプルーンのカレー、とかあって凄く意外に美味しかった。

 

まあまあの時間に終業し、この日は1人の夕食だったので適当に家で作ろうかとも思ったが、家にスパゲッティがないことを思い出し、なんかめんどくさくなって帰り道にちょっと足を伸ばして中華料理屋であんかけ焼きそばを食す。私のナンバー1あんかけ焼きそばを出す店は以前拙ブログにも書いたとおりなくなってしまったし、ナンバー2のお店もある日突然なくなってしまったので、この店のあんかけ焼きそばが繰り上がりでナンバー1に。満足して帰宅。Luc Ferrariとか聴いたりしてのんびりする。なんか良い意味でのダラッとした感じが最高である。

Music Promenade / Unheimlich Schon [Analog]

Music Promenade / Unheimlich Schon [Analog]

  • アーティスト:Luc Ferrari
  • 出版社/メーカー: Recollection Grm
  • 発売日: 2019/04/12
  • メディア: LP Record
 

 

1月17日

普通に仕事。あまりにもあっという間に午前中が過ぎ、そして午後も惰性で駆け抜け、早々と一旦帰宅。着替えて電車で街中へ行き、20時から最高の連中と新年会。1件目はとにかく何を食べても飲んでも美味しいお店、且つ爆笑の嵐、2件目も凍ったレモンサワーの中身を無限にお代わりしつつ、爆笑の嵐。充実の夜。この日は帰宅して風呂入ってすぐ寝ちゃったので何も聴いていないが、電車ではiPod代わりの旧iPhoneで18+の「Collect」を。最近ニュース聞かないけど、何してるのかな・・・。最高にクールなエロ歌詞男女かけあいR&B。 

Collect [12 inch Analog]

Collect [12 inch Analog]

  • アーティスト:18+
  • 出版社/メーカー: Houndstooth
  • 発売日: 2016/05/27
  • メディア: LP Record
 

 

1月18日

楽しい酒は全く残らない。昨夜もビールにワインにハイボールにレモンサワー、と浴びるように飲んだのに全く元気に、ただちょっとゆっくり起床。仕事に行きさらっと仕事をこなして、早々と終業、散髪。20年間同じ人に切ってもらっているのだけれども、毎回同じオーダーでも毎回違うので、もう最早どうなるかはお任せ、という感じである。今回も、前回と同じように、とは言ってはみたものの、まあ違う感じになっているような・・・。というかあまり私髪型気にしてないので、この毎回ロシアンルーレット的な当たるも八卦、みたいな感じもまあ、良いだろう。

 

ということで聴いているのはPeter Astor And The Holy Roadの「Paradise」である。 

Paradise

Paradise

  • アーティスト:Pete Astor
  • 出版社/メーカー: Tapete Records
  • 発売日: 2019/11/08
  • メディア: CD
 

 2019年は初アナログ化、ということで

Laugh [Analog]

Laugh [Analog]

  • アーティスト:Terry Hall
  • 出版社/メーカー: Demon
  • 発売日: 2019/05/03
  • メディア: LP Record
 
Amplified Heart (25th Anniversary) [Analog]

Amplified Heart (25th Anniversary) [Analog]

  • アーティスト:Everything But the Girl
  • 出版社/メーカー: Buzzin Fly Records
  • 発売日: 2019/07/05
  • メディア: LP Record
 
Andromeda.. -Download- [12 inch Analog]

Andromeda.. -Download- [12 inch Analog]

  • アーティスト:Prefab Sprout
  • 出版社/メーカー: Sony Music Cg
  • 発売日: 2019/10/25
  • メディア: LP Record
 

