Copy Me

先日のcsgbはありがとうございました!何か色々な人に会えて、色々な曲聴けて(懐かしめ)、とても楽しかったです。一瞬走馬灯のように色々と・・・、となってしまいました。私はイレギュラーな7インチ縛りでしたが、ちょっと選曲にも縛りを入れたら意外につながりそうでつながらない曲祭りになってしまって大変苦労しましたが、また真面目にやります!荒かったなー・・・。

 

ところでちょっともう一つのAOBA告知は少々まとまるまでお待ちくださいね。

 

さて、コロナ禍の中この国の政府もそれとは関係ない話でもはちゃめちゃで、最早呆れと怒りと憎しみしかわかず、もう何もわけわからなくなってしまう昨今であるが、結局リモートワークもできず、またどさくさで休むこともできず普通に、と言うかちょっとわけあっていつもの8倍くらい忙しい年度末になってしまっている。ちょっと隙をついて休もうとか思ったのだが、なかなか隙がなく・・・。

 

でもレコフェアに突撃したり、レコード聴いたり、という隙をつくことはできているから精神のバランスは保たれている。3月のこの時、メンタルが一番やられやすい。だから意外に元気に過ごせていて嬉しい。

 

元気だからちょっとした飲み会とかに先日行ったのだがコースが女子会のりのもので、蓋を開けたら全品チーズ尽くしのコースとかになってしまっていてかなりやられた・・・。サラダにはモッツアレラチーズ、スープはオニオングラタンスープにチーズ、各人がそれぞれ選べるチーズとクラッカー、チーズフォンデュ、ピザ、という本当に冗談のようにひたすらチーズをこれでもかと摂取するコースで、もちろん美味しいチーズだから素晴らしいのだが、さすがに疲れた・・・。途中から冷たいビールはまずいな、と思い赤ワインに切り替えてやり過ごそうとしたのだが案の定お腹の調子が大変に悪くなってしまって閉口した。あのエクストリームなチーズコース、あれは一体なんだったのだろうか・・・。ちょっと1週間くらいチーズ食べないでも生きていけるくらいの身体になってしまったのだが来週の月曜日に送別会をピザ屋で、ってマジかよ・・・。

 

そんな感じでフィジカルな面ではストマックがエイクしたりしたが、メンタルは大丈夫である、繰り返しになるが。仕事中は爆走しているが短期集中で日々やっつけているので帰宅してレコード聴けること、これが一番大事だ。だから

SAPIOSEXUAL [Analog]

SAPIOSEXUAL [Analog]

 
旅するギター

旅するギター

Gerogerigegege「Uguisudani Apocalypse」 とかを連続で聴いたりしてメンタルを保っていた。

 

しかし正気で生きていくのも大変だ。今日も休みだったが職場からや、謎の大阪からのマンションの家賃収入で暮らしていきませんか、の電話でこの世の果てみたいな勢いで機嫌が悪くなり、とくに大阪からの電話に対してはむっちゃくちゃブチ切れ気味で対応してしまって反省している。まあ、何事もバランス、ということで・・・。

 

Ambitous Loversの「Greed」とかを久々に引っ張り出して聴いたりしている。 

Greed

Greed

  • アーティスト:Ambitious Lover
  • 発売日: 1989/03/10
  • メディア: CD
 

 Arto LindsayとPeter Schererのユニットの1988年のセカンドアルバム、である。この間のcsgbでマサユキさんがかけていて、久々に聴きたくなったのであった。最早ノーウェイヴとかいう言葉も全く関係ない、びっきびきの80年代コンピューターファンクの名作、なのである。Scritti Polittiの「Cupid & Psyche '85」

Cupid & Psyche 85

Cupid & Psyche 85

  • アーティスト:Scritti Politti
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD
 

(このアルバムも思えばFred MaherというNYのコワいところの人がいるな)がまあその道の代表作であろうが、こちらも負けず劣らず、もしかしたら謎のブラジル具合×80年代ファンク×ノイズギター、ということで異形さは増しているかも知れない。全体として強靭な打ち込みファンクにNana Vasconcelosに、Bill FrisellJohn ZornにJoey BaronというNaked City組、プラスしてLiving ColorのVernon Reid、という非の打ちどころのないゲスト陣を強引にまとめて結局は凄くスムーズなマシーンファンクにまとめ上げたPeter Schererの手腕に感心する作品ではあるが、そんな中か弱いヴォーカルと切り込みギターで奮闘するArto Lindsay、という何か今だからこそ聴いて楽しめる1枚である。

 

Dead Radio

csgb@bar fam 2020年3月19日(木) 21:00start ¥1500(1D)

Guest DJ: Masayuki

DJ: Shinshin, 5atrou, tdsgk

ということでちょっと早いタイミングでの開催ですがよろしくお願いいたします!

