Historically, Women Use Poison To Kill

今日は法事に参加したのだが、思えば法事に参加するのは結構久々な気がする。10年くらい前だっただろうか、私の最後の法事エクスペリエンスは。

しかも今日の法事はその家でやって、その後寺に移動し会食、というスタイルだったのでお坊さんがインザハウス状態で読経していったのだった。そのスタイルは初体験で面白いなあ、と思っていたが線香を参加者全員が挙げるというシステムで物凄い煙の量になってしまい、往年のThe Sisters Of MercyかThe Missionか、というスモークの量で目と鼻と喉がやられてしまった。こういうものなのか法事インザハウスって。ちなみに法事から12時間以上が余裕で経過した今現在、まだ髪の毛が線香臭い。この法事スタイルは・・・。

ところで車の中で同居人の趣味でTMNを聴いていたのだった。なんかブックオフで安く売ってるのを買ったらしい。しかもメンバー3人がそれぞれ好きな曲を選んだCDが3種類、ということで近頃良くも悪くも話題の(あ、悪い方でだな)TK氏セレクトのCDもあった。

それは別に良いのだが、私、昔TM Networkは興味がなかった。しかし私の周りの友人は皆大好きであったイン中学時代。しかも私は当時から友人と音楽の話をするのが大好きだったから(これはいまだになのだが)いつの間にか聴かされまくっていたのだった。しかも結構求道的に聴いている友人が多かったから(アルバム「Carol」をアナログとCDで2枚買い、とか)異常に細かく聴かされ語られていたのだった。で、中学時代とかって暇だから色々知識を吸収するしかないわけで、今日CDを聴いて久々にTMの音楽に触れたら当時得たネタやら記憶やら何やらが怒涛のように噴出してしまって、それらを口に出して語るたびに自分でも引くくらい知ってるじゃないか俺、となってしまって疲れた。大体にして幕末塾のデビューシングルが「Come On Let's Dance」のカヴァーだった、とか別にどうでも良いのに、ねえ・・・。

で、今聴いたら新鮮でよかった、とかいうオチがつけば更に面白いのだけれども、どうにもそういう感じもなく、そういえばこういう曲あったねえ、という単なるノスタルジーで終わってしまったりしたから更に疲れが倍増して法事終わって帰宅したら、崩れるように寝入ってしまったのだった。

こんな日もある、ってことでPrurientの「Cocaine Death」を聴いていた。現在のノイズシーンを牽引するPrurientのコンピである。私はこのPrurientの何が一番好きかって変に小賢しくなく、まっすぐな感じでずざーというノイズを放出しているその潔さ、なのに結構アイディアが盛り込まれていて飽きさせない、というそういうところなのだけれどもこのカセットリリースの音源とか未発曲とかを集めたコンピでもその魅力が十分に溢れている。しかもそんなどざーという音なのにふとメロディックなラインが生まれていたりとか、もしかしたら偶然なのかも知れないけれども、実は単純に聴こえても物凄いアイディアの集合体になっているのであった。これはちょっと、もうちょっと後になったら大変なことになるんじゃないか、という可能性を感じさせるに十分である。まあ、この2000年代にカセットリリースとかそういう80年代初頭のノイズマナーな匂いがプンプンにするから好き、という話もあるけれどもまあ、それはそれで良いではないか。