 とかわいわい盛り上がったものだが、個人的にはこのPete(r) Astorのアルバムのアナログでの再発(CDも出たけど)が爆上がりだったものである。92年にそれまでのCreationを離れ、フランスのDanceteriaからリリースされたサードソロアルバム、である。一応「And The Holy Road」とバンド名義ではあるが、これ1作しかこの名義なかったなあ。元FeltのNeil Scottがギターを弾き、何だか豪華だな・・・、と興奮した記憶があるが内容もPete(r) Astorと言えばこういう音であってほしい!というようなファン発狂の粒ぞろい楽曲のギターバンドサウンドのアルバムである。とにかくこの人はThe Loft、The Weather Prophetsというバンドで初期CreationレーベルやPrimal ScreamもいたElevationレーベルをしっかりと支えていたにも関わらず、めっちゃくちゃ何故か地味な存在なわけだが、それでも一貫して(途中エレクトロニカに走ったりの時期もあったが)名曲連発で活動してきたわけである。もちろんこのアルバムの後も名作揃い、なのだがこのアルバムには、どれも光り輝いていて、今聴いても、本当にこういう曲だけしか必要ないんじゃないか、人生には・・・と思ってしまいそうな誘惑に駆られるTelevisionやRichard Hellからの影響を消化して昇華させた、ユーモアや哀しみを湛えた珠玉の10曲が収められている。ちなみに来日ライヴの際のMCで知ったのだが収録曲「Donnelly」は溺死したFive Go Down To The Sea(これも初期Creationのちょっとしたキワモノ的な・・・)のメンバーについての歌だ、という話で、それも何だかぐっと来たものである。まあ色々あるけれども、冒頭のシングル曲だけでも即死できるので、とにかく皆聴いてもらいたいし、そして語り合いたい。

 

 

Batman

Rare Rec Lounge~平日珍盤集会~ @bar fam 2020年1月27日(月)19:00~  ¥600(1D)*珍盤カレーあり

tdsgk, D.O.I, Ryota, Hiroshi, Yucchi

 よく見るとイヴェント名、「Rare」ってあるんだな・・・。しかし、そんな中レアでもなんでもない可能性の高い、色々な観点から「珍」なレコード持っていきます。何故かこういうのは選盤が早い・・・。

 

さて、何となく仕事も始まってしまってもう通常運転な日々であるが、仕事が始まったら面白いくらいに体調が悪くて、自分でも笑えるやら呆れるやら、な感じである。私は5年前に低音障害型観音性難聴、というものを発症して、まあ日々騙し騙し暮らしているのだが、今週に入ってから左耳が結構ガチで聞こえ辛くて大いに難儀している。そもそも発症時に病院に行った際に医者に、「原因はストレス」とスパッと断言されたくらいなので、いやいや、困ったものである。しかし考えてみると高血圧の原因はストレス、そしてこの耳の不調の原因もストレス、ということでいやはや意外に私、繊細、というかストレス耐性が低いのではないか、と気づかされる2020年である。

 

しかしそんな中、少なくとも環境的にはストレスを軽減しよう、と正月休みの最終日は朝8時から午後3時くらいまで、昼食をとるのも、つまり空腹も忘れるくらいの勢いで部屋のレコードを整理して棚に戻したり箱に詰めて重ねて、とかやってかなり部屋が広くなった。ちなみにその日は、一息ついたら寝落ちして、起きたら夕方、と1日2食で片づけに精を出したことになるので、何とも極端な2020年の幕開けであった。

 

おかげで今はなかなか快適にレコードを引っ張り出して聴ける環境になったので、少なくとも家は快適、である。そうそうこんなレコード買ってたよな、という家庭内ディグも絶好調で、なんか我が家なのに、いやーここ品ぞろえ良いよな、うわシールドで発見!とか何か凄いヤバいレコード屋を発見したみたいな気持ちで楽しい・・・、って気狂いみたいな話だが、まあ昨年はかなり後半駆け抜けた感があって、だから部屋の整理とか蔑ろだったのでしょうがない。だから今週は結構沢山レコード聴いたりしていた。しかしまた何か箱とか買ってきて重ねなきゃな・・・、大丈夫かな・・・、とか言ってるそばからレコード増えたりしているので、何だかもう自分でも色々よくわからない。

 

そう、レコードは増える、のである。この連休は、つまり休みの次の日に休みがある、ということは私の場合通常滅多にないことなので、何だか変に気持ちの余裕があった。余裕がある、ということは車に乗り込んで日頃は滅多にしないハードオフ周り、とかしてしまうわけである。仙台にはハードオフ猛者、みたいな人間が私の知る限り少なくとも2人くらいはいるので、なんかもうその連中に荒らされてるはずだわ、行く気もしないわ、という気持ちになっているからたまにしか行かないのだけれども、何となく気持ちに余裕があるとハードオフでも攻めてみるか、という気にもなるので余裕って大事だ。

 

で、北のハードオフに行き、いやいや何にもないな、と思いながら棚を見てそしてジャンクコーナーも見て、かろうじて1枚だけ110円で買って、うーんなんかな、ということで北の方の中古レコード屋に行き、いやいや先週も来たばっかりだから何もないでしょ、とか思っていたら新しい箱を発見してしまってまんまと3枚買って(しかも1枚は持ってる奴)、なんか収まりがつかないな、となって更に西のハードオフに行き、そこは結構昨年から比較的マメに行ってたところなんだけれども初めて見るものがちょっとあって、いやいやこれどうかな、とか言って3枚買って、とかやってると1日であっという間に7枚くらい増えたりするので怖ろしい・・・。