 

そして来月ですが

AOBA NU NOISE  @Hi-hat Sendai 2020年4月11日(土)(第一部)19:00~23:00 ADV.¥2500(+1D)DOOR.¥3500(+1D)

Live: Olololop、Contraire、Waikiki Champions、Masaki Saito

(第二部)23:00~ DOOR.¥2000(本編第一部参加の方は無料)

Live: ShiShi Yamazaki、こまどり社(獅子舞パフォーマンス)

DJs: Casin, SIF, EVOL, RYOTA, RAMBO

SHOP: 呑処 神

こちらもよろしくお願いいたします。

 

さて、松永良平の『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』という本を読んだ。

ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック

ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック

  • 作者:松永良平
  • 発売日: 2019/12/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

日頃遅読で知られる私だが、昨日タワレコからセヴンイレヴンに到着して、引き取って午後から読み始め、その後出かける用事があったのでカヴァーを外して持っていって、日頃は電車の中では何も読まないしスマホすらいじらない私であるが、結局ずっと読んで、飲み会の待ち合わせの場所でもベンチに座って読んで、しこたま飲んだ飲み会後(いや、本当に結構しこたまだったと思うんだよね、昨日)の終電でもまたページを開き読んで、明けて今日も墓参りとかして帰宅してから午後にわーっと読んでしまって、もう読み終えた。

 

それくらい凄く読みやすい本であるし、またこのようなスピード感が似合う本だと思った次第である。とてもテンポよく時系列で書かれていて、エピソードが重なって重なって、色々それぞれが結びついていったりする様は、何だかまるで映画を観ているようだし、それでいて切ないキューっとなるような話も随所にあってハッとさせられる、ということで凄く面白かった。

 

何よりも平成元年くらいのことだからもう30年以上前のことから始まっているのに、あまり「振り返った」感がなくてその年その年の日記を読んでいるかのような感じにさせられるのが凄く新鮮である。私は、必ずしもここで触れられている音楽全てに興味があったり知っていたりするわけではないのだけれども、筆者の松永さんがその音楽をどんな風に好きかどんだけ好きか、という様を感じ取れて面白い。何と言うか私にとっては音楽に関しての本、という感じでもなく、私もよく知っているあるカルチャーのある切り取り方の提示に至るまでの舞台裏を見ることができた、という印象でもある。

 

でも音楽ライター、というのも本当に皆さん大変だなあ、と最近思うし、同時に皆さん凄いよなあ、と本当に感心した次第である。だって、音楽について言葉にする、というそれだけでも大変骨が折れそうなのに、それを仕事にする、って凄いことである。ちょっと無理なことだな・・・。

 

音楽について触れるようなことをしている拙ブログではあるが、結局は私のことしか書いていない。もしくは私の日々のことしか書いていない、ということである。そんなわけで気楽な話ではあるな、と思いながらRowland S. Howardの「Teenage Snuff Film」を聴く。

Teenage Snuff Film [Analog]

Teenage Snuff Film [Analog]

 

2009年に亡くなっているから、この1999年のアルバムが出て10年後に亡くなった、ということなのね・・・。元The Birthday Party、元Crime And The City Solution、元These Immortal Soulsの、いまだに世界最高のギタリストと私は信じて疑わない彼の最初のソロアルバムである、って2枚しかないのだが。最近アナログで再発になったので、そりゃあわが生涯の10枚の中には絶対に入るアルバムなので喜んで即予約してしまいますね。もともとはオーストラリアのレーベルから出ていて(その後色々なところから出ていたみたい)、私は当時働いていたレコード屋で私の分の1枚しか注文しなかった記憶があるが、もっと発注してガンガンに店で売れば良かったかな、とか聴いて思った名盤である。The Birthday Partyの盟友Mick Harveyも参加して基本的にはトリオのシンプルな編成で録音された作品なのだが、決して上手くはないRowlandのヴォーカルの切実さ、ダークに進行するメロディ、と何と言うかワルい音楽、である。ハードボイルド、とか言っても良いかも知れない。でも歌詞の衝動を包み隠さない感じとか(まあアルバムタイトルも、そういう感じで)も含めて、Rowland S. Howardの全てが叩きつけられた作品、とも思う。カヴァーも2曲あって秀逸だが、とくにBilly Idolの「White Wedding」のカヴァーは原曲を思いっきり超える勢いの素晴らしいカヴァーで、まあこの作品が出てから20年強、よく聴いてきたアルバムではあるが、今回アナログで聴いて、うおおおおおおおお、とまたしても盛り上がってしまった。当然Rowland氏の放電するような生々しいギターは全編に渡って、ずじゃー、と炸裂しているので、そこも楽しめるポイントの1つ。でも、全体的な統一美が素晴らしいんだよなあ・・・。

Echelon

csgb、次は3月19日(木)の予定、つまり祝日前です!

