Take On Me

11月には今んとこ19日金曜日にcsgbがあります。そして何事もなければ12日の金曜日にも何やらイヴェントというか何と言うか、というのがありそうです。続報をお待ちください!

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白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!まだまだ暑かったりしますので、貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
そういえば来週の日曜日は選挙である。我が県では知事選もあるのだが、そろそろ我が県も何かあの知事にあんまり勝手に色々やられてる場合じゃないので変化を求めたいものだ、結構断固として。
 
選挙があれば毎回欠かさず投票に行っている私ではあるが、あんまり世の中私の好むように進んでいるなあ、と思ったためしはなく、物心ついてから、というかとくにここ10年くらい、なんか悲惨な感じになってきているように思うからそろそろ色々変化の時だと良いな、と思うのだけれども、どっから変えて良いかわからんし知事とか与党とかの1人や1つ代わったところでさあ、という向きもあるかも知れない。
 
まあ、実際その通りで、おー世の中変わったなあ、という風にはならないかも知れないけれどもまず知事とか与党とか代えてみるところからスタートしてみたら良いのではないかな、と思うのだ。そうしたらしばらくして、色々身の周りのこともよく見たら変わったな、となるかも知れない。そうしたら良いな、と思う。
 
まあすぐにでもガソリン代は下がってもらいたいし、レコードの価格は安くなってもらいたいし、塩ビ焼け起こすレコードスリーヴは法律で禁止してもらいたい。今日も7インチだの12インチだので我が家の棚から出てきて悲しみの対面になったレコードもあったりするし、蘇生したレコードもあったりして、もうやだー、となったりしたので。
 
Le Renの「Leftovers」
LEFTOVERS

LEFTOVERS

  • アーティスト:LE REN
  • SECRETLY CANADIAN
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が、まあとんでもなく素晴らしいアルバムなのだ。モントリオール出身の彼女のデビューアルバムである。この間出たシングル

Morning & Melancholia (White Vinyl) [Analog]

Morning & Melancholia (White Vinyl) [Analog]

  • アーティスト:Le Ren
  • Secretly Canadian
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を先日遅ればせながら入手して、その魅力にノックアウトされたばかりだったのでこのアルバムも楽しみであったが、まあ期待に違わぬ素晴らしさである。2021年とか色々関係なく、良い音楽というものをごくごくシンプルな弾き語りを中心に据えて紡ぎ出すその姿勢には勇ましさも感じるし、Chris CohenやBuck Meekといった参加ミュージシャンもそっと華を添える、という感じであくまで芯にはぶっとくLe Renという女性が、様々な人間関係のことを唄った曲を携えて鎮座ましましているのだ。フォークと言う感じが一番伝わりやすいと思うのだけれども、私的には物凄く、オーセンティックなカントリーの色が濃く感じられるところに一番魅力を感じるのであった。ちょっとした歌いまわしとかに、とんでもなく鳥肌が立つし、こんなにシンプルなのにアルバム全体ダレずに良い曲しかないアルバム、っていうのも奇跡的なので、まあ端的に言って2021年のベストアルバムである。

Blue Pedro

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!まだまだ暑かったりしますので、貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
昨夜のcsgb、ご来場の皆様、配信をご覧になってくださった皆様、どうもありがとうございました!久々に夜型のcsgbだったので晩御飯をどうするか、とかそもそも眠くならないのか、とかイヴェント以外のことも久々に心配になったりしてましたが、GinくんもShimaoくんもとても面白かったですし、良いイヴェントでした。私はちょっと軽く選曲と準備を(主に脳内とiPhone上で)早めに始めていたので、昨日はあとは気合いだけじゃー、とつなぎ倒したつもりでしたが(あくまで通常の私のDJ時と比べて、という話ですが)・・・。ちょっと大ネタ多かったかな、とかSimple Mindsが2回もかかるのは2021年的にどうなのかな、とかJoy DivisionからJoy OrbisonってつなぎがJoy Orbisonの音数の少なさのせいで若干スベったかな、とか反省点は毎回ありますが、ちょっとあれですね、楽しかったですね。また精進しますので今後ともよろしくお願いいたします!
 