 

ということで、今年はこういうことをなるべくしないで暮らして行こう、とは思ってはいるものの不安な幕開けである。そんなちょっとしたドライヴのBGMはNaked Cityしかない。

Complete Studio Recordings

Complete Studio Recordings

  • アーティスト:Naked City
  • 出版社/メーカー: Tzadik
  • 発売日: 2005/03/22
  • メディア: CD
 

ちょっと思い立ったらめちゃくちゃ聴きたくなって箱を車内に持ち込んで(私の得意技)ひたすら最近Naked Cityを聴いている。John ZornBill Frisell、Wayne HorvitzにFred Frith、Joey Baron、という大変なメンツによるハードコア、ジャズ、ロックバンドのアルバムを5枚のCDに網羅した箱である。まあ、結構音楽的には幅広く、彼らの代名詞となった短い速い目まぐるしいナンバーのみならずドローンプラス不穏なノイズ、みたいな楽曲群が印象的な「Absinthe」や1曲31分の「Leg Tch'e」とかもあって、当たり前のことだけれども全く一筋縄ではいかない。もともと「ロックバンドの限界に挑戦する」作曲ワークショップでのバンドがベースになっているらしく、ここに収められた全作品とも全て、あらゆる方向に振り切れまくった楽曲だらけなので、聴いていてベクトルは違えど異常に興奮させられる、というか車で聴くのはどうなんだ、というものであるが・・・。でも、異常にジャンルをこれでもかと横断する複雑な構成の曲が山塚EYEの叫びと悲鳴みたいなJohn Zornのサックスでぶった切られて、あれよあれよと数十秒で終わっていく、でそんな曲がたたみかけるようにこれでもかと続くのは、まさに快感、の一言である。意外に「Radio」

Radio

Radio

  • アーティスト:Naked City & John Zorn
  • 出版社/メーカー: Avant Japan
  • 発売日: 1997/06/17
  • メディア: CD
 

 がこのフォーマットでの完成形という気がするアルバムでとても楽しめるのは新たな発見であったが、まあ「拷問天国」

拷問天国

拷問天国

 

 のエクストリームここに極まれり、みたいな42曲28分、というのがまあ、何と言うか止められないのだなあ・・・。

Across The Borderline

詳細です!

Rare Rec Lounge~平日珍盤集会~ @bar fam 2020年1月27日(月)19:00~  ¥600(1D)*珍盤カレーあり

tdsgk, D.O.I, Ryota, Hiroshi, Yucchi

 なんか、畏れ多過ぎるメンツだ・・・。そんな中で珍盤、と言えなくもないであろうレコードを持っていきます!

 

なんか本当に世の中キナ臭くてキナ臭くて、2020年ちょっと気が重い、というのは今年最初の更新で述べたことであるが、こんなに嫌な感じの年明け、ってのもなあ、とCNNとか見て思っていたのだが、2021年も無事に迎えられることを願う。

 

それはそれとしてもう年末年始のお休みが終わってしまう。私は2019年から2020年にかけて、実に15年ぶりくらいにゆっくり休めた、というか仕事のない日を設けて連続して職場に行かずに済んだ、のであるがそれも今日までの命、である。昨日辺りから凄く鬱々としていて、それは世界情勢のせいなのか、それとも日本のバカ政権&取り巻きどものせいなのか、と思っていたが(それもあるだろう)、それは月曜日からまた仕事に行かねばならない、ということによるものに間違いない。ちなみに、ストレス由来らしい私の血圧の高さも、年末年始は笑ってしまうくらいに低かった、ということをお伝えしておこう・・・。

 

おかげで昨年最も熱く読んだ本を昨日の更新に入れ忘れてしまったではないか・・・。

パートタイム・デスライフ

パートタイム・デスライフ

 

 昨年はこの本が、誰が何と言おうと最も読書の楽しみを与えてくれたのであった。

 

さて音楽は、というとこんな20枚のアルバムがとても良かったなあ・・・。

Ghosteen (2枚組アナログレコード)

Ghosteen (2枚組アナログレコード)

 
Grim Town [解説・歌詞対訳付 / 国内仕様輸入盤CD] (RT0039CDJP)