とりあえずゲストはmasayukiさん(ホナミちゃんじゃなくなったのか・・・)!あっという間ですが、よろしくお願いいたします!

AOBA NU NOISE  @Hi-hat Sendai 2020年4月11日(土)(第一部)19:00~23:00 ADV.¥2500(+1D)DOOR.¥3500(+1D)

Live: Olololop、Contraire、Waikiki Champions、Masaki Saito

(第二部)23:00~ DOOR.¥2000(本編第一部参加の方は無料)

Live: ShiShi Yamazaki、こまどり社(獅子舞パフォーマンス)

DJs: Casin, SIF, EVOL, RYOTA, RAMBO

SHOP: 呑処 神

こちらも同日良い感じのイヴェントありますが、その一角を貴兄貴女の中で占めることができれば幸いです。よろしくお願いいたします!

 

9年、ねえ。あっという間に過ぎてしまった。あれから9年の間、震災のことは宮城県に住んでたら普通、忘れることなんかできないと思うのだけれども。ただ、これには個人差があるのかも知れない。忘れてそうな人々、何かに利用してやろうという人々、たくさんいそうな気もする。でも、それもそれとてその人の感じ方、なのだろう。まあ、何かに利用して儲けてやろう、とかいう人々がいたらば呪い殺されてしまえばよい、のだけれども。

 

個人的にこの9年間、震災とは関係なく失ったものはたくさんある。もの、人、と言った方が良いだろうか。父、祖母をはじめとする血のつながった親戚、血のつながっていない親戚、友人。それでは得たものは、というとなんだろうな・・・。高い血圧とも最近はおさらばしているし(まあ、そんなものは寧ろ得たくなかったものだ)、なんかあるのかな・・・。

 

こう考えると私の場合、身の回りには、育っていく、upwardなもの、というよりも下降していく、downwardなもの、近く失われていくであろうこと、の方が圧倒的に多いことに気づく。それは人生、と言うことだってできるのだけれども、そう考えると人生、ってある年齢になってくると、なかなかに精神的には辛いものだったりもするわけである。

 

でも、人生、そんなんだけだったらちょっと寂しい。そんな中で幸運なことに寂しさをあまり感じずにいられたりするのは、変わらずにいてくれる人、変わらずにあってくれるもの、とかのおかげなんだろうな。もしかしたらそれの第一のものは健康、とかそういうある種抽象的なものなのかも知れないけれど、それも含めて私には、色々ありがたい人やものなんかがなんとか残されているみたいだし、だからこうやって生きているのだな。

 

そしてこれからも生きていくのだな、とこの日だから、というわけでもないけど思うのであった。

 

音楽だってまだあってくれる。まだまだ楽しみたいものである。Massimo Carozziの「Night Shift」を聴く。

Night Shift

Night Shift

  • 発売日: 2019/09/26
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 イタリアはボローニャの音楽家、というかサウンド・アーティスト、という紹介が似合う彼のアルバムである。インスタレーションや劇場、ドキュメンタリーとかの音とかを作る人でもあり、フィールド・レコーディング作品も何作品か出しているわけだが、このアルバムはちょっと趣が違う。Tortoiseの「TNT

TNT

TNT

 

などを想起してしまうようなタイトなドラムにシンセやら電子音やらの硬派なトラックもあれば、必殺のフィールド・レコーディングもの、なんかビートの消えたLFODepeche Modeみたいなトラック、ギターも入った即興のようなトラック、と多種多様にエレクトロニクスを用いて、意外にヴァラエティ豊かで楽しめる。どれも実にかっちりと仕上がっているけれども同時に何だか、揺らぎのようなしなやかさも感じ取れて、冷たい音色、というよりは実に温かみのある音響作品に仕上がっている。こういうレコードに出会うと、まだまだ世の中色々あるよね、とその果てしなさに茫然とするけれども、同時に生きる気力にもなるわけ、だ。

 

 

Behind The Wheel

csgb、次は3月19日(木)の予定、つまり祝日前です!

あっという間ですが、よろしくお願いいたします!

AOBA NU NOISE  @Hi-hat Sendai 2020年4月11日(土)(第一部)19:00~23:00 ADV.¥2500(+1D)DOOR.¥3500(+1D)

Live: Olololop、Contraire、Waikiki Champions、Masaki Saito

(第二部)23:00~ DOOR.¥2000(本編第一部参加の方は無料)

Live: ShiShi Yamazaki、こまどり社(獅子舞パフォーマンス)

DJs: Casin, SIF, EVOL, RYOTA, RAMBO

SHOP: 呑処 神

こちらも多分あっという間。よろしくお願いいたします!