で、昨日もかけたのだけれども(まさかのSimple Minds「Don't You ( Forget About Me )」とScritti Politti「Wood Beez ( Pray Like Aretha Franklin )」というべったべたな80年代ソングに挟んで)、今年に入ってから今更であるがBullionの「Blue Pedro」という曲の入った12インチを入手して、こんなに1曲を鬼リピートするくらい聴いたの久しぶり、というくらいに今年の夏から秋にかけて聴きまくっていた。
Blue Pedro

Blue Pedro

  • Unknown Label
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元々はこちらのJagjaguwarからのシングル

で初めて知った、という耳が遅いにもほどがある体たらくなのだが。

 

スパニッシュギターのようにも聞こえるシンセと相まってなんとも哀愁が漂うベースライン、4つ打ち、なんとも言えぬ哀愁があって、今まで感じたことのない心のどこかがざわつく感覚があって、非常に麻薬的な曲だのう、とHolger Czukayの「Persian Love」

のことを思い出したりしながら聴きまくっていたので、車でも聴きたい、とApple Musicで探してダウンロードして車で聴いてみた。

 

そうしたら・・・、めちゃくちゃ印象が違う。曲が速い、速すぎる。え、どういうこと・・・?と最初は事態が呑み込めなかったのだが、私が疑うことなく33回転で聴いていた12インチは実は45回転でBPM112くらいの曲、だったのだ。ギターのようなシンセリフは高速化してめちゃバカテクの人が弾く速弾きフレーズのようになり、ビートはアップリフティングになり、でも全体の哀愁感は変わらず、それでいてどこかファニーな感じがするシンセディスコ音楽になってしまって度肝を抜かれた。B面の2曲も何か速くはなったけれども、とても良いディスコフィールで充実感は変わらないのだった。

 

まあアナログ盤あるあるで回転数間違い、という奴だったのだけれども(そもそも回転数明記されてないレコードが結構多い問題もある)逆にデジタルのフォーマットでは体験することのできない音を体験できたのはラッキーだったのかもしれない。だから上記12インチをお持ちの方は33回転で聴いてみて欲しい。めっちゃ格好良いし、何なら45回転の時よりもちょっと更に良いかも知れないので。

 

とは言え制作者の意図するところとは違うと思うので33回転聴き、はまあ封印しているのだけれども。しかし思えばAlec Empireが昔DJ Shadowの「Number Song」を45回転でかけて高速ブレイクビーツの曲にしてしまったように、アナログならでは、の体験ではあるのには間違いないけれども。ちなみに昨夜はちゃんと45回転でかけました。

Freedom Highway

csgb Vol. 82~Stream~ 2021年10月16日(土)19:00~24:00 

配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*人数制限あり 

DJ: shinshin, tdsgk, GIN, SHIMAO

https://www.twitch.tv/ barfam

上記アドレスで視聴可、です(投げ銭あり)!

今回も変則メンバーで、且つ急な話ですが今週土曜日です!GINくんが久々にやってきます(最初の配信の時以来か・・・)、そしてSHIMAOという、実はお馴染みのあの方もやってきます。私は今回は久々に真面目にレコードを選んでみようとしたら、その結果なんか懐メロ的な感じになりそうですが、よろしくご来場orご視聴お願いいたします!

 

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白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!まだまだ暑かったりしますので、貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
先日47歳の誕生日を迎えた。なんかこう、年々わーっと仕事でどたばたしているといつの間にか誕生日、と言う感じになってしまっている。前日から明日はなんかあるんじゃないか、とかそわそわしたり、この日にこの世に生まれたんだなあ、と感慨深くなったり、ということは全くなく、Just Another Ordinary Day


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 が来ては去り、と言う感じになっているのはまあ致し方ないことなのかも知れない。でも今の世の中、何事もなく過ごせる、というだけでもありがたいのかも知れないから、それはまたその側面では良いことなのであろう。

 

ところで私くらいの年齢は「働き盛り」と言われることも多くあったりする。感覚的にはこの働き盛り年齢って大分差があるだろうし、厳密にこの年齢、とか決まっているわけではないのだけれども、まあ40代とか50代とか、働き盛りと言われることが多いような気がする。

 