Grim Town [解説・歌詞対訳付 / 国内仕様輸入盤CD] (RT0039CDJP)

  • アーティスト:SOAK,ソーク
  • 出版社/メーカー: BEAT RECORDS / ROUGH TRADE
  • 発売日: 2019/04/26
  • メディア: CD
 
DYSTOPIA ROMANCE 4.0(CD)

DYSTOPIA ROMANCE 4.0(CD)

 
HAPPY IN THE HOLLOW

HAPPY IN THE HOLLOW

  • アーティスト:TOY
  • 出版社/メーカー: TOUGL
  • 発売日: 2019/01/19
  • メディア: CD
 
Igor

Igor

  • アーティスト:the Creator Tyler
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 2019/08/23
  • メディア: CD
 
東京ストーリーズ

東京ストーリーズ

 
Twelve Nudes [Analog]

Twelve Nudes [Analog]

  • アーティスト:Ezra Furman
  • 出版社/メーカー: Bella Union
  • 発売日: 2019/08/30
  • メディア: LP Record
 
All Mirrors (カラーヴァイナル仕様アナログレコード)

All Mirrors (カラーヴァイナル仕様アナログレコード)

  • アーティスト:Angel Olsen
  • 出版社/メーカー: Jagjaguwar
  • メディア: LP Record
 
Look Up Sharp

Look Up Sharp

  • アーティスト:Carla Dal Forno
  • 出版社/メーカー: Kalliste
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: CD
 
Titanic Rising

Titanic Rising

  • アーティスト:Weyes Blood
  • 出版社/メーカー: Sub Pop Records
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: CD
 
GREY Area [輸入アナログ盤 / ホワイト・ヴァイナル / 1LP] (AGE101001LP)_687 [Analog]

GREY Area [輸入アナログ盤 / ホワイト・ヴァイナル / 1LP] (AGE101001LP)_687 [Analog]

 
Eternal Children [Explicit]

Eternal Children [Explicit]

  • 発売日: 2019/06/28
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Magdalene [限定輸入アナログ盤 / レッド・ヴァイナル仕様 / 1LP] (YT191LPE) [Analog]

Magdalene [限定輸入アナログ盤 / レッド・ヴァイナル仕様 / 1LP] (YT191LPE) [Analog]

 
Jimmy Lee [12 inch Analog]

Jimmy Lee [12 inch Analog]

  • アーティスト:Raphael Saadiq
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 2019/08/23
  • メディア: LP Record
 
DRIFT CODE [Analog]

DRIFT CODE [Analog]

  • アーティスト:RUSTIN MAN
  • 出版社/メーカー: DOMIN
  • 発売日: 2019/02/19
  • メディア: LP Record
 
Ecstatic Computation [Analog]

Ecstatic Computation [Analog]

  • アーティスト:Caterina Barbieri
  • 出版社/メーカー: Editions Mego
  • 発売日: 2019/05/10
  • メディア: LP Record
 
Ma [Analog]

Ma [Analog]

  • アーティスト:Devendra Banhart
  • 出版社/メーカー: Warner Bros
  • 発売日: 2019/09/13
  • メディア: LP Record
 
Sacrificial Code [Analog]

Sacrificial Code [Analog]

  • アーティスト:Kali Malone
  • 出版社/メーカー: Ideal Recordings
  • 発売日: 2019/07/19
  • メディア: LP Record
 

 勿論この数倍は新譜を聴いたと思うし、旧譜もめっちゃくちゃ聴いたのだが今考えてみるとここら辺が凄く心に刻まれて何度何度も、聴いて昂ったものである。

 

でも、印象に残っているのは逆にお店とかで聴いた「うわーこれ本当に嫌いだな・・・」という楽曲が多くなってきた、ということでそれはまあ多分老い、なのであろうか。本当に、まあ良いか、どころではなく、心の底から嫌だ、聴きたくない、という楽曲が増えた、というか・・・。最近はそういう嫌いな曲をShazamする気力すらないのでそのまま知らんぷりしていたが、年末の歌番組のスペシャル編みたいなものでだいたい答え合わせができた・・・。あれ本当に嫌いな楽曲だったなあ、オフィシャルなんとか、とかキングなんとか、とか菅田なんとか、とか・・・。まあ別にそんなことは言わなくても良い。人それぞれ、である。

 