 

何とか風邪もほぼ抜け、耳の聞こえづらさ、鼻の不快感は若干残っているものの、まあまあ元気になりつつある、というか復調しつつある今日この頃、である。

 

鼻の方は結局あまりにしんどいので(耳も含めて)結局耳鼻科に行き、副鼻腔炎を併発していたらしく薬を大人しく服用していたら、なんかもうどうせ味しねえし、という捨て鉢な気持ちで何気なく入った吉野家で牛鍋焼き定食で、匂いが感じられる!?という嗅覚味覚復活という涙の体験をして、今では普通になった。いや、辛かった、味がしないのは。このままだったらもう何かもう何もやる気しないで家で何も食べずに寝た切りでも良いわ、的な鬱一歩手前だったので本当に喜ばしい。

 

しかしコロナウイルス、というかそれよりもそれにまつわるエトセトラが非常に不快な昨今、である。もうインターネット、というかSNSは心が削られるだけなので、逆にそういうものとして対峙する昨今であるが、リアルライフでね、色々あると本当に萎えるものである。

 

我が県でも現状発症した人が1人いる、という報道があるわけで、もしかしたら本当はもっといるかも知れないわけだけれども、職場内レヴェルではもう噂が凄いわけである。ここに住んでるらしい、いやあそこに住んでるらしい、あそこに買い物に行ったらしい、いやここに買い物に行ったらしい、濃厚接触者は他にもいるらしい、それどころかこの病院にいるらしいし、ここの病院にもいるらしい・・・。

 

と皆がそれぞれ、自分の情報が一番正しい、という感じでそれぞれが全然異なる話を発信しているので、一体これはどういう悪夢なのか、と思わされるわけである。大体住んでる場所に関してだけで、したり顔の人々が語る話がそれぞれ違う場所だったりするわけで、そりゃあ・・・、トイレットペーパーやらティッシュやらの品薄状態もなかなか改善されないだろうよ・・・、と思うわけである。

 

震災からもう9年なわけであるけれども、9年前のあの頃もここ被災地でも色んな噂が流れまくっていた、どこからともなく。多分被災地以外やネット空間ではもっともっと凄く飛び交っていたことであろう。人間の心、というのは意外にこういう状況になると何かにすがるような感じで、非常に揺さぶられまくってしまうのだな、ということを改めて思った次第であるから、自分もまあ、ちょっと気をつけよう、と思った次第である。

 

でも、なんか職場での状況を見てると、結局平常時でもしったかぶりしたがるような人や、自分だけが情報を知っているととても嬉しそうにしている人、後出しじゃんけんが好きな人、みたいな感じの人々が嬉々として上のような状況になっているので、もしかしたらこういう事態だと、もともとの傾向が増幅されるだけなのかも知れないな、という気もしているのであった。

 

で、それが増幅されまくってSNSとかに向かうとね、そりゃあ確かに、なるほどああなるわなあ、とか考える日々である。とくに意識せずとも平常運転な感じ(風邪以外は)の私でも、この間我が家の米が尽きそうだったからたまたま買いに行ったスーパーで、米の在庫のあまりにも少なくなりすぎ具合や、ティッシュのすっからかんの棚を見て以来、色々考えた次第である。

 

平常運転だからレコードも聴きまくりだが、突然憑りつかれた様にDepeche Modeを聴きたくなってしまって集中的に聴いているのだが、約30年ぶりくらいにライヴ盤を引っ張り出してこの間聴いていたし、何ならApple Musicで車で聴いている。

101 [12 inch Analog]

101 [12 inch Analog]

  • アーティスト:Depeche Mode
  • 発売日: 2016/10/21
  • メディア: LP Record
 

 88年6月にカリフォルニアのパサディナ・ローズ・ボウル、というスタジアムで行われたライヴを収めたライヴ盤、である。同時にD. A. Pennebakerが監督したドキュメンタリー映画も作られたなあ、VHS持ってたなあ、輸入盤だったから当然字幕もなし、ライヴヴィデオならそんなに苦労しないでも観れるだろう、と思ってたらライヴ映画、というよりはドキュメンタリーみたいな映画だったので10代半ばの私は茫然としつつ、且つ物凄く頑張ってどんなこと話しているのか理解しよう理解しようとしながら観ていたなあ、無理だったけど、ということも思い出した。選曲的には「Music For Masses」 