この働き盛りって言葉、私嫌いなんだなあ。育ち盛り食べ盛りはまあなんかすっきりとくるけれど、なんかさあ、そんな盛るほど働きたくないなあ、とぐにゃぐにゃ思ったりもする。現状どっちかというと働かされ盛りで、もう色々できればそっとしておいて、人のこと働き盛りとか言って良いように使わないで、という昨今である。基本的には多分真面目に仕事はしているとは思うのだけれども、どうも本当に私は仕事とか働いたりすることに興味がないらしく、なんかいまだに仮の人生を送っているような気がしてならない。

 

でも、なんかうちの職場とか見てるとやりたい仕事がある、とかこれを頑張りたいということがある、というような感じの人々がことごとく自分の好きではない仕事をこなしてくれなかったり、頑張りたいと思っていない部分の仕事をこなしてくれなかったり、という事態を多々見てきているしそれで大変に迷惑被ったりしているので、なんかどれも興味がなくてできればどれもしたくない、という姿勢だから逆説的に淡々と仕事を続けているのかな自分、と思ったりもするのだこの歳になると。そしてたまには自分で自分を認めてあげないとどんどんダメになってしまうからこういうこと書いているのだこの歳になると。

 

もう本当にThe Specialsの「Protest Songs 1924-2012」

聴いたりすることにしか本当は興味がない。Terry Hallが再合流してのスタジオ盤としては2作目である。今作はカヴァー集で、まあ広義のプロテスト・ソング集、である。これが不思議と物凄く個人的にはハマってしまって、ずーっと聴いている。The Specialsと言えば2トーン、スカ、というキーワードと共に語られるわけであるが、今作にはなんと、スカのスの字もない。Bob Marleyとかカヴァーしているのだけれども。かろうじてLeonard Cohenの「Everybody Knows」にそのスカのスの字の欠片を発見できるくらいだろうか。フォーク、ブルーズ、ゴスペル、ロックンロール、そこらへんの色が非常に濃い。しかしそれでも不思議とThe Specialsの作品と言われればなるほどThe Specialsだな、となってしまう作品である。核となるのは3人だけれども多くのゲストと共に作り上げていて一体感はしっかりあるし、何よりTerry Hallのヴォーカルの最高な瞬間があったりもするので、否応なしに盛り上がってしまう。内容的には差別を扱ったものが多く、それがいまだに説得力を持っている、というのも悲しいけれどもそういう時代だからこそThe Specialsがまたスタジオ盤を出してくれるというのは非常に心強かったりする。

Out Of The Blue ( Into The Fire )

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!秋の訪れを感じる今日この頃ですが、まだまだ貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
私はまあまあ心が狭い人間なので、例えば家の不具合における不動産屋の対応だったり、職場の様々なことだったり、政治だったり、まあ許せないものは結構あるのだけれども最近ダントツで許せないもの、それはレコードの塩ビ焼けである。
 
これは要はレコード盤がビニール等とくっついて化学反応を起こして盤面が曇った状態になってしまって、時に薄くすーっとノイズが入ってしまったり、まあ入らないものもあったり、という症状である。
 
大体我が家はレコードをユニオンのビニール外袋カバーに入れて、中はケースバイケースで内袋のビニールを使ったり使わなかったり、というか中古盤とかだともともと入っているものもあるからそれはそのまま、と言う感じで保管しているのだけれども、ピクチャーディスクとかカラー盤とかの場合、ものによってはそもそものジャケットが厚い硬いビニールジャケットのものがあって、それがちょっと今回我が家のレコードをひっくり返して色々点検してみたところ塩ビ焼けを起こしているものがあって、まあ凹んだ次第である。
 
ある程度気が付いた時にはそのピクチャーディスク等をその厚いビニールジャケットから出して、その中には戻さずに薄いビニールの内袋に入れて、外袋にその厚いビニールジャケットと一緒に入れる、とかはしていたのだけれども全部が全部そうなっていたわけではなく、例えばAntonyとOno Yokoの10インチとか、Tresorから出てるJuan Atkins、というかInfinitiのリミックスカラー盤12インチ3つ

とか、うあーと声が出てしまうくらいに厚いビニールジャケにレコード盤がひっついていて、まあ塩ビ焼けだったよね。AntonyとYokoさんのはまあそんなに音には影響ないっぽい感じだったけど、Infinitiは、うすーくだけれどもノイズ入ってしまってて、これは何だかやり場のない怒り系で非常に悔しく壁とか叩きたくなる感じであった。

 

