Gitarriff

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!まだまだ貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
何だか先週は物凄く忙しくて心身共に不調だったのだが、金曜日のcsgb、ありがとうございました!部屋のレコードを掘り起こして発見したThe AssociatesのMoritz Von OswaldとThomas FehlmanリミックスとかPaul Haigとか、ちょっと前のダンスミュージック(KindnessとかDaft Punkとか)とか、色々かけてました。今度はそろそろ必殺技の7インチ祭りとか、やりたくなってきましたがあれ片づけるのがめんどくさいんだよなあ・・・。
 
まあなんで忙しかったかと言うと単純に休みがなかったのだ。この前の日曜日も、金のため金のため、と自分に言い聞かせながら仕事していたのだが、現場が気仙沼であった。
 
親戚が気仙沼に住んでいる関係で結構よく行くのだが、毎年毎年行くたびにどんどん道路が完成していって仙台から行く時間が短縮されている。初めて行った時なんて東北自動車道経由で岩手県の一関まで行って、そこから下道で山を越えながら行って3時間くらいかかったものであるが、今や三陸道一本でその半分くらいの時間、である。
 
からして今回は朝8時半に打ち合わせ、なんていう仕事だったから、以前だったら、おいおい泊りかよ、という感じだったのだが、朝6時半を目安に家を出れば余裕を持って現場に行ける、という時代になっていたのだった。ありがたいものである。ということで今回も大体The Psychedelic Fursの「Mirror Moves」 
Mirror Moves -Hq- [12 inch Analog]

Mirror Moves -Hq- [12 inch Analog]

  • アーティスト:Psychedelic Furs
  • 発売日: 2018/07/26
  • メディア: LP Record
 

3分の2くらいと、「Midnight To Midnight」

Midnight to Midnight -Hq- [12 inch Analog]

Midnight to Midnight -Hq- [12 inch Analog]

  • アーティスト:Psychedelic Furs
  • 発売日: 2018/07/26
  • メディア: LP Record
 

全部+α、くらいで着いてしまったのだ途中で休憩入れたりもしつつ(あまりスピードのことは気にしないでくれ)。

 

でも本当は気仙沼まで行く途中の風景が私は大好きなので、のんびり街並みを見たり海を見たり山を見たり、のちょっと昔までの道のりが良かったのだが、今回のような場合(仕事)だったりしたら絶対にサクっと行けた方が良いよな、と道中考えながらいたのだった。

 

と言うことで、本当に便利になったなあ、半分くらいの時間だもんな、としみじみしつつ、今回の仕事の報酬が結局、近場の現場でやる時と全く金額が同じで色も何もついていなかったりしたので、二度とやらねえ・・・。ガソリンと途中までの自動車専用道路通行料金で結果的に4~5千円目減りしてしまった。

 

まあ次回は仕事ではなくのんびりと行きたいものである、寄り道しながら。ちなみにThe Psychedelic Fursの「Midnight To Midnight」は、今回久々に聴いて以前聴いた時よりも好印象で、イイネ!って感じだったので後日仙台の中古屋でレコード発見して、お、と思ったのだが、いくらシュリンク残ってステッカーも貼ってあるからってUS盤1800円、ってそういうレコードじゃねえだろ!と怒髪天を衝いたことも追記しておく。

 

Smerzの「Believer」

Believer [輸入アナログ盤 / 1LP] (XL1076LP) [Analog]

Believer [輸入アナログ盤 / 1LP] (XL1076LP) [Analog]

  • アーティスト:SMERZ,スメーツ
  • 発売日: 2021/02/26
  • メディア: LP Record
 

を入手してから毎日聴いている。ノルウェー出身、デンマーク経由の女性2人組のデビューアルバムである。最初のシングルを4年前たまたま手に入れて翌年の次のシングルも聴いて、という頃から大分待たされたけれども物凄い充実作、である。最初の2枚のシングルを聴いてよくわからなかったのだが、その、よくわからない、という感じがその魅力なのだな、と答え合わせができたような作品である。DJ Rashadに影響を受けて、でもクラシックの教育があって、今作にはバッハの影響が、というだけでもちょっとアレだが、今作でもジューク~フットワークのビートの名残とクラシカルな要素とフォーク、トラッドの断片と、結構色々ごちゃごちゃ入っているのにトータルとしてはシンプルに聴こえる、冷たくダウナー気味のエレクトロニックR&B、というもう何がどうしてこうなった、という作品である。それ故に聴いても聴いてもなかなかつかみどころがなくて、それでいて人懐っこい感じがあるんだから、いやはや・・・。