MUSIC FOR THE MASSES

MUSIC FOR THE MASSES

  • アーティスト:DEPECHE MODE
  • 発売日: 2013/08/02
  • メディア: CD
 

 出た後のライヴなのでこのアルバムからの曲が多いのだが、この時点でのDepeche Modeのベスト、的な選曲なのでちょっとアレンジの違うDepeche Modeベスト盤、という楽しみ方もできる、と言っておきながらこのバンドの基本的な性格上そんなにスタジオ盤とは大胆にアレンジが違うわけでもない。それでも客を煽りながらより荒っぽく歌い上げるDavid Hahanのヴォーカルは熱量半端ないし、そもそも結構加工されたライヴ盤(なんせライヴ盤なのにエディットしたシングルとかまであるのだから・・・)

Everything Counts, Live

Everything Counts, Live

  • アーティスト:Depeche Mode
  • 発売日: 1989/02/13
  • メディア: CD
 

 故に、観客、こんなに曲中も絶叫しながら大騒ぎなのか、全編そうだから死んじゃうんじゃないか・・・、とか思わせられるほどにちりばめられた観客の声など、臨場感はさすがに強烈、である。曲的にもシングルのB面という地味な存在なのにここでのアレンジは非常にロックンロールになっていて(!)めちゃくちゃかっこよい「Pleasure, Little Treasure」やそのA面の「Never Let Me Down Again」などはスタジオ盤とはまた違った魅力があるし、上記シングルにもなった本編最後の「Everything Counts」での大合唱とか、ライヴ後半に向けて否応なく盛り上がっていく作りになっていて久々に聴いたら燃えて、今Depeche Modeがあつい・・・、とか口走りたくなるほど興奮している最中である。

 

 

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csgb、次は3月19日(木)の予定、つまり祝日前です!

そして来月ですが

AOBA NU NOISE  @Hi-hat Sendai 2020年4月11日(土)(第一部)19:00~23:00 ADV.¥2500(+1D)DOOR.¥3500(+1D)

Live: Olololop、Contraire、Waikiki Champions、Masaki Saito

(第二部)23:00~ DOOR.¥2000(本編第一部参加の方は無料)

Live: ShiShi Yamazaki、こまどり社(獅子舞パフォーマンス)

DJs: Casin, SIF, EVOL, RYOTA, RAMBO

SHOP: 呑処 神

上記2つのイヴェントの頃までには色々落ち着いていてほしいな、とは思うもののバカが仕切ってるからなーこの国。ウイルス以上に害がある。

 

さて、まったく自分のバカのことを棚に上げてバカのことをバカバカ言ってたら風邪を引いた。どうやら私はバカじゃなかったみたいだ。

 

時節柄何かとデリケートな問題なので、さくっと診断してもらおう、と近所の病院に行ってみたら全然人がいなくて物凄く驚いた。前行った時は待合室に座れる余地なぞないくらいだったのに、今回は最早貸し切り、みたいな感じであった。

 

で診断の結果インフルエンザでもなく、ただのまごうことなき風邪、という診断だったので薬を飲んでたくさん寝たりして安静にしていたのだが、まあ思ったよりは元気になっているので1日休んだだけで仕事にも行っている。仕事もバカのせいで暇になっているので楽だし・・・、と言いたいところだがこの時期はザ・年度末、なのでたとえ職場に若い連中がわんさかといないにしても私の忙しさは変わらないから結局ほとんど休めないわけである。

 

で、まあなんとか日常に戻りつつあるのだが、鼻がバカになっていて非常に難儀している。これはつまり飲み食いしてもいまいちその味がわかりにくい、ということを意味するわけで食べることを生きることの一つの大きな意義、としている私にとっては最早生きている意味あんのか、という日々なわけである。なんせ何を食べても、その食物の10%くらいしか味わえない、という状態なわけなので。

 

昨日丸亀製麺でかけうどん食べたら何の味もしなくて衝撃だったので、あれか、もっと派手なものを食べればよいのか、と今日は幸楽苑の味噌野菜タンメンを食べたら、何となくではあるが慣れ親しんだあの濃い派手な味の片鱗をうかがうことができたので、何だか泣きそうになった。ちょっとこうなってくると心も弱ってくるわけで、俺、このままだったらどうしよう・・・、とかなってくるのでちょいとダウナーな日々である。

 

もし明日もこのままだったら早いとこ現状打破すべく更に耳鼻科に行って診てもらうか、とか思っていたりするのだが・・・。いやはや健康は大事、ということを身をもって感じる日々である。

 

もしかしたらAndrew WeatherallにDavid Roback、という90年代の私を形作った方々もいなくなってしまったから私も弱っているのか。大体Weatherallなんてまだネットのレコ屋で、彼のリミックスの12インチが入っているMeatraffle

MEATRAFFLE ON THE MOON [12 inch Analog]

MEATRAFFLE ON THE MOON [12 inch Analog]