ところで上の「20枚」のセレクトには19枚しかないことにお気づきだろうか。ということで20枚目として、Gaby Moreno & Van Dyke Parksの「Spangled」を今日は聴いていた 。

Spangled

Spangled

  • アーティスト:Gaby Moreno
  • 出版社/メーカー: Nonesuch
  • 発売日: 2019/10/11
  • メディア: CD
 

リリースされていたのすら知らなかったが、ピーター・バラカンさんのラジオのおかげで知って嬉しかったレコードである。これは「アメリカ」の音楽、ということで北米南米中米関係なく、美しい曲群のカヴァー集、という作品である。Jackson BrowneとかRy Cooderの客演によるWillie Nelsonのための曲のカヴァー(John Hiattも客演に入ってればなお一層、うおお、とかなったのだが)から始まり、パナマ、ブラジル、アメリカ南西部、という勢いで曲ががんがん続く。歌われている言語も英語のみならずスペイン語ポルトガル語、混然一体となっていて、現在のアメリカの「ボーダー」問題、移民問題について、痛烈に皮肉を声高々、というわけではないけれどもはっきりと明朗に主張するアルバムになっている。とは言え、最早名人芸のオンパレードのような美しく、楽しいアレンジで、Gabyさんの力強いヴォーカルと共に、やっぱ音楽楽しいやん、という阿呆みたいな感想しか全編通して出てこない、凄いアルバムである。しかしVan Dyke Parksってつくづく、とんでもなくアヴァンギャルド、というかセオリーと関係ないことをやって、そんでもって見事に一つにまとめ上げる、ということにかけては唯一無二のお人だなあ、ということを再確認できる作品、でもある。

 

Daddy Never Understood

多分1月は27日の月曜日に珍盤祭会、31日の金曜日にcsgb、だと思います。

まあcsgbは良いとして、はて珍盤会とは?とお思いの方が多いかと思いますが、これはbar famで前回開催されて好評だった変なレコードをみんなで聴く会、のようなものだそうです。とは言え私は、ごくごく普通のレコードしかないな、とか思っていたのですが、どうもそうではないらしい、ということで参加のオファーをいただきました。結構有名どころばかりしかないと思いますが、楽しみです!

 

戦争はダメだ。

 

さて、2019年はこんな本たちを読んで楽しみました。

アート セックス ミュージック (ele-king books)

アート セックス ミュージック (ele-king books)

 
砂の本 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)

砂の本 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)

 
見た人の怪談集 (河出文庫)

見た人の怪談集 (河出文庫)

 
空飛ぶくじら スズキスズヒロ作品集 (CUE COMICS)
 
説教したがる男たち

説教したがる男たち

 
独身OLのすべて(9) (モーニングコミックス)

独身OLのすべて(9) (モーニングコミックス)

 
インナー・シティ・ブルース

インナー・シティ・ブルース

 
あなたのために

あなたのために

  • 作者:岩谷 時子
  • 出版社/メーカー: 888ブックス
  • 発売日: 2017/10/09
  • メディア: 単行本
 
MUSIC 100+20

MUSIC 100+20

  • 作者:藤原 ヒロシ
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2019/02/06
  • メディア: 単行本
 
& Premium特別編集 土曜の朝と日曜の夜の音楽。 (マガジンハウスムック &Premium &Music)

& Premium特別編集 土曜の朝と日曜の夜の音楽。 (マガジンハウスムック &Premium &Music)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2019/09/06
  • メディア: ムック
 
しょうゆさしの食いしん本 (芳文社コミックス)

しょうゆさしの食いしん本 (芳文社コミックス)

 

全然読書家でも何でもないし、まともに時間をかけてじっくり読む、というのは検査入院の時にひっさびさにできたくらいで、なんか適当に色々読んでしまったなあ、という印象が拭えないが漫画も面白いものに出会えて久々に漫画を読む楽しみがあった年だった。とくにスズキスズヒロさんの本は12月に出会って本当にしみじみ染みわたったのだけれども、仙台在住なのか・・・。そしてBob Dylan好きなのか・・・。どこかで出会ってしまいそうな・・・。

 

もっと書こうと思ったけれどもレッドカレーがそろそろ出来上がりそうなので・・・。ところで昨年一番ぶったまげたニュースはDeluxx Folk Implosionがアルバムを出していた、ということだろうか。

Deluxx Folk Implosion [Analog]

Deluxx Folk Implosion [Analog]

  • アーティスト:Deluxx Folk Implosion
  • 出版社/メーカー: Witches Pickle Rec
  • 発売日: 2016/12/09
  • メディア: LP Record
 