The Pearl

csgb Vol. 74 ~Stream~ 2021年2月26日(金)20:00~26:00 

配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*人数制限あり 

DJ: shinshin, tdsgk, 5atoru, hirasho

https://www.twitch.tv/barfam 

pcではこのアドレスで、スマートフォンではアプリから視聴可能です。今回は事前にbar famのSNShttps://twitter.com/bar_fam )にDMいただければ予約して、そしてマスク着用の上で入店可能です。

今週の金曜日になります。現場orご自宅でお楽しみくださいませ!今回は、えーっと、明日頑張って一気に選曲しますが、懐かし気味な感じ、かな・・・。

 

aobanunoise.thebase.in

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『彼女の体とその他の断片』
彼女の体とその他の断片

彼女の体とその他の断片

 

と言う本は昨年、多分在宅時間が長くなるだろうと思って買っていたのだ。しかし、全然そんなことにもならず床に重なっていたのだが、この間の地震で崩れて私の方に近づいて来て、手に取ってくれ、と訴えかけてきた。で最近毎日読んでいるのだが、べらぼうに面白い。女性への性差別への怒りと隠喩に満ち、異性愛も同性愛も全て飲み込んだ短編が8つ入っていて、とりあえずとても読みやすいし、訳も大変スムーズで読み進めやすい。

 

というか読むことを止められなくなる。とんでもなくセクシャルなところもあるのだけれども、全体として何が起こるのだろう、とドキドキしてしまって病院の待合室で、とかラーメンが出てくるのを待っている間、とかなんなら家で2枚組のレコードの2枚目をターンテーブルに載せる前に、とか最近どかどか読んでいる。今読むとコロナ禍のことを描いているようなディストピア的な部分もあったりして、ハッとさせられたりする。

 

私が南米の文学を物凄く夢中になって読んでいた時に、普通に平熱な感じで、ありえない奇異な出来事が語られる部分、というものに物凄く魅力を感じてそこに夢中になっていたのだが、それに通じるところがどの作品にもある、というのがもしかしたら今私が熱中して読んでいる理由なのかも知れない。勿論、それだけでなくクィアである、とか女性である、とかいうことから生まれてくるさまざまなことが背後にあっての物語、ということも見逃してはいけないのだけれども。

 

しかし、最近知ったのだけれどもPhoebe Bridgersの「Punisher」

Punisher -Gatefold- [Analog]

Punisher -Gatefold- [Analog]

  • アーティスト:Bridgers, Phoebe
  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: LP Record
 

に彼女の文章が付いているLPなんていうのがあったのか!?今それを知って慌てて我が家の奴のシュリンクもちょっと切ってゲートフォールドジャケの中まで見てみたけど、私の家の奴には付いていなかった・・・。くそー・・・。

 

Emmylou Harrisの「Red Dirt Girl」をアナログで入手したので聴いている。

Red Dirt Girl -Coloured- [Analog]

Red Dirt Girl -Coloured- [Analog]

  • アーティスト:Harris, Emmylou
  • 発売日: 2021/02/19
  • メディア: LP Record
 

 2000年にリリースされたアルバムである。勿論当時CDで購入して、すんごい聴いたアルバムであるが、アナログでは今回初めて聴いている(2016年にアナログは出ているのだが今回盤が赤くなってオランダ盤で出たので安く買えたのだ)。Daniel Lanoisプロデュースの前作

Wrecking Ball [Analog]

Wrecking Ball [Analog]

  • アーティスト:Harris, Emmylou
  • 発売日: 2021/01/22
  • メディア: LP Record
 

からNonesuchに移籍しての2枚目なのだが、自作曲がほぼ全編、ということで大分気合の入ったアルバムである。最早カントリーとかそういう話題は飛び越えてアメリカの最高の女性シンガーソングライター、という括りで語れるような、そういうアルバム群の中の1枚である。Daniel Lanois一派のMalcolm Burnのプロデュースで空間処理はさすがの一言、アナログで聴くとCDよりも低音が出ていてより迫力がある。Emmylou Harrisの独特のヴォーカルも高音のかすれ具合を上手く生かした処理で、どの曲もゆったりとした空気と彼女の声の対比が凄く楽しめる名盤である。Luscious Jacksonのメンバーとかも参加していたりするが、彼女のNonesuchでのアルバムはマジで全て名盤なので今から追いかけてもまだ遅くはないんだぜ、と生まれた時からEmmylou Harris聴かされてた人間としては断言したい。当然ながら2000年当時このアルバムが出て、買って帰ったら今は亡き父が買ってきてて実家には既にあったな、と今さら思い出したりもした。ちなみにそんなアルバムをアナログで今仙台で、少なくとも4人くらいの40代半ばの男たちが楽しんでいる、という状況は、何だか面白いことになってきたな、と思ったりして。

One Hundred Years

csgb Vol. 74 ~Stream~ 2021年2月26日(金)20:00~26:00 

配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*人数制限あり 

DJ: shinshin, tdsgk, 5atoru, hirasho

https://www.twitch.tv/barfam 

pcではこのアドレスで、スマートフォンではアプリから視聴可能です。今回は事前にbar famのSNShttps://twitter.com/bar_fam )にDMいただければ予約して、そしてマスク着用の上で入店可能です。

ということで来週の金曜日になります。現場orご自宅でお楽しみくださいませ!

