あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
私個人としては実に普通の平和な年明けなんですが、何かニュースとかに目を向ければちょっと嫌な話が多くて、あまり晴れ晴れしい気持ちになかなかなれなかったりするのですが、まずは今年も足元をしっかりと見据えて、私や私の周囲の大切な方々の小さな喜びを愛でつつ生きていきたいと思います。とか何とか言っても多分今年もこの「日々散歩」では時折呪詛の言葉とか色々並ぶこともあるかとは思いますが、まあ、基本あまり気にせずよろしくお願いいたします。
で、2008年のベストアルバムを独善的に選んでみたいものです。
大雑把な括りで言えば洋楽編は順不同で、
1. Neptune / Gong Lake
2. Hot Chip / Made In The Dark
3. Cut Copy / In Ghost Colours
4. Earth / The Bees Made Honey In The Lion's Skull
5. The Cure / 4:13 Dream
6. Mystery Jets / Twenty One
7. Fennesz / Black Sea
8. Ryan Adams And The Cardinals / Cadinology
9. Portishead / Third
10. Aimee Mann /@#%&*! Smilers
何て言うか他にももっともっと面白いのあったんですが、何か「こう来るかー」とか「何じゃこりゃー」とか「これこれこれ」という思いがこみ上げてくるものがやはり何よりも強いですなあ。あと、超ガッカリさせられるアルバムに出会う機会も増えてきて、雑誌とかでは皆良いとか言ってるのに・・・、遂に俺も駄目になったか、とか不安になる機会も凄く多かったです。これは歳のせいか・・・。
で邦楽編も順不同で、
1. The Bacillus Brains / C.O.S.M.E.
2. Crazy Ken Band / Zero
3. Zazen Boys / 4
4. 矢野顕子 / Akiko
5. Leo 今井 / Fix Neon
6. 電気Groove / J-Pop
7. Your Song Is Good / The Action
8. Little Tempo / 山と海
9. Soul Flower Union / Cante Diaspora
10. The Birthday / Night On Fool
なんか今まで聴いてなかったアーティストの作品で、「遂にピンと来た」とかいう作品が多かったような。
まあ、あくまで個人的に聴いて盛り上がった、ということで楽しんでいただければ。そして貴兄貴女の2008年を振り返る際(あ、音楽で)のきっかけにでもしていただければ幸いです。
Flying Lotusの「Los Angeles」も2008年よく聴いた。何かJ. Dillaの後継者とかよく言われているColtrane一族の末裔だったりするのだが、この複雑怪奇で且つぶっといビートは結構クセになるので何度も何度もターンテーブルに乗せていた。しかも上モノと明らかになんかミスマッチだろー、とか思ったりする瞬間が多々あるのだが、そこがまたクセになるのであった。私はあまりヒップホップとかは明るくないのだが、この作品には一時隆盛を誇ったアブストラクトヒップホップ系(Mo' WaxとかJazz Fudgeとか)に近い匂いが感じられて多分そこら辺がツボだったのだろうと思う。何か、結構物分りの良い面と何だか割り切れない居心地の悪さが同居している辺りとか、結構緻密な作品な筈なのに非常にダイレクトに躍動的だったり、それなのに全体が何かに覆われたような音像だったりするところとか、なんか良い意味で色々微妙なバランスの上に成り立っている奇跡的な作品だと思う。何かBurialの作品とかに通じる感触もあってそういうところがまた私の琴線に触れるのだった。