New Rap City

私は出ないのですが、こんな愉快なパーリーがあります。

【ときわ荘〜サイプレス上野とロベルト吉野 リリースパーティ】 2000.01.31 (Sat) 21:00〜@Club SHAFT ADV \2500(1D) DOOR \3000(1D)

Guest Live / サイプレス上野とロベルト吉野MOE-K-MCZ
Live / -W-、ハーフマンハーフシット、HYDENEX シークレットゲスト有り!
DJs/ TEADER、CASIN(GG) 、Kehchy(GG)、mae38 and more,,,

もしよろしかったら皆様是非!私はこの日、親戚との会合がありましてちょっと行けるか微妙だったりしますが、是非皆様、お誘いあわせのうえ。DJ mae38氏のプレイは聴いてから死ね、-W-のライヴも見ずに死ぬな、そしてサ上とロ吉とか今見とかないと後難しくなるかも、って感じなんでパーリーピーポー(自称他称問わず)は足を運ぶべし!

さて、最近生命保険を変えるべく色々とプランの見直しやら将来の設計とやらについて色々考えていたのであったが、私は昔からどうも将来のことを考えるのが苦手過ぎて困りものだった、ということをふと思い出した。

小学生の頃から始まってとかく学校というのは「将来の夢」とか「希望」とか「目標」とかいうのを私たちに要求してくるわけであるが、私はどうにもこうにも思い描けず、毎年将来の夢の職業などというものを作文にさせられたりしたものであるが、毎年行き当たりばったりのことばかり書いていたものである。

そう、何かイメージが描ける身近なものしか考えられなかったわけであって、社会に出てからの自分、などという遠い未来の自分像など思い描けるわけないから行き当たりばったりにならざるを得ないわけである。で、そのまま大人になってどんどん歳を重ねて結局今に至るわけである。そんな私が、いまだに未来のことなぞ考えられない状態のままに生命保険を変えるために未来の自分はどうなっているか、そんな自分に一番良い保険はどれだ、とかやっていたのである。ここ最近塞ぎこみがちであっても無理はない。

確実に分かっているのは、いずれ遅かれ早かれ死ぬだろう、ということくらいなわけでそこに至るまではなかなかイメージできない。今の仕事を続けているのか、今のような生活形態で生きていくのか、この年齢の時には果たしてどんな健康状態なのか、とかいやいや、何とも、という感じである。昔から目の前のこと片付けないとそれより先に思考が進まない人間だったことをここで悔やんでも仕方がないものであるが、まあ、これからもこんな感じなのだろうなあ、ということくらいしか思い描けなかったりする。しかしそれはある意味変わらない、ということで幸せなことなのかも知れない、と塞ぎがちだったりしたので自分を鼓舞してみたいのだがこういう姿勢だから、やっぱり行き当たりばったりなとこも変わらない、ってことなんだろうなあ。

そんな中で1つだけ分かっているのはやっぱりこういうものをこの先も聴いてるんだろうなあ、ということであって2 Much Crewの「Bubble You」を聴いていた。そう、今月の後半にはイカス新譜のリリースが多くて困るなあ、というのが目の前のことだったりするわけで、これもその内の1枚であった。東京のパーティバンド(って?)のファーストアルバムである。結成から10年、楽器が上手くなったらパート交換、という基本楽器2人にMC3人の5人組である。実は友人がメンバーとして参加していたりするのだが、それは本当に全く考慮に入れなくても、こんなに凄いアルバム久々に聴いた、と実に本気で衝撃を受けた。ラップが入っていたりするから基本ヒップホップ、とか言いたくなるのだけれども、このアルバムの不気味なまでの雑食性を前にしたらそんなこと言う気にもならなかったり。ハードコアパンクのりからNancy Sinatraのカヴァーからごんぶとブレイクビーツから、何だか全体的に気合いはびっしばしに入っているのにどこか脱力しているような、そういうありそうでなかった温度加減のトラックが全20曲、竜巻のように畳み掛けてくる。音質とかはハイファイ過ぎず、そしてサンプリングの組み方とかビートの具合もどこかジャストでない感じ、という結構ユルさがあったりもするのだけれども、それがこの音楽性には不可欠な要素のように思えるわけでその点では奇跡的に仕上がった1枚なのかも知れない。あんまりこういうよくある言い方は避けたいものなのだけれども、なんか方法論がニューウェーヴ的、というか良い意味でのアイディア勝負の良いとこどりであって、且つそれが捻って出されてくる、表現されている、というところにとてつもなく感動させられた。そして全体を覆う若干のやさぐれ感も凄くしっくり来るし、ジャケ写におけるニッサンEXAキャノピーという車選びのセンスも含めて(まあ蛇足なんだけれども)傑作だと個人的には思うのだが。しかしまだ1月なのにAntony And The Johnsonsを筆頭に凄い作品ばかり出てきちゃって今年はどうなるんだ、と思わず心配になったりするのだが、やはり目の前のこの作品を聴き倒して盛り上がり倒してから先のことは考えようじゃないか。