 

aobanunoise.thebase.in

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!まだまだ貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
そういえばMarc Almond様の来日公演を東京に観に行ってからもう1年になるのか、とこの間ふと気づいた。
 
いまだに昼夜2回公演のその素晴らしさを語れ、と言われたら、その人を拉致して一晩中語り続けられるくらい鮮明に覚えているから全然そんな昔の話ではないような気がしていたけれども、その状況の際のライヴ以外のことを思い出すと、ああ1年前の話だな、と思われるものである。
 
土曜日に東京に着いてディスクユニオンお茶の水店に寄り、その後六本木でライヴを観、昼と夜のライヴの間には東京の友達と会い、夜のライヴが終わったら神田で今度は横浜在住の友達と天狗で飲み、翌日は朝に吉祥寺に向かいHMVディスクユニオンに寄り、その後は自由が丘で昼食を食べてから奥沢のVIVAに行って、そんで帰ってきたのだった。
 
その時点ではその2週間後に東京出張が入っていたので、今回は会えなかった友達にその時に会えれば良いや、渋谷とか新宿のレコード屋さんには今回行かなかったけど、2週間後に上京した際に行けば良いや、と思っていたのだった。
 
まさかその出張もなくなり、そもそも東京にそれから全然行かなくなるような日々になるとは思いもしなかったなあ、としみじみ思いだされるわけである。5月に行こうと思ってチケット取ってたAnohniのライヴも当然飛んでしまって払い戻された。
 
そんなにそんなにこの1年で生活が変わった、という印象はあまりないのだが、私が楽しい、と感じる機会が確実に減ったのは実感としてある。とは言え、悔しい、とか息が詰まる、という気持ちも実を言うと、適応が早いのかどうなのかわからないけれどもあんまりなかったりもする。この国だったり、職場だったりにおいて「上」に対しての怒りや乖離を感じたり、ということは凄く多かったけれども。
 
あんまり無為な希望や期待は何事にも持たない方ではあるが、少しでも「楽しい」と感じられる機会が今年は増えると良いな、と思うのであった。昔とは異なる形であったとしても。
 
とここまで結構淡々と書いてきて、コロナ禍で飛んでしまった企画で、いまだに悔しい・観たいと強く思っていることがあったのを思い出した。それは去年の4月に行われる予定だった濱田多聞とKing Rambo Soundの「何となく似ている者同士対バン」イヴェント(そもそも「バン」じゃないけど)である。これは別に両者とも海外から来日、ということでもないしなんなら同じ宮城県内の方々なので早期に実現されると良いな、と熱望しているのであった。
 
最近The Cureのアルバムをファーストから順番に聴く、ということをしている。これはまあ何となくThe Cureの話を知人としていたのとほぼ時を同じくして
Mojo [UK] March 2021 (単号)

Mojo [UK] March 2021 (単号)

  • 発売日: 2021/02/14
  • メディア: 雑誌
 

こういう特集の「Mojo」出てるよ、という連絡をもらってしまったから丸善で購入して俄然盛り上がったから、である。とりあえず今日で80年代が終焉を迎えるところまで毎日聴いていたのだが、まあ色々言いたいことはある。ただ現時点では「Pornography」 

Pornography (Dlx)

Pornography (Dlx)

