Dream Baby Dream

mthdrsfgckr2008-10-13


今朝方無事にドライヴオールナイト(Cyndi Lauperか尾崎豊かElliott MurphyかBruce Springsteenか)の挙句帰仙いたしました。

プラス、そういえば今日34歳になりました。まさか深夜の高速道路でThe Tornadosの「Telstar」を聴きながら誕生日を迎えるときが来るなどとは想像もしていなかったが、まあ生きていればそういうこともあるのかも知れない。

東京での滞在中には、この世には詩人タイプの天才と作家タイプの天才がいるのだなあ、ということを何か雷に打たれたように気づかされたりした。まあ天才というか名言家というか、いずれにせよ全く自分はそういう発想とか閃きなどとは無縁なので、様々なパンチラインをこの2日間くらいで浴び続けて結構刺激になったのであった。こういうのは狙っても決して生まれてこないものだと思うので、実に妬ましいほどである。ふと考えてみるとことに私の周りにはそういう2タイプの凄い人々が多数いて、まあ無条件に尊敬の対象になりうるのだけれども、そういう友人達に恵まれていることはもしかしたらありえないほどに幸運なのかも知れない。

大体「1に健康2に貧乏、3,4がなくて5にエレガンス」とか「脳内の飲み屋で流しを待つ」とか、絶対に自分の中からは生まれてこないであろう言葉の数々を浴びせられたら、もう全身に鳥肌が立つほどの衝撃を覚えても仕方がない、というものである。私も34歳になったわけであるから、そういう脳味噌を素手で揺さぶるような物凄いパンチラインでも生み出したいものである、とか思うのだがそう意識した瞬間に既に駄目である、というこのジレンマをどう克服すべきか、悩みの尽きない新しい年齢のスタートなのであった。

でもBruce Springsteenの「Dream Baby Dream」がさっきから部屋の中では延々鳴り響いているからなかなか良いスタートであるとは言えるだろう、この年齢も。勿論、Suicideの激名曲のカヴァーである。何でもAlan Vegaの生誕70周年記念10インチシリーズの一環だそうである。とさらっと書いているがまずAlan Vegaが御年70歳というのが衝撃である。ということはSuicideでガンガンやってる頃ってもう40歳前後だったわけで、そうなってくると俺なんかまだまだだわー、と矜持を正さざるを得ない。でこのカヴァーであるが、2005年のソロツアーの際にカヴァーしている、とか「Nebraska」ネブラスカ(紙ジャケット仕様)中にもSuicideを下敷きにした曲がある、というのは既にある筋からの情報で知っていたのであるが、こうして正規リリースされると、もう何と言うか、生きてて良かったなあ、という感じである。ということで彼のこれはライヴヴァージョンなのであるが、もうどう聴いても彼の曲になってしまっているところが衝撃的である。確かにカヴァーなのである。でも、それでも何だかこの声と歌い方でやられると、オリジナル曲だよな、という感じである。だから偏狭なSuicideファンの方は聴かない方が良いのかも知れないが、両者とも大好きな私としてはSuicideのカヴァーという観点からも、Bruce Springsteen節が堪能できる、という観点からもダブルで感動的且つ美味しく聴けてしまうのである。ちなみにB面はSuicideによる同曲のTVライヴ音源とBeat The Devilによる(知らん)「Mr Ray」のカヴァーなのだが、まずはA面でお腹一杯過ぎる。さ、もう一回聴こう。