 しかも2016年に・・・。皆さん知っていましたか!?私は結構なぜ誰も今まで教えてくれなかったんだ・・・、と12月になってから知って凹んだのだがこのニュースを私に教えてくれたEVOLの相棒大久氏も2019年の夏くらいに知った、という話だったので、いやはや何とも・・・。ひっそり出過ぎでは・・・。もし貴兄貴女が一度でもAOBA NU NOISEに来て、そして私たちEVOLのDJを(運悪く)聴いてしまったり、今まで3種出ているミックス音源を(何かの間違いで)聴いてしまったりしたなら一度は必ず耳にしているであろう、毎回EVOLのDJの冒頭で必ず流れるどハードコアナンバー、「Daddy Never Understood」(映画「Kids」のサントラより)

Kids by Folk Implosion

Kids by Folk Implosion

 

 をやっているバンドである、というかDinosaur Jr.やSebadohでお馴染みLou BarlowのさらなるユニットThe Folk Implosionが94年にアルバム

Take A Look Inside... by Folk Implosion (1994-08-30)

Take A Look Inside... by Folk Implosion (1994-08-30)

  • アーティスト:Folk Implosion
  • 出版社/メーカー: Communion
  • メディア: CD
 

を出した際にライヴで再現するにあたって、Bob Fay(後にSebadohに入りますね)もいたDeluxxというバンドと合体したのがこのDeluxx Folk Implosionだった、というのがもともとの成り立ちらしい。てっきり上記の曲の7インチしか音源ないと思っていたら、それは寧ろ映画のサントラのオファー受けた時の95年再録ヴァージョンらしく、94年時点での音源が今回リリースされたアルバム、ということらしい。The Folk Implosonの曲をやるだけでなくDFIとしての音源がこんなにあったのか、と感動するのだが、その感動もここに収められたメロディの閃きはあってかなりポップだけれども、荒っぽい、ぐだっとしたハードコアのりの楽曲のオンパレードには肩透かしを食う(良い意味で)。というか45回転の14曲入りLPなので短い短い。あっという間に終わってしまう、のだけれどもこういうの大好きだよ・・・!!と泣きながら叫びたくなる、90年代のUSインディシーン(Lo-Fiとか言ったりもしてた部分が)の空気感がぎゅっとパックされた、何だか熱くなれる1枚。まさかこんな時期に出会えるとは、と本当に感動しているのだが、その感動をさらっと流すような嵐のような演奏に、爆笑と号泣、である。この時期Lou Barlow、ノってたんだなー、本当に。曲にも勢いがありまくりだし。

Mae Natureza

普通にいやいやちょっと休みになったぜ、とか言って色々やって寝て起きて寝て起きて寝て起きて、とかしていたら年が明けていた。2020年もよろしくお願いいたします。

 

こんなにも新年を迎えた高揚感のようなものとは全く無縁のままここまで来てしまったのは、まあそういや喪中だった、ということもあるけれども(去年は親戚関係だけで4回もお葬式に出たな・・・)、なんとなく今この国に住まう、ということにまつわる(少なくとも個人的には)モヤモヤのせいで、なんだか晴れないなあ、という感じである。今年こそまともな政治にまともな金の使い方、とかを心からお願いしたいんだけど、どうなんですか本当にこの国政は。どんどん増える税金とか、もう払いたくないな、って思うんだけれども。

 

まあそれはそれとして、今年も健やかに楽しく生きたいものである。色々あると思うけれども、少なくとも私の友達たちは最っ高にファッキン・クールで本当にナイスな方々であることに変わりはないと思うので、そこは全然問題なく今年も楽しく暮らせるに違いない。

 

仕事は・・・、もうなんか2019年にかなり諦めモードに入ったので、もうどうでも良い。興味がない。目をつぶったり息を止めたりしながら2020年を早く終えたい。もう仕事始めもまだだが始まらなくても良いし、始まった瞬間に仕事納めしたい。

 

と2020年の展望を語り始めてしまったが、その前に去年の暮れを振り返らないと。2019年の末、26日のLoopcafeでの忘年会DJは、なんか無駄にアゲ気味なレコードしか持って来てなくて、他の皆さんの本当にスムーズな流れのDJを聴きながら、死んだな・・・、とか思っていたが初志貫徹でやり切った。そろそろユーロディスコのりのDJは封印、とか思ったりしたのだができるわけないことは言わない方が良い。