  • アーティスト:MEATRAFFLE
  • 発売日: 2019/11/22
  • メディア: LP Record
 

取り置きしている最中に亡くなってしまったわけでもう、急すぎる。そしてDavid RobackもいまだにThe Rain Parade

EMERGENCY THIRD POWER TRIP/EXPLOSIONS IN THE GLASS PALACE

EMERGENCY THIRD POWER TRIP/EXPLOSIONS IN THE GLASS PALACE

  • アーティスト:THE RAIN PARADE
  • 発売日: 2017/08/04
  • メディア: CD
 

 もOpal

Early Recordings

Early Recordings

  • アーティスト:Opal
  • 発売日: 2019/11/01
  • メディア: CD
 

 ももちろんMazzy Star

STILL [12 inch Analog]

STILL [12 inch Analog]

  • アーティスト:MAZZY STAR
  • 発売日: 2018/06/01
  • メディア: LP Record
 

も普通によく聴いている人間としては、いや、待ってよ、という感じである。あ、Beth Ortonのこれ

にも参加してましたな・・・。

 

で、何故か勢いあまってDavid Roback脱退後のThe Rain Paradeのメンバーが中心になって結成したViva Saturnの95年作を聴いている。

Brightside

Brightside

  • アーティスト:Viva Saturn
  • 発売日: 1995/08/08
  • メディア: CD
 

 3枚目のアルバム、になるのだろうか。David Robackの弟であるSteven Robackを中心に、David Roback抜きの、つまりほぼセカンド以降のThe Rain Paradeみたいなバンドである。で、これが実に素晴らしいアルバムなのである。勿論さすがのペイズリーアンダーグラウンド生まれ、ということでサイケ感、そしてむせ返るほどの密室感が濃厚である一方で凄くキャッチーな、バシッとコーラスも決まってフックのあるメロディも痛快なロックンロールナンバーも目白押しで、いつ聴いても爽快な気持ちになれるアルバムである。いや、こんな良いアルバムがMazzy Starの影に隠れて、もしくは無関係だけれども音的に近いLunaの影に隠れて追いやられていってしまうのは実に忍びない、ので勿論David Roback追悼で彼の関係した音源を掘る一方で、関係したけど関係ないこのバンドも一聴してみては、というひっそりとしたご提案なのであった。しっかし今のご時世、youtubeに音源あるんだな、こういうの・・・。

Plastic Raincoat

csgb@bar fam 2020年2月28日(金) 21:00start ¥1500(1D)

Guest DJ: Sara, tmym

DJ: Shinshin, 5atrou, tdsgk

結局シンシンさんもおります!皆様よろしくお願いいたします。

 

そしてちょっと先の話ですが

AOBA NU NOISE  @Hi-hat Sendai 2020年4月11日(土)(第一部)19:00~23:00 ADV.¥2500(+1D)DOOR.¥3500(+1D)

Live: Olololop、Contraire、Waikiki Champions、Masaki Saito

(第二部)23:00~ DOOR.¥2000(本編第一部参加の方は無料)

Live: ShiShi Yamazaki、こまどり社(獅子舞パフォーマンス)

DJs: Casin, SIF, EVOL, RYOTA, RAMBO

SHOP: 呑処 神

こちらも当然よろしく!

 

さて、まあコロナウイルスのせいで何かと大変である。

 

いや、コロナウイルスは勿論大変であるが、それ以上にこの国の政府のせいで大変なことになっているように思える、ここ数日。ウイルスという目に見えないもののせいで壁が出来ているのは仕方がないとは言え、目に見えるバカどものせいでこちとら大変である。私の仕事的にもいやいや馬鹿野郎、としか言えないことしかしないわけで、もう憎しみしかない。

 

まあ別に今に始まったことではないけれども。ただ今まで嫌だな、馬鹿だな、辞めろ、ということしかなかったけれども今回は憎しみ、である。疫病以上の疫病、と言えるんじゃないかなああいつら。

 

虫の居所が悪いから癒される音楽を聴こう。Cindy Leeの「What's Tonight To Eternity」

What's Tonight To Eternity [Analog]

What's Tonight To Eternity [Analog]

  • アーティスト:Cindy Lee
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: LP Record
 

 は今年のベストアルバムである、気が早いけど現時点で。カナダの元Womenのヴォーカルだった彼が女装し架空のキャラクターとして作り上げたCindy Lee、3枚目のアナログであるがとにかく素晴らしい。これまでの2枚

ACT OF TENDERNESS [12 inch Analog]

ACT OF TENDERNESS [12 inch Analog]

  • アーティスト:CINDY LEE
  • 発売日: 2018/04/20
  • メディア: LP Record
 
Malenkost [12 inch Analog]

Malenkost [12 inch Analog]

