絹のシャツを着た女

まずは告知です。

AOBA NU NOISE @ Club SHAFT 2009.10.25( Sun ) 20:00〜 ADV \1500(1D) DOOR \2000(1D)
Guest Live/moja ( http://web.mac.com/mojabass/moja/hello.html )
Live Act/-W-(Waikiki Champions), runny stools×雨先案内人, KODA
DJs/EVOL(from LoveRecords), RAMBO, SiSi, ☆

月に一度のお楽しみがございます。選挙行ってから遊びに来てください、宮城県の方々。ゲストもいるしわいわいやりましょう。EVOL何時からなのかはまだ未定ですが、ぜひともよろしくお願いいたします!

ところで人間にはその人が意識してか無意識にか、かもし出すイメージというものがある。それはよく知っている実際の知人だったり、よく知らない、雑誌やテレビでしか見たことがない人でも、その人のかもし出すイメージというものがあるのだ。

時折、こちらが勝手に受け取っているそういうイメージに反することをその人がすると、良くも悪くも驚くものである。これはしょうがないものである。しょうがないものであるけれども、自分の中で処理するのに時間がかかったりするものである。

だからこそ、加藤和彦氏の今回の訃報に接して物凄く私は動揺したのであった。嗚呼・・・。ということで大好きな「うたかたのオペラ」を聴く。80年リリースのアルバムである。最初は初回限定でついているダブミックスの7インチ目当てで買ったものの、本編の魅力に抗うことは難しくよく聴いていたアルバムである。YMOの3人や矢野顕子佐藤奈々子巻上公一岡田徹など豪華メンバーが参加してドイツでレコーディングされた作品なのだが、音的にも勿論のこと、安井かずみの詞が全体のトーンを決定していて、まったくこの日本とか時代とかそういうものと遠く離れた世界観を提示しているのである。それこそ一種の物語を読んでいるような、そういう錯覚に陥らせてくれるトータリティ溢れるアルバムなのである。加藤氏のヴォーカルは線が細いのも良いとこ、と言えるような感じなのだが、どこか退廃的な匂いのする今作の曲では非常によく映えて、ストーリーテラー的な役割を全うするに相応しいヴォーカルなのである。これを聴いて思うのは自分の活かし方がよくわかっている人だったんだなあ、ということである。だからこそ音楽的に多岐に渡る活躍ができたのであろう。そう思うとまたなんだか塞ぎこんできてしまうものだが、まあしょうがない。しかしB面1曲目のインスト、「S-Bahn」に於けるノイズの嵐とその上での荒れ狂う巻上公一のヴォイス、とかいうの聴いてると、こういう方面のこともっとやってくれるかも知れなかったよなあ、となってきてまた塞ぎこんできてしまうのだった。合掌。