  • アーティスト:Cure
  • 発売日: 2005/08/16
  • メディア: CD
 

がやっぱりおかしい、けど最高だな、ということである。1982年の4枚目のアルバムである。過酷なツアーと祖父母の死とアルコールとドラッグと鬱、という要素から逆ベクトルにやる気の入ったRobert Smithが今もThe Cureの、と言うか彼のトレードマークになっている黒服白塗りはみだし口紅ぼさぼさ頭、というルックスでもうどうにでもなれ、と言う勢いで作った、ドラムは打ち込みと生ドラムがどかどか言ってて、ギターが何層にも積み重なった耳障りな音量と音色で響き、ベースは何だか脈打つ何かのようにぶっとくうねりまくり、そこにRobert Smithのニヒルな、終末観漂う歌詞が吐き出され叫び出され、という良くない状態にあったバンドの病んだハイテンションぶりが逆に功を奏した傑作である。なんかすごく言葉にできないものが身体の中を這い上がってくるような興奮を覚えるのだが、それは私のようないわゆるゴス的な音楽に対して、いわばおかしな性癖のようなものを持った人間にだけ当てはまる話かも知れないが・・・。ここに至るまでの流れとこの後の展開を考えると、The Cureの場合その長いキャリアの中で何度か軌道を戻そうとするアルバムがあって、その最初の作品がこれである。とは言え勢い的にはこれで解散、みたいなところもあって現にこのアルバムの後のツアーではもう解散確定、みたいな勢いだったらしい。それでもメンバーが入れ替わり立ち代わりしながらいまだにバンドが続いていることを考えると、なんか変なバンドだよなあ、The Cure、と言う思いを新たにするし、Robert Smithとバンドやるの大変なんだろうなあ、としみじみ思ったりもするのであった。あとThe Psychedelic Fursのファースト 

Psychedelic Furs

Psychedelic Furs

 

を参考にした、という話を読んでマジかよ、と驚いたな。

 
 
 
 
 

The Ties Do That To Me

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!まだまだ貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 

今月は多分2月26日(金)あたりにcsgbあるんじゃないかと・・・。

 現時点では上記日程で挙行予定です、お楽しみに!

 

さて、昨夜はでっかい地震が私の住むあたりを襲ったわけだが、私も我が家も無事です、と言うご報告を取り急ぎ。

 

昨夜の23時頃は1人で人をダメにするソファに座って、前日にブックオフで購入したJan GarbarekとThe Hilliard Ensembleの「Officium」

Officium

Officium

  • 発売日: 1999/11/16
  • メディア: CD
 

を聴きながらいたのだが(チルしてた、って奴である)、ごごご、と言う音がしたので、ちょっとうとうとしかけていたのだが、これはヤバいな、と跳び起きたらドガドガ揺れが激しくなっていてストーブは耐震装置が働いて消え、ストーブの上のヤカンからはお湯が飛び散ったり、と言う最中に慌てて台所に行って食器棚を押さえたもののお茶碗が1個落下して真っ二つに割れてしまったり、どこにあったのかよくわからないつまようじが散乱したり、粉末のお出汁が散乱したり、そんな中でも長い揺れがなかなか収まらず、またかよー、もう良いよ、と泣きそうな気持ちになったりしていた。

 

何ていうのか、下からどどどどどと突き上げられるような揺れが延々続いて、視覚的にもめっちゃ揺れているのが認識できる具合に世界が動いていたので、結構イヤなものである。10年前にも2回こういうの経験したけど、好きじゃないなあ・・・。10年前の3月11日の時は昼間だったから職場で、本当に立ってられないほどの揺れを体験したけれども、その約1か月後の4月7日の夜にもやはりほぼ今回と同じくらいの時間にどでかい余震があって、そん時も同じような気持ちだったな、ということを否応なく思い出させられたのであった。

 

ちなみに上記Jan Garbarekのアルバムはグレゴリオ聖歌隊の歌声とJanさんのサックス、というアルバムで、もちろん良いのだけれどもそういった音楽性故に、激烈な揺れの中で聴こえてくると終末感強すぎて、なんか世界の終わりかな・・・、みたいな気持ちになったりしたことを付け加えておこう。そういえば10年前の4月は確かYouTubeで、日本の震災に対してのベネフィットコンサートとかで、Primal Screamがバックに貼られた日の丸の前で「Loaded」やってる映像観てる最中にどでかいの来たな、とかそういうことってちゃんと覚えているものである。

 

しかしまたこういうの来るかも、って本当に嫌だな。今回は皆さんがお気にかけていらっしゃるであろう我が家のレコードとCDは、棚は全く何事もなかったような状態で無事、ただ、床に適当に置いてある(とはいえ結構な枚数の)レコードが倒れ、無造作に床に積んであったCDと本が崩れ、という程度で済んだけれども、また備えておかなければ、とは言え限界もあるんだがな・・・。

 

ところで、やれることはなるべくできるうちにやっておかないとな、とまた強く思った次第である。地震への備えももちろんそうだけど、コロナやら何やらでやれることに制限はあるものの、昨日は日中に映画を観に行っておいて本当に良かった。その映画の余韻で、ちょっとしんどいことがあっても乗り切れるものであるよね・・・、と美しくまとめようと思ったけれどもその映画ってのがJ.G.バラード原作でデヴィッド・クローネンバーグ監督の「クラッシュ」 