結構硬いビニールジャケに入ってるととくにカラーとかピクチャーじゃなくても盤が塩ビ焼け起こしているものも見受けられて、Frictionの「Crazy Dream」

CRAZY DREAM/KAGAYAKI/BIG-S

CRAZY DREAM/KAGAYAKI/BIG-S

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とかCassiberの「Beauty And The Beast

Beauty & The Beast

Beauty & The Beast

  • アーティスト:Cassiber
  • Recommended Records
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とかもジャケのビニールカバーが硬い奴でぴったりしているためか、内袋に入ったレコードなのに若干焼けており、Cassiberはちょっとノイズがうすーく入る箇所が出てきてしまっていた。

 

こうなってくると我が家のレコード全部見てみないと落ち着かなくなるわけで結構この1週間、夜な夜なレコードのチェックに励んでいたのだが、まあ虚しいものである。なんで家に置いているだけで、こんな目に・・・、と世を儚んでしまいそうになっていた。

 

それでまた厄介なのが焼けているのに音に影響なかったり、あんまり焼けていないのにうすーくノイズ出たり、とか意外に様々なものがあって、「いやこれやばいだろ」と思ったKylie MInogueのピクチャー12インチとかDavid Bowieのピクチャー7インチシリーズとかは全然大丈夫で、そんなに塩ビ焼けしていないVideo Aventuresの10インチとか、なぜかちょっとノイズが出たり、とかもうなかなか難しい。ところで、Video Aventuresは何故か2枚あってそれも驚愕したが、それは保険のためだったのだろうか、やるな自分・・・。

 

以前はCDのディスクが腐って再生不可能になる事態、というのもあったが(我が家のThe Auteurs VS μ-Ziq

 

とか)、なんかいずれにせよ長く愛しているものの経年による劣化は空しいものである。こういうところから人は、諸行無常ということを知るのである。『平家物語』の冒頭に於いても、レコードの塩ビ焼け、とくにCassiberのB面についての言及があり、親鸞もおそらく浄土真宗を開いたきっかけは所有していたピクチャー盤が塩ビ焼けしたからなんだろうな、ということは容易に想像がつくわけで、要は鎌倉や室町の時代から、人々は塩ビ焼けと向きあって生きてきたわけである。

 

とよしなしごとを考えてしまうくらい結構やられたりもしたが、The Theの「Cold Spell Ahead」ピクチャーディスク

は厚いビニールカバーにくっつきまくってビニールの跡ついていたけれどもノイズは気にならず(というかそもそもが音質があまりよろしくない)ちょっと安心した・・・、という勢いでThe The祭が開催され、今日は「Infected」を聴いていた。

Infected

Infected

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1986年のもともとはThe The名義では2枚目にあたる(今では最初のMatt Johnson名義のアルバム

がThe The名義になってしまったので3枚目か)アルバムである。私がThe Theという名前を認識したのはこのアルバムからなのだが、ちょっと小学6年生が悩みながら買うには、ジャケットが今でこそ再発で良い感じだが、オリジナルがこういうジャケで

Infected

Infected

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UK初回限定もこんなん

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だったので、まあ今では何ら抵抗ないけど、ちょっとまだまだ駆け出し時代には抵抗あったよね・・・。だからアルバムとしては89年の「Mind Bomb」

からまともに聴き始めたのだけれども、後追いで「Infected」を聴いてそのテンションにびっくりした記憶がある。インダストリアルなノリもある高速ハイテンションナンバーなタイトル曲で幕を開け、全8曲、あっという間に聴けるのはポップなメロディに、当時のエレポップ勢と一瞬近い感じもあるのだけれども明らかに背骨が違う強靭な音(元SwansのRoli Mosimannが手掛けているからか)で、まあ兎に角あっという間に興奮しながら聴けてしまうアルバムである。そんな中でAnna Dominoも参加してひと際洒落た雰囲気の「Heartland」が実は「イギリスはアメリカの51番目の州」と歌われる痛烈な批判の曲だったりして、まあ良くスタジオで練り込まれた強力な音に、時に政治的な、時に引いてしまうくらい激烈なラヴ(?)ソングだったり、という歌詞、で実に真摯なアルバムである。90年代半ば以降このままのテンションで駆け抜けるのはしんどかったのか、長いことリリースが(変則的なもの以外)なかった時期もあったけど、最近またちょこちょこと復活の兆しが(ライヴも含めて)あったりするのは実に嬉しい。

