Dead Radio

csgb@bar fam 2020年3月19日(木) 21:00start ¥1500(1D)

Guest DJ: Masayuki

DJ: Shinshin, 5atrou, tdsgk

ということでちょっと早いタイミングでの開催ですがよろしくお願いいたします!

 

そして来月ですが

AOBA NU NOISE  @Hi-hat Sendai 2020年4月11日(土)(第一部)19:00~23:00 ADV.¥2500(+1D)DOOR.¥3500(+1D)

Live: Olololop、Contraire、Waikiki Champions、Masaki Saito

(第二部)23:00~ DOOR.¥2000(本編第一部参加の方は無料)

Live: ShiShi Yamazaki、こまどり社(獅子舞パフォーマンス)

DJs: Casin, SIF, EVOL, RYOTA, RAMBO

SHOP: 呑処 神

こちらもよろしくお願いいたします。

 

さて、松永良平の『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』という本を読んだ。

ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック

ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック

  • 作者:松永良平
  • 発売日: 2019/12/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

日頃遅読で知られる私だが、昨日タワレコからセヴンイレヴンに到着して、引き取って午後から読み始め、その後出かける用事があったのでカヴァーを外して持っていって、日頃は電車の中では何も読まないしスマホすらいじらない私であるが、結局ずっと読んで、飲み会の待ち合わせの場所でもベンチに座って読んで、しこたま飲んだ飲み会後(いや、本当に結構しこたまだったと思うんだよね、昨日)の終電でもまたページを開き読んで、明けて今日も墓参りとかして帰宅してから午後にわーっと読んでしまって、もう読み終えた。

 

それくらい凄く読みやすい本であるし、またこのようなスピード感が似合う本だと思った次第である。とてもテンポよく時系列で書かれていて、エピソードが重なって重なって、色々それぞれが結びついていったりする様は、何だかまるで映画を観ているようだし、それでいて切ないキューっとなるような話も随所にあってハッとさせられる、ということで凄く面白かった。

 

何よりも平成元年くらいのことだからもう30年以上前のことから始まっているのに、あまり「振り返った」感がなくてその年その年の日記を読んでいるかのような感じにさせられるのが凄く新鮮である。私は、必ずしもここで触れられている音楽全てに興味があったり知っていたりするわけではないのだけれども、筆者の松永さんがその音楽をどんな風に好きかどんだけ好きか、という様を感じ取れて面白い。何と言うか私にとっては音楽に関しての本、という感じでもなく、私もよく知っているあるカルチャーのある切り取り方の提示に至るまでの舞台裏を見ることができた、という印象でもある。

 

でも音楽ライター、というのも本当に皆さん大変だなあ、と最近思うし、同時に皆さん凄いよなあ、と本当に感心した次第である。だって、音楽について言葉にする、というそれだけでも大変骨が折れそうなのに、それを仕事にする、って凄いことである。ちょっと無理なことだな・・・。

 

音楽について触れるようなことをしている拙ブログではあるが、結局は私のことしか書いていない。もしくは私の日々のことしか書いていない、ということである。そんなわけで気楽な話ではあるな、と思いながらRowland S. Howardの「Teenage Snuff Film」を聴く。

Teenage Snuff Film [Analog]

Teenage Snuff Film [Analog]

 

2009年に亡くなっているから、この1999年のアルバムが出て10年後に亡くなった、ということなのね・・・。元The Birthday Party、元Crime And The City Solution、元These Immortal Soulsの、いまだに世界最高のギタリストと私は信じて疑わない彼の最初のソロアルバムである、って2枚しかないのだが。最近アナログで再発になったので、そりゃあわが生涯の10枚の中には絶対に入るアルバムなので喜んで即予約してしまいますね。もともとはオーストラリアのレーベルから出ていて(その後色々なところから出ていたみたい)、私は当時働いていたレコード屋で私の分の1枚しか注文しなかった記憶があるが、もっと発注してガンガンに店で売れば良かったかな、とか聴いて思った名盤である。The Birthday Partyの盟友Mick Harveyも参加して基本的にはトリオのシンプルな編成で録音された作品なのだが、決して上手くはないRowlandのヴォーカルの切実さ、ダークに進行するメロディ、と何と言うかワルい音楽、である。ハードボイルド、とか言っても良いかも知れない。でも歌詞の衝動を包み隠さない感じとか(まあアルバムタイトルも、そういう感じで)も含めて、Rowland S. Howardの全てが叩きつけられた作品、とも思う。カヴァーも2曲あって秀逸だが、とくにBilly Idolの「White Wedding」のカヴァーは原曲を思いっきり超える勢いの素晴らしいカヴァーで、まあこの作品が出てから20年強、よく聴いてきたアルバムではあるが、今回アナログで聴いて、うおおおおおおおお、とまたしても盛り上がってしまった。当然Rowland氏の放電するような生々しいギターは全編に渡って、ずじゃー、と炸裂しているので、そこも楽しめるポイントの1つ。でも、全体的な統一美が素晴らしいんだよなあ・・・。