クラッシュ 《ヘア解禁ニューマスター版》 [DVD]
 

の4Kリマスター版、という、まあ何と言うか、トンデモ原作のトンデモ映画、だったので、ちょっと、どころか大いに説得力がなく嘘くさいだけなのだけれども・・・。

 

ということで負けずに今日も今日とてレコードを聴いている。Jonnineの「Blue Hills」は今日届いた。

Blue Hills

Blue Hills

  • 発売日: 2021/01/29
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

オーストラリアのHTRK

Venus in Leo [12 inch Analog]

Venus in Leo [12 inch Analog]

  • アーティスト:Htrk
  • 発売日: 2019/08/30
  • メディア: LP Record
 

(2019年に出たこれも良かったな、この後のインストのサントラも良かったが)のメンバーでもある彼女のソロ作品は、この間カセットで出た(アナログでも出たのか、おい・・・)

Super Natural

Super Natural

  • 発売日: 2019/10/25
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 これに続き2作目なのだが、これがべらぼうに良い。オーストラリアの自宅で旦那さん(CS+Kremeのメンバーでもある) 

Snoopy

Snoopy

  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

の手も借りて作られた、ベースとシンセと電子ドラムなどで彩られた、非常にシンプルでミニマルな歌ものである。そして、HTRKで慣れっこではあるけれども、非常に単調と言えば単調、なのである。ただ、それがもはや必殺技の1つ、なので逆に、こうこなくっちゃ、という快作である。もやーとした空気の中シンプルな楽器群でシンプルな構造の歌を呟くように物憂げに、まるで半分だけ目覚めているように歌うJonnineの世界は、なんかこうなってくると癒し、である。アンビエント的、とも言えるのだけれども、それだけではなくシャキッと音が立っているのはミックスがTarquin ManikでマスタリングがRashad Becker、という強者たちによる音作りだからなのか。ところで彼女、何か日本のファッション誌で自宅拝見、みたいなコーナーにも出ていたみたいだけど、そういう展開も何かつかみどころがありそうでない、彼女らしい展開だな、と思うのだった。

 

 

Money

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!まだまだ貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 

今月は多分2月26日(金)あたりにcsgbあるんじゃないかと・・・。

ということで通常の時間帯になるかと思いますが、今月もよろしくお願いいたします。

 

たまにこの拙ブログで話題にしている、街中では立ち食いの蕎麦屋の郊外型店舗(立ち食いではない)は職場に近いこともあって結構利用している。街中の立ち食い店舗で食べる時と比べて、さほど感銘を受けない味になっているが、否、これは多分街中の店舗とは違ってなんとなく、ではあるが立ち食いではない、そして私が素面だ、と言うことに大きな原因があるように思う。味は変わってないと思うんだな。

 

ただ、大きく違うのは券売機がハイテクな奴で、注文すると厨房にも指令が行き、券売機でお金払ったらあとは電光掲示板を見て自分の番号が出来たらカウンターに取りに行くだけ、というシステム、である。まあそれはとても楽なので問題ないのだが、大体私はミニ丼を蕎麦に追加して食べる。ここに問題があるのだった。

 

私はもうご存知の方も多いとは思うのだけれども、丼ものの汁が激しくご飯に染みているのがかなり苦手で、例えば吉野家の牛丼とかならつゆぬき、というオーダーをするくらい、である。これが券売機でオーダー、となると全くこちらのつゆぬき、という意向を伝えるスキがなく、結果凄く汁がご飯に染みたかき揚げ丼とか、かつ丼とかを食べる羽目になってしまうのであった。

 

世の中を見ていると多分つゆだくの方を好む人が多いだろうから、この蕎麦屋も良かれと思ってかなりつゆをだくだくにしてくれているのであろう。いわばホスピタリティの現れ、としてのこの丼もののご飯へのつゆの染み込み、があるのだろう。それはそれでそのハートには感謝はするのだけれども、ちょいとなんとか、いわばマイノリティの声を伝える機会をこの券売機からの指令が厨房に行くまでに設けてはもらえないだろうか、と思うのだけれどもそのシステムの隙を突くことができず、結果非常に苦手なつゆだくの丼ものを食べ、なんかこうじゃないんだよな、というご飯をかっこんでいるのであった。

 