One Love

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ここに至るまでの1週間が、もうほとんど記憶がないくらいに、頭が爆発しそうなくらいに仕事が忙しすぎてやばかった。今日ふとやっと休みになって、ちょっと思い返してみて、近所の二郎インスパイア系のラーメン屋でニンニクなしの脂増さずのカラメ増さずの野菜マシマシ、というどっちかというとヘルシーな奴食べたのがついこの間という記憶だったのだが、あれからもうすぐ1週間、つまりこの間の日曜日、という事実に気づき愕然としている。そしてそこからの帰り道にブックオフに寄ってSons And Daughtersの12インチ(Optimoリミックス入ってるしな)
La Lune (Naum Gabo Remix)

La Lune (Naum Gabo Remix)

  • Domino Recording Co
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買って以来我が家にはCDもレコードも何ら新入荷がない、ということにも気づいて、何だか人生の新たなフェーズに入ったんじゃないか、という気もしている。

 

新たな、と言えばいつの間にか10月になったりしていた。緊急事態宣言やらも急に解除されて、無理やり、ガス抜けやー、と指示されているような感じでもあるのだが、多分このウイルスって奴は区切りとか日付ってやつとはとても相性が悪い、というか関係がないものと思われるのだけれども、人間、区切りとか日付で動くことが(もしかしたら日本人が?)めっちゃくちゃ得意と思われるので、何だか今後もどうなるのかしら、と不安でもあるし気をつけないとな、と思うのである。

 

そりゃあ普通の(というか去年の2月くらいまでの)暮らしには戻りたいものではあるけれども、あんまりそんなにすぐにはな、と思うわけで。ウイルスも私たちと同じように区切りとか日付で動く習性があったらとても良いのだけれども。だからあんまり色々期待しないで生きていこう、と思うのであった。期待しないで生きるのは、まあ結構得意な方なんでなんとかなるかな。

 

この1週間、月曜日から金曜日まで見事にThe Cramps

Songs the Lord Taught Us

Songs the Lord Taught Us

  • アーティスト:Cramps
  • Irs/a
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とThe Gun Club

Fire Of Love (Deluxe Edition)

Fire Of Love (Deluxe Edition)

  • アーティスト:Gun Club
  • Extra Term Audio
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しか聴いていない、しかも両者とも初期2枚だけ、という実に危険な日々を過ごしていたのだが、やっとレコードをターンテーブルに載せる余裕が出たのでCleo Solの「Rose In The Dark」を聴いていた。

Rose In The Dark [Analog]

Rose In The Dark [Analog]

  • アーティスト:Cleo Sol
  • Forever Living Originals
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Sault

Untitled (Rise)

Untitled (Rise)

  • アーティスト:Sault
  • Forever Living Originals
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やLittle Simz

との共演でお馴染みの、スペイン、ジャマイカ系のUKシンガーソングライターによるアルバムである。当然ながら私も上記SaultやLittle Simzとの共演で知ったクチなのだが、意外にキャリアは長いようである。で、このアルバムであるが、まあアナログ盤が非常に高額で、何だか欲しいけどなー、どうなんだろうこの値段はなー、と長いこと悩んでいたのだが、もう高いから欲しいのか欲しいのに高いのかよくわからなくなり、そしてこの歳になったらもう、あらゆる障害はクリアせねばならんのではないか、とかよくわからなくなって買った。私の盟友が酒の勢いで注文して買った、というのも大きい要因ではあったのだが。で、内容は激最高なのである、Apple Musicでも勿論聴けるんだけれども、大枚はたいた甲斐があった、っていう勢いで。ソウル~ファンク、というよりはよりシンガーソングライター然とした感じで、勿論ビートが入ればぶっとくうねるのだが、もっとシンプルなバッキングで、鳥の声が入ってくるようなそういう感じだけれどもヴォーカルは何層にも重ねてあって、そこらへんの聴かせどころのバランスが凄く良くできている。何よりもメロディの良さも際立つ音作りなので、それが何よりも強いなあ。Massive Attack等でお馴染みShara Nelsonのソロ

What Silence Knows

What Silence Knows

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をもっとすっきりオーガニックにさせた、という感じでスウィートなのだけれども、まあ彼女の透明感あるヴォーカル、これがまあ飽きずに聴ける最大の要因、であるんだな。