 

そして30日のcsgbは2010年代のベスト、という全く考えたこともなかったような切り口でレコードを選んでみたら意外に1曲1曲の強度が高い選曲になってしまって、真夜中に、がしがしと酔いも手伝って叩きつけるようなDJになってしまったのだが、詳細は素面でも覚えていない人間なので、更に覚えていない・・・、とか言いながらその夜既に2回もかかる、という異常事態だったのに知らんぷりしてBeckの「Up All Night」

COLORS [LP] (TRANSPARENT YELLOW COLORED VINYL) [Analog]

COLORS [LP] (TRANSPARENT YELLOW COLORED VINYL) [Analog]

  • アーティスト:BECK
  • 出版社/メーカー: CAPITOL RECORDS
  • 発売日: 2017/10/13
  • メディア: LP Record
 

 をちゃっかり、その夜3回目になる感じでかけたことは覚えている。いや、今更ながら最近聴いて一番興奮した曲だったもので・・・。しかし楽しかったなあ・・・、という記憶はあるので2020年もこの調子で、DJとかもできる限りしたいものである。

 

また、やっぱり年末には群馬県の高崎にあるSomewhere In My Heartでもご一緒している友人リカちゃんのカフェが閉店してしまう、ということで同じくSWIMHのミエさんと共に閉店前にサプライズで行くことができたのが良かった。本当はもっと行きたかったし、良いお店だし、これからも面白いことがあのお店から生まれただろう、と思うと名残惜しいし、なのだがまずはちょっとゆっくりとしていただいて、また一緒に遊びたいものである。とりあえずお疲れ様でした!

 

さて2020年の展望に話を戻すと、何となく今年はもっと仙台の街中をぶらりと歩いたりする余裕が欲しいな、と思うのでそれを今年の目標にしてみたい。何となくここ最近、ちょっとまた仙台が私の知らない街、みたいな顔をしだしているような気がするのでそれをちょっと探りたい、と思う。

 

音楽に関しては、今年も聴く時間を何とか、何とか捻出して過ごしたい。決して音楽は「応援歌」とやらではない、と私は思うのだけれども、少なくとも楽しみを与えてくれる大事なものなので、大事に聴いたりしていきたいが寝落ちしないようにしないとな、夜・・・。

 

まだまだ書き足りないので更新が続くことになると思うのだがLeonardo V. Bocciaの「Homenagem」を聴く。 

Homenagem

Homenagem

  • アーティスト:Leonardo V. Boccia
  • 出版社/メーカー: Tratore
  • 発売日: 2018/12/12
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 年末に入手して以来、ずーっと聴いている。当時バイーアの音楽を研究していたらしいイタリア生まれの音楽研究家のBoccia教授が、ブラジルで1984年に出したレコードの再発、である。とは言え勿論全然知らなかったわけだがUSのレコード店からのメルマガで興味を持って入手してみたわけである。基本的にショーロがベースになっていて、それに加えてブラジル各地の音楽の特徴が織り込まれているのだが、そこに時代を反映してシンセが、リズムマシンが、という感じになってきてかなり不思議な手触りである。彼のギタープレイを堪能できるインストがメインではあるが、幽玄な女性ヴォーカルが入ってきたり、シンセもニューエイジ的というよりは何だかアシッドな空気感を醸しだしていたり、ちょっと何かが振り切れてしまったような混ざり具合で凄く面白いのである。なんかもう面白い音楽ってキリがないんじゃないか、という所謂「沼」への新たな誘いの作品。

 

 

Every Time I Hear That Song

今夜です!

DJ忘年会@Loop Cafe 2019年12月26日(木)19:00start ¥free!

八乙女にヒワタシくんやヒロシくん、tmym氏などなどが集結。まあふらっと、是非いらしてください!

csgb@bar fam 2019年12月30日(月) 19:00start ¥1500(1D)

Guest DJ: 立花実、tmym、Gin、Masayuk

DJ: Shinshin, 5atrou, tdsgk, mie

こちらも年末スペシャル感の強い感じで、ゲストもたくさん、久々の登場もあり、更にはまだ未定ですが山形から大変な、そうあの男も登場、の予定が!