でもこれって、私の場合はこういうなんら切羽詰まった感じがない側面でマイノリティであることを感じ、声を何とか届けたい、と足掻いているのだけれども、もっと深刻な側面で大変な思いをしているマイノリティの人々、がこの世の中にはいるはずである。マジョリティの行動原則に則ったシステムが蔓延るこの世の中で、どれだけ辛いことなのだろうか。これからおそらく様々な側面でシステムの自動化や単純化や硬直化は進むであろうから、ますますマイノリティの声を突きとおすことが難しくなりそうな予感は、あくまで体感的にだけれども、する。となってくると、これからの世の中ではどんどん後退して行ってしまいそうな、人間と人間とのやり取り、というのがその突破口になっていくのかもしれないし、私たち自身もこういう場合は「通常」こうだけれども、本当にそれだけで良いのかな、こういうのも必要なんじゃないかな、と日々思うことが大事なんだろうな。

 

と何とも青臭いかも知れない、そして大きな話になってしまったけれども蕎麦屋の券売機を前に、なんとかつゆぬき、というオーダーを通す方法はないだろうか、と悩んでいると自然とこういう考えになってもしょうがない、と思うのだった。この間の貝柱かき揚げミニ丼も、なにもここまで、というくらいのつゆだくぶりで泣きそうになったもので・・・。

 

The Human Leagueの「Crash」を聴く。

クラッシュ+3(紙ジャケット仕様)

クラッシュ+3(紙ジャケット仕様)

 

1986年リリースの5枚目のアルバムである。何といってもあのJam & Lewisがプロデュースを手掛けた、というのが当時も話題だったがそういうアルバムである。前作「Hysteria」 

ヒステリア+5(紙ジャケット仕様)

ヒステリア+5(紙ジャケット仕様)

 

がちょっとあんまりヒットせず、起死回生を狙ってミネアポリスまで飛んでJam & Lewisに製作を依頼、と言う背景があったようだけれども、主導権をJam & Lewisに握られてしまって最終的な完成を前に彼らと決裂し、結果大いにメンバーとしては不満が残る作品だったようである。が、蓋を開けてみれば大ヒット、シングルも全米No.1、という皮肉なものである。実際ごっさファンキーなビートに彩られたタイトなアルバムで、The Human Leagueの作品としてはかなり異色だけれども、私のようにあんまりThe Human Leagueってはまれないんだよなー、アルバム何枚も聴いてるけど、というような人間でも若干の曲の弱さは気になるけれども、一番好きかもな、という作品である。そう、なんかちょっとバンドが無理しているような作品で、そこがなんか他のアルバムにないようなある意味やけくそ(と言って良いのかわからないが)な勢いがあって良いのかも。Philip Oakeyもめっちゃ頑張って歌っているので、何かその気合いで押される、というか。でもシングル3枚ともJam & Lewisが曲作りに参加した曲(とくに大ヒットの「Human」なんか完全Jam & Lewis作)だけで、バンドとしてはフラストレーション凄かっただろうな、という何とも複雑な気持ちになる1枚。大体ジャケットのフォトセッションまでなんだかパリでうまくいかなくて急ごしらえで撮った写真らしく、どんだけポップミュージック残酷物語なのか、という・・・。ちなみに同年、The Human League分裂組のHeaven 17も「Pleasure One」

Pleasure One -Coloured- [Analog]

Pleasure One -Coloured- [Analog]

  • アーティスト:Heaven 17
  • 発売日: 2019/07/05
  • メディア: LP Record
 

というあんまり誰も見向きもしなかったようなアルバムを出しているのだが、こちらもThe Human Leagueよりももっとこなれた感じでソウルフルでファンキーな色が強く、何だか結局のところ同じような方向性に向かっていった(いや、Heaven 17の方が自然なここまでの流れだったりするが)のも面白いな、とかこの2021年に部屋でこれら2枚のアルバムを聴いて思ったりしたのだった。

Maggie

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!まだまだ貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
『レコードは死なず』という本を読んだ。
レコードは死なず (ele-king books)

レコードは死なず (ele-king books)

 

ざっくりと説明すると、売り払ってしまった自分のレコードを買い戻す、というエリックさんのお話、というか実話、である。しかしこの説明ではちょっと不正確、である。正確には、自分が売り払ってしまった「そのものの」レコードを買い戻す、つまりジャケットの落書きや汚れ、盤の傷や針飛び、匂い、などもそのまま同じの、かつて自分が所有していたレコード、それを買い戻す、ということである。

 

これがどれほど大変なのか、そしてどんだけのおかしな話なのかは、そのことで本が1冊ここにあるくらいなので想像を絶するわけだが、正直に言えばちょっと引く。でも引くくらいだからこそ面白いし、その狂気にも似た何かは、ああ、認めたくはないんだけれども、くそっ、凄くよくわかってしまう。

 