 

Red Berry Joy Town

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昨日のcsgb、ご来場の皆様、ご覧になってくださった皆様、ありがとうございました。仕事で遅れて車で会場に向かう途中、ターンテーブルにトラブルが発生したのでCDも持ってきてほしい、という連絡が入り、とりあえず車の中に積んでいたCDをぎゅっとバッグに入れて、前日まで頑張って選曲していたレコードは全部車内に残して、全く準備ゼロのまま私の車内BGMのCDだけで30分✖️2セット、ということで大変大暴れでしたが楽しんでいただけていれば幸いです。Nitzer Ebb「Let Your Body Learn」~New Order「Regret」~Primal Scream「Rocks」という、多分今世紀最後なくらいの天井知らずのテンション高めつなぎとかやってましたが、実はZZ TopとかBoney Mとかかけたりできたのが楽しかったです。結構冷静に考えると無茶苦茶な組み合わせのCDで車運転しているんだな、とCassandra WilsonとThe Sisters Of MercyとRy CooderとAltern8、という並びのCDを見て反省しました。
 
外ではコンタクトレンズ、家では眼鏡の生活をしている近眼の私なのだけれども、最近どうも細かい字が見えにくくて、家で説明書やレコードのライナーとかを読むときは眼鏡を外して顔を対象に近づけて見る、というようなことを自然にやるようになっていて、これって老眼、ってことなのかしら、と慄く日々である。
 
亡き父も近眼で老眼で、近くも見えず遠くも見えず、って果たして何が見えているのだろうか、と昔は訝しく思ったものだが、今ならわかる。なるほどこういうことなのか。車の運転とかには支障はないのだが、身の回りのものをよく見る際には非常に難儀するので、これは家ではなんとなくクリアできるけれども外では大変なので、コンタクトレンズをした上から必要に応じてかける老眼鏡的なものがないとダメなのかな、と思い始めている。結構最近仕事で文章のチェックをするということがすこぶる多くて、たまにしんどいのである。そんな時にそんな眼鏡があったら良いのかな、と思うのだけれど、よくある「老眼だと思ってあきらめていませんか」みたいな視力回復サプリみたいなもののCMには心動かされたりもするので、何だかイマイチ踏み切れないである。
 
いや、若いふり、というか若さにしがみつく、ということでもなく単にめんどくさいだけなのだけれども、寄る年波には牙をむいて抗っていく、というスタンスの私であるからしてもうちょい様子を見たい、と思う。まあ抗う、というか今まで経験のないこと(若い時には老眼、って経験しないじゃないですか)で勝手がわからん、故に先人の知恵をもうちょい研究していかんとな、ということである。
 
だからこの拙ブログの更新も、まあ眼鏡でやっているのだけれども今のとこそんなにしんどくはない。けれども、いつかしんどくなるのかしらねえ、進行したら。まあ人間生きているとめんどくさいこと色々起きますわな。
 
The Wonder Stuffの「Eight Legged Groove Machine」を聴く。

1988年リリースのデビューアルバムである。先日血迷ってヤフオクでアナログ9枚セットみたいなものを落札した際の1枚である。思えばファーストってシングル曲は大好きだったけれどもまともに聴いてなかったな、アルバムとしては次の「Hup」

Hup [Analog]

Hup [Analog]

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からまともに聴いたなあ、ということを思い出して聴いている。こうして聴いてみると非常に男くさい、厚いギターと骨太なリズムとキャッチーなメロディのガシガシのロック、という感じでその後のサンプリング導入とかフォーク的なノリ、などはみじんも感じさせない猪突猛進のグルーヴィな楽曲が連続していて、あっという間のアルバムである。ほっとくと暑苦しくなりそうだけれども、そうならないのはそのメロディとフックがあるバンドサウンドのせいなのかな。結構目新しいところはないけれども他には不思議とない感じの音なので、意外に突き抜けて個性的なバンドだったのかも知れない、今思えば。この後のアルバムはヴァラエティに富んでいる印象だけれども、この武骨なまでのバンドサウンドのファーストも逆に新鮮で良いねぇ。

 
 
 
 
 
 

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白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!先日このTシャツの黒を着てブックオフに行ったらこのTシャツをデザインしたRAMBO氏に偶然お会いしました。何か運命的でした(まあ近所に住んでいるのだけれども)。ということで、貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 

csgb Vol. 81~Stream~ 2021年9月25日(土)15:00~20:00 

配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*人数制限あり 

DJ: shinshin, tdsgk, doinel, hirasho

https://www.twitch.tv/ barfam

上記アドレスで視聴可、です(投げ銭あり)!