  • アーティスト:Cindy Lee
  • 発売日: 2017/03/30
  • メディア: LP Record
 

 も凄かったけど、今作はより一層曲が練られていて、且つ音の振り切り方も過去最高、である。物凄いリヴァーブ塗れの、全てが遠い音質の中でノスタルジックなメロディの、女声にも聴こえなくないヴォーカルが悲し気に歌うポップソングの連続なのだが、Flying Saucer Attackもかくや、というとんでもないギターのフィードバックに、グラムなシンセベースやら、インチキオリエンタル風、とか何だか冷静に考えるとおかしい世界が繰り広げられている。要は60年代のガールズポップグループの悲し気なポップソングをめっちゃくちゃな加工で、しかし何故かノスタルジーマシマシ、でやっている摩訶不思議な音楽、である。こういう心に染み込む甘い毒、みたいな音楽にはからっきし弱い私なので、全面降伏、である。こんな世の中だけれどもまだ何とか正気を保てるのはこんな音楽があるから、だな。

Empty Eyes

csgb@bar fam 2020年2月28日(金) 21:00start ¥1500(1D)

Guest DJ: Sara, tmym

DJ: 5atrou, tdsgk

今回サッコちゃんが出られなくなってしまいましたが、前回とても楽しいDJをしてくれたサラちゃんがまたしても登場してくれます。よろしくです!そろそろ皆さん遊びにいらしてくださいませ・・・。

 

そしてちょっと先の話ですが

AOBA NU NOISE  @Hi-hat Sendai 2020年4月11日(土)(第一部)19:00~23:00 ADV.¥2500(+1D)DOOR.¥3500(+1D)

Live: Olololop、Contraire、Waikiki Champions、Masaki Saito

(第二部)23:00~ DOOR.¥2000(本編第一部参加の方は無料)

Live: ShiShi Yamazaki、こまどり社(獅子舞パフォーマンス)

DJs: Casin, SIF, EVOL, RYOTA, RAMBO

SHOP: 呑処 神

こちらも仙台では楽しいイヴェントが同日に色々ありますが、AOBAも是非ふらっとお立ち寄りくださいませ!

 

さて、Marc Almondのライヴを観てきましたよ。とても良かったです

 

・・・で終わりにしておいた方が良いかもしれないくらいめんどくさく、いまだに私の中では盛り上がっているのだがまあ兎に角観れて良かった・・・。しかも午後の部と夜の部、2回とも行って良かった・・・、という思いでいっぱいである。

 

ギターにSigue Sigue SputnikのNeal X、鍵盤にJames Beaumont、後は打ち込み、という簡素な編成であるが、もともとが簡素な打ち込み(悪い意味ではなく、Soft Cellとか初期のThe Mambas時代のあの音作りは発明だったと思うのだな)と親和性の高いMarc様なので、若干カラオケショー的な感じでも全く問題はないわけである。

 

で、15時半から1時間ほどビルボードのテーブルでビールを飲みながら開演を待っていたのだが、後ろの2人に続いてMarc様がにこやかに登場した時には、あこれはやばい、というほど高まってしまっていたのでオープニングの「My Hand Over My Heart」の初っ端から何だかずーっと涙が目にたまっているような、そしてずーっと心臓がどきどきしているような感じが最後まで続いてしまって、あっという間に90分が経っていたのであった。

 

演奏自体は多分この編成では久々なのかな、という感じで若干よちよち歩きな感じが否めず、曲順をMarc様が間違ったり、なんだかやり直したり、とかあったのだけれどもまあ、関係ないわけであるそんなの。選曲も新譜から中心なのかな、とか思っていたら意外に渋く満遍なく(とはいえキャリアが長いので全くスルーされているアルバムとかもあるわけでそれはしょうがない)、シングル2種でしか出てない曲とか買う意味あんのかよ、とか思いつつも新曲1曲のために買ったベスト盤

Hits & Pieces: Best of Marc Alond & Soft Cell [12 inch Analog]

Hits & Pieces: Best of Marc Alond & Soft Cell [12 inch Analog]

  • アーティスト:Marc Almond
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2017/10/13
  • メディア: LP Record
 

からその1曲とか、Soft Cellのアルバム曲とか・・・。でもまあ、兎に角良い曲しかないわけである。そんな中でもとくにThe Mambas時代の2曲にはうおおおおおおおおお、となってしまった。

 