・・・と本を読むとその文体にも影響されてしまう私なのだが、この本、途中爆笑しながらもぐいぐいと読めてしまい・・・、いや、読むのを止めることを許さないほどの引力で私を惹きつけてきてしまって、実は今週は私の仕事の中でも最も過酷な1週間だったのだけれども、2日で読んでしまった。翌日朝4時半起きなのに1時くらいまで読んだり、もうそういうことが出来る年齢でもないはずなのに何か熱に浮かされたように読んでしまった。

 

勿論様々なロックにまつわる固有名詞がちりばめられていて、それがこの本の面白さに拍車をかけていることは間違いないのだけれども、それを全て差し引いたとしても結構グッとくる話になっているので、誰が読んでも楽しい、と思う。思う、のだけれども例えば『ハイ・フィデリティ』

ハイ・フィデリティ [Blu-ray]

ハイ・フィデリティ [Blu-ray]

  • 発売日: 2012/12/05
  • メディア: Blu-ray
 

の原作であれ映画であれ、ロック関係の固有名詞や主人公のレコードにまつわるオブセッション的な部分、を差し引いて熱狂的に読んだり観ることができるのか、という問いに対して、私はもうそういう「差し引く」ことができない人間なのでよくわからない、と答えざるを得ないのと同様、よくわからない、というのが正直なところである。でも逆に、ちょっとでもレコードとか好きだったりしたら、普通にストーリーを追う以上にとんでもなく刺さる部分が増幅されてこちらに迫ってきてしまう、ということが断言できるから、私としては絶対に読んだ方が良い、と言うことしかできないのだ。

 

あと私が多分年齢的にも近い(5歳ほど彼の方が上だけれども)と言う部分、そしてヘテロセクシャルの男性、ということも、これは読み終えてから考えたことなのだけれども、ちょっともしかしたら更にこの本がとんでもなく面白く響く結果になっているのかも知れない。The Replacementsしかり、Pixiesしかり、Husker Duしかり、Bon Joviしかり、Neutral Milk Hotelしかり、Screeching Weaselしかり、その他枚挙にいとまない数々の固有名詞が持っている意味だったり、女性との関係での音楽(レコード)を媒介とした記憶だったり。

 

ただ、「そうそうそうそう!!」という「共感」を呼び起こすのではなく(それは多分「全米が泣いた」り、「花束みたいな恋」を描いたりするような方の世界だと思う)、「わかるわ・・・」という若干の仄暗さを伴った、あんまり公言したくないような、言語化できないような、名づけえぬ、自分でもよくわかっていないような心の奥底の方にいつの間にかしまわれてしまっていた何かが奔流となって溢れ出て来て、40代半ば、そして既に父を亡くしているような、私を飲み込んでしまったのだと思う。

 

もしかしたら何を言っているのかしらこの人・・・、と思われる向きもあるかも知れないけれども、この拙ブログに興味を持って読んでいるような方々には、まあまずは読んでみて、何となくわかるから、と言えることは確実である。保証する。そして面白い、と絶対に思うはずだから。

 

ということで今週はこの本で乗り切った、と言えるくらいに感謝すべき本なのだけれども、バディ・ホリーがプリンスの「ダーリン・ニッキー」をカヴァー、というくだりは、それ無理じゃね、どういうことなんだろ、と喉に魚の小骨が引っかかったような気持ちなのでまた読み返してみなくちゃ、っつーか原書 

(日本語版のよしもとよしともの表紙もまあ良いけど、こっちの原書の表紙の方が内容にかなりリンクしてるし魅力的に思えるな)にもなんだかあたってみた方が良いのか、でもこの特筆すべきぐいぐい読める要因は何よりもこのスムーズな訳のおかげだな、さすがあの名著の名訳

でお馴染みの浅倉卓弥さん・・・、とか思わせられたりで、まだまだこの本からはぜんっぜん抜け出せないようである。まあ、抜け出せない、のだけれども今、更に強烈な本 

を夢中になって読んでいるフェーズに間髪入れずに突入してしまったので、読書しながらの巣籠り生活が加速しそうだな・・・。

 

ということでSam Amidonの「Sam Amidon」を聴いている。

Sam Amidon [Analog]

Sam Amidon [Analog]