今回も5atoru氏はお休みですが、ピンチヒッターでdoinel氏が超久々に登場!前にお会いしたのは2019年に新宿のタワーレコードのアナログフロアでばったり、だったので2年以上前の話なのか・・・。私は相変わらず何が何やら、な選曲でわっとお送りいたします。よろしくご来場orご視聴お願いいたします!

 

7月に盛岡のBOOKNERDというお店に急にお邪魔した際に原画展をやっていて、その場で凄く好きになってしまって買い求めてしまった今日マチ子の『Distance』

というイラスト日記を気がつくと手に取ってぱらぱらとめくる日々が2か月以上続いている。これは漫画家の今日マチ子が2020年に緊急事態宣言が出てからネット上に発表してきたイラストを再編集したものである、って偉そうに書いているが、全く寡聞にして知らなかったし、そもそも彼女のことも知らなかった。いや、名前は知っていたけれどもBOOKNERDで実際に原画を見るまで私の興味の範囲には入り込んでこなかった。

 

しかしこの淡いタッチで日常(+非日常)を切り取った作品集の湛える、ちょっとした1文やキャプション以外言葉はそんなにたくさんはないのに詩的で、雄弁な世界は何なのだろう。微笑みが零れたり、ちょっと泣きそうになったり、という瞬間が何度も訪れるので、ついつい手に取ってみて、今日の自分はどんな気持ちになれるかな、とやっている日々である。思えば去年から結構しんどい時間を誰もが過ごしているとは思うのだけれども、なんかこういう作品が生まれる背景、そしてそれを受け入れる背景、に共通の体験があるということだけは良かったのかも知れない、それだけは。私もこの作品に頻出する天使や、宅急便の魔女などにいつか出会えるような、そういう気になったりもするのだった。

 

Bleachersの「Take The Sadness Out Of Saturday Night」は良いアルバムだな、とずっと聴いている。

ジャケ違いでアマゾンでは両方買えるのか。売れっ子プロデューサーJack Antonoff(こないだ買ったLorde

もやってた)のソロプロジェクトの3枚目のアルバムである、とは言え私はつい数か月前まで全く認識していなかった。持ってるレコードに彼の名前がクレジットされているものもあるし、彼が昔いたFUNってバンドもいたなー、とは覚えてはいたけれども、今回の作品にBruce Springsteenが参加、ってことになるまでちゃんと認識できていなかった。で、ブックオフでファースト

Strange Desire

Strange Desire

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をたまたま入手してGrimesにYoko Ono、そしてなんとVince Clarke、というとんでもないメンツによる、煌びやかなスケールのでかいエレポップサウンドに興味を持ったので、ちゃんと今作を聴いている、というわけである。しかしてこの作品はそのファーストの印象とはだいぶ違い、80年代の香りもあるアメリカンロック、しかも凄く良いアメリカンロック、という印象である。勿論Bruce Springsteenが参加している曲には多いに感動するわけだが(Lana Del Reyもいる)、それだけではなく元気な曲も弾き語りっぽい内省的な曲も(それらのギャップがでかいのがまた面白い)どの曲もきちんと歌心があって、聴いていてダレない。また音作りが面白くて、何だか音が遠い、アルバムである。エコー、というかエフェクトのせいなのか何なのか、大分あっちの方で鳴っているような感じで、とくに声が遠いわけである。そこらへんが評価が分かれる感じだろうし、もしかしたら売れっ子プロデューサーの作品、という観点から行くとなんか物足りないかも、という気もしないでもないのだが、逆に私のような急に何者かわからないままに聴いている人間にはすこーんと染みる、傑作である。大体アルバム中数曲に表れてくる、このタイトルのフレーズだけでなんか凄く、グッとくるものである。だって、前提として土曜日の夜にはいくらかの悲しみがある、ということを暗に示しているわけで、そういうこと言われちゃうと、色々勝手に何かこちらもセンチメンタルな気持ちになってしまうわけである。