 

さて、前回の更新はかなり久々だったので何だか書きたいこととか沢山あるが故に、色々「また後程・・・」の匂わせが多くてアレだったが、そんな「後程」案件の1つに、「tdsgk、サブスク始めたってよ」ということがある。

 

要は寝る前にiPhoneいじってたらあっという間にApple Musicの無料お試しに登録していた、ということなのだが、まあこれはここ最近の懸案事項だったので遅かれ早かれスタートしていたかもしれない。

 

ご存じの方も多いかと思うが我が家にはレコードとCDが膨大にあって(そう、そろそろ認めないといけないのだが、膨大、である)、それがまた一定の速度で増えているのだが、物理的にこれからそれらを増やしていく代わりにサブスクでまかなおうではないか・・・、ということではない。最近レコードを買ってシールドを開けると、この間までほとんどのレコードに入ってきた無料のダウンロードクーポンが最早消滅していることに業を煮やす日々が続いており、ちょっとな・・・、という感じだったのである。

 

私の中ではCDで買うかレコードで買うか、というのはすんごい微妙な線引きがあって、これは矛盾に満ちているし私も理解不能だからここでは説明できないのだけれども、最近は車で聴いてもしっくりくるような音楽をレコードで買うことが多く、そこでダウンロードできないと車で聴くことも能わずなかなか大変、という事態が続いていたのである。

 

ということでこの間の4月まで使っていたiPhone7をApple Music専用のiPod代わりにして、更に大いに不満のあった車内のカーステを激安で買い替え、外部端子対応のものにした。これでお膳立てが終了したので今は車内でCDもラジオもApple Musicでダウンロードしたものも聴ける状態になっている。

 

でレコードで買ってダウンロードが出来なくて、だった音源をバキバキライブラリに追加して聴いたりしているのだが、ふと気づけば今まで「配信限定かよ・・・」と諦めていたものも聴けるのだな、本当に阿呆みたいな意見なのだが。だからVegynとかHaimとかPearl Charlesのこれまで聴いてなかったものも聴けるようになったので、まあ嬉しい感じである。まだ初めて1か月も経ってないから全然今後どうなっていくかわからないけれども、とりあえず多分有料になっても登録して使い続けると思う。でも、これをメインで、という風にはならないかな、という予感もしている。

 

なんとなく、やっぱりどうしても音楽をできることなら所有したい、のだな多分私という人間は。これは多分少年期にラジオで聴きたい音楽を待ち続けて、でそれが聴けなかったり流れなかったりして絶望、という経験があって、その後音源を買い始めて、自分で聴きたい時に聴きたい音楽が聴けるってなんて素晴らしい!と滂沱の涙を流した人間だから、なんかこう今は手元にあるけれども、なんかの弾みで消されちゃう恐怖感、みたいなものがちょっとどうしても拭えないのである。今年多分電気グルーヴのファンの方が経験したであろう哀しい気持ちを、私はできることなら味わいたくないのである。

 

だから現状私のライブラリはアナログで持っているけどダウンロードができなかったもの、配信しかないもの、長距離運転用プレイリスト、くらいしか入っていないわけだがこれに変化が起こることは、うーん、なさそうな感じだな・・・。全くもって未来的な感じとは程遠い活用の仕方であるし、もっともっと活用方法があるのは百も承知であるが、まあそっとしといてくださいな。

 

Brandi Carlileの「By The Way, I Forgive You」を聴く。 

BY THE WAY, I FORGIVE YOU [LP] (DOWNLOAD) [Analog]

BY THE WAY, I FORGIVE YOU [LP] (DOWNLOAD) [Analog]

  • アーティスト:BRANDI CARLILE
  • 出版社/メーカー: ELEKTRA
  • 発売日: 2018/02/16
  • メディア: LP Record
 

 普通にグラミー賞とかにノミネートされるような方なのであるが、私はそのグラミー賞の2019年のに彼女がノミネートされたことを告げるラジオで初めて聴いて、ほほう、となったのでいやはや寡聞にもほどがあるというか何と言うか。6枚目のアルバムなのであるが、まあごくごく王道な女性シンガーソングライターによる、カントリーのりが強めではあるけれどもそこまで表立っておらず、寧ろ非常に癖のない、聴きやすいアルバム、である。勿論色々な苦難を乗り越えてきたらしい彼女の歌声は力強く、それでいて繊細で第一の聴きどころなわけであるが、良い意味でここまでオーソドックな歌ものフォークロックのりのアルバムがちゃんと一定の評価を得ている国なわけだからアメリカは広い。とか淡々と書いているけれども、このアルバム、どれも凄く曲が良いので何だかじわじわと染みるんだな・・・。歌詞も時に、直球にふれたTom Waitsみたいな瞬間もあったり。