  • アーティスト:Sam Amidon
  • 発売日: 2021/01/29
  • メディア: LP Record
 

Beth Ortonの旦那さんとしても知られる(彼女も今作に参加)、フォーク~トラッドを得意とする彼の9枚目?のアルバムである。実は前作

The Following Mountain

The Following Mountain

  • アーティスト:Amidon, Sam
  • 発売日: 2017/06/02
  • メディア: CD
 

から聴き始めた新参者であるが、全曲カヴァーのこのアルバムはめっちゃ面白いのでアナログで今年に入ってから入手して以来、ずーっと聴いている。前作はMilford Graves(!)が参加していたり、と言う組み合わせの妙も冴えわたってなかなかに良い意味でめんどくさいアルバムであったが、今作でもフォークソングやらTaj Mahalの曲などをめちゃくちゃ現代的に再構築していて凄く聴きごたえがある。ファンキーになっていたりアンビエントっぽくなっていたりサイケデリックだったり、曲毎にアプローチが異なっていて飽きない。しかもよくある現代風、ってことで単に打ち込みましたよ、という音バキバキ、というわけでは全然なく、ダイナミックなバンドサウンドになっていたりして(Sam Gendel

Satin Doll [Analog]

Satin Doll [Analog]

  • アーティスト:Sam Gendel
  • 発売日: 2020/03/13
  • メディア: LP Record
 

も参加)していて痛快である。10代の頃に知った曲だったり、そのように慣れ親しんだ曲が骨肉化された上での新たな解釈、故に迫力が違う、ってことなんだろうなあ、とひどく納得する快作。彼の歌声がJames Taylorに聴こえてしまうような瞬間があったり、そして不思議と爽快な感じが全体を覆っているので何だかその凄みのわりに軽やかで、良いよねえ・・・。

Pest

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!
 
さて、先週土曜日のcsgb、配信でも現場でも皆様ありがとうございました!早い時間、意外に良いな、と時短要請の是非はともかく素朴に思いました。ただイヴェント中にSophieの訃報に触れてしまってちょっと大変だったな・・・。私のプレイでは、それがどういう受け止められ方をしたかはまああまり関係なく、SolangeからRoy Orbison、というのが今回の白眉でした。
 
しかしそう、仙台市も時短要請のせいで22時にイヴェント終わって、その後ご飯食べよう、と車での帰る道すがら開いているお店を探したのだが、マックじゃないしな、軽く、そうだな、麺類的な・・・、と思って探したけれどもどこも開いておらず、結局街道沿いの吉野家で並盛つゆ抜き+野菜サラダを夜遅くにかっこむ、という事態になってしまった。変な世界になってしまったな、と七味まみれ、紅ショウガまみれの牛丼並盛をかっこみながら思ったけれども、昔はこうだったのかもな、いや、こうだったよな小っちゃい時にはコンビニとかなかったしな、とか思ったりした
 
・・・いや、やはり変な世界なのかも知れない。だって夜遅くに私が入った吉野家では、4人掛けテーブルに隣あって女子2人組が座って、めっちゃ盛り上がりながら悩み交じりの恋バナに花を咲かせていたりしたわけで、何も吉野家じゃなくても・・・、と思ったけどそうか場所がないのか、と思い当たった次第なので。
 
まあ淡々と暮らすことができるのならば、こんな世の中に今はなっているけれども淡々と暮らしていこう、という気持ちでいるのだった。Goat Girlのセカンドアルバムとか聴きながら。
On All Fours (ピンクヴァイナル仕様 / アナログレコード)

On All Fours (ピンクヴァイナル仕様 / アナログレコード)

  • アーティスト:Goat Girl
  • 発売日: 2021/01/29
  • メディア: LP Record
 

ファースト

Goat Girl [輸入アナログ盤 / DLコード / 1LP] (RTRADLP884) [12 inch Analog]

Goat Girl [輸入アナログ盤 / DLコード / 1LP] (RTRADLP884) [12 inch Analog]

  • アーティスト:GOAT GIRL
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: LP Record
 

に至るまでの7インチには熱狂させられ、そしてファーストアルバムもかなり聴いたなあ。このセカンドは些か急に出たような気がしている(まあそれは配信シングルとかスルーしてたからなのだが)が、良い感じに柔らかく、音楽性も幅広くなっていて彼女たちの新しい魅力が炸裂している。前作はゴリゴリ、という形容が似合うようなガレージ経由の荒くれたロックンロール成分多めだったが、今作は耳を引くシンセの多用や、テンポが落ち着いた感じの曲が印象的である。StereolabとかBroadcastがもうちょいストレートになっていたら、という感じの展開が目白押しで、そうかこういう路線もありか、と目から鱗、とはまさにこのこと、という快作。普通にゴロゴログルーヴィな名曲揃いで、Sorry

925 [輸入アナログ盤 / 1LP] (WIGLP407)_932 [Analog]

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  • アーティスト:SORRY,ソーリー
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: LP Record
 

 強烈だったからどう出るかな、とかちょっと心配していたのがバカみたい。