それは他のお客様(とくに女性)もそうだったようで、そんな極初期の妖しい曲に黄色い声が飛び交うわけである。そしてハイエナジーな(チープではあるが)Soft Cellの「Chips On My Shoulder」とかになるとあのビルボードのテーブルの間の狭い通路で踊り始める方々が続出するわけである。そこから間髪入れずにNeal XがMartin Degvilleを完全になぞりながら歌うSigue Sigue Sputnikの「Love Missile F1-11」に突入(Marc様がコーラス)してしまうわけで、どんどんテーブルが邪魔、みたいな世界になっていてあれは凄かった。どんだけガチ勢の集うライヴなんだ・・・、と感嘆したがまあ誤解を恐れずに言えば私もその中の1人、であったのは間違いない。さすがに暴れはしなかったが、もう何だかとくに「Love Missile~」の時とかあんなに好きだったSigue Sigueとこんなにも愛して止まないMarc様が合体・・・、と頭がおかしくなりそうだったのである。

 

からの「Tainted Love」に「Say Hello Wave Goodbye」で終わるわけで、もう客席の方は大変なことになっていてMarc様にプレゼントを渡そうと、そして握手しようとステージ前に殺到するファンの方々の勢いには圧倒された。ステージ前に移動しているおかげで空席になった椅子に土足で上がって前に突進していく方もいて、激アツの光景であった。いや私も行きたくもなったけれども、さすがにな、と。さすがに感動しすぎて何だか動きが鈍くなっていた、というのもあるのだが・・・。

 

という午後の部が終わり、これは夜の部も心して臨まないとな、とまたビールで気合を入れて午後の部とはまた若干違う席で臨んだのだが、やはりまたしても登場からぶわー、となってしまってまあダメでしたね・・・。

 

夜の部はさすがに午後の部よりもかっちりとした演奏になっていて(とはいえMarc様が曲順間違えて、でももうそんな気分だから変えよう、とやっていたり)さらに午後の部ではやっていた新譜

Chaos And A Dancing Star [Analog]

Chaos And A Dancing Star [Analog]

  • アーティスト:Marc Almond
  • 出版社/メーカー: Bmg Rights Managemen
  • 発売日: 2020/01/31
  • メディア: LP Record
 

 からの「Chevrolet Corvette Stingray」(名曲)がカットされていたり、と若干のブラッシュアップがあった。でもやはりお客様のガチ勢ぶりは変わらず、やはり「Chips On My Shoulder」からの流れで「Love Missile F1-11」で「Tainted Love」「Say Hello Wave Goodbye」という最後の方はまあ午後の部以上に大変な騒乱であった。

 

そうしたら午後の部にはなかったSoft Cellの「Sex Dwarf」が続き、そんでトドメにT.Rexの「Children Of The Revolution」でフィナーレ、という殺しにかかった夜の部、であった。

 

印象的だったのは62歳のMarc Almondのまだまだ全然いける伸びやかな美声、そして非常ににこやかで楽し気であった、ということである。本当にお客さんのことを大事にしているのだなあ、ということが伝わるステージ上での全方向に向けてのサーヴィスにたどたどしい日本語も含めて、さすがエンターテイナー、というよりも優しい人なのねえ、と先日氷川きよしの誕生日コンサートの模様を録画して観た時と同じ気持ちになってしまった。

 

ということで何だか良い意味で毒気に当たってしまったような感じで、せっかくの東京滞在なのにレコード探したり買う気もあんまり起きないなあ、とかいう先週末であった。あ、9枚くらいは買ったのだけれども。

 

で勿論最近色々聴きたいな、というものは我が家にあるのだけれども結局Marc And The Mambasの「Untitled」を聴いたりしていた。ところでこのCD我が家に3枚あるのだけれども何故だ・・・。

Marc & the Mambas

Marc & the Mambas

  • アーティスト:Marc & Mambas
  • 出版社/メーカー: Ais
  • 発売日: 2009/03/01
  • メディア: CD
 

Soft Cellの突如の成功によって色々バランスを崩しかけたMarc Almondがソロプロジェクトとして始めたThe Mambasの82年のファーストである。The TheのMatt Johnsonとか後もMarc Almondと一緒に活動するAnni Hoganとかもこのアルバムにはいる。ドラッグとかもちょっと大変だったようであるが、伝説の売人Cindy Ecstacyも参加しているので、まあズブズブの状態ではあったのだろうな、とは思われる。余談だが彼女が後にB-Movieのメンバーと組んだSix Sed Redも最高だったな、シングル1枚だけだったけど。ということでちょっとした気晴らし、的にもとらえられがちであるが、もうガンギマリのアルバムである。カヴァーも多く、好きな曲を歌いたかった、というMarc様の様子もうかがえるし、結構淡々としたアルバムでもある。それでもSoft Cellとはまた違ったリズムボックス使いは新鮮であるし、何よりも1テイクか2テイクでもさらっと歌い上げてしまうMarc様の最大の武器である美声、も炸裂しまくっている。ちょっとラフな感じ、というのもこのアルバムならではの魅力で他では聴けない、また違った感じの妖しさがあってそれも新鮮、ってか結局どれも最高、とかそういう結論になってしまいそうだけれども。