Chain Gang Theme ( I See Progress )

あ、なるほどそんな長いこと書かなければ毎日いけるのかもな、と思った更新具合である。まあ、まだまだ駆け出しなもんで・・・。

と勢いよく書いてはみたものの、正直1日キワキワで仕事をして(たまにはそういう珍しく頑張る日もあるのだ)、且つ残業手当が出るわけでもなく、居酒屋タクシーが待っていてくれるわけでもないのに遅くまで仕事をして、帰宅してみれば何ともやり切れない話が舞い込んできて、という感じの日なのでなんだかシオシオ、である。

我が町では雨も降り始めて何だかどんよりとした日で、気持ちまで引っ張られてしまいがちになるところを何とか踏ん張っていたが、ここにきてやり切れなさマックスでちょっと参ったものである。疲れとかそういうもんだったらある程度寝れば直るものだけれども、やり切れなさへの特効薬ってのは一体何なのか。

でもChain And The Gangの「Down With Liberty...Up With Chains!」を聴いたらちょっと心も晴れ気味になってきて、前向きになれるからやっぱりやめられない。元Make-UpのIan(客の上を歩く男!)の新しいユニットである。Make-Upは熱狂的に好きだったけれども、正直その後のソロとかRoyal TruxのNeil等とのWeird Warなど、イマイチピンと来なかったものであるが、このアルバムはなんか凄くストンと来るので驚いている。Kレーベルからのリリースということでプロデュースは先日奇跡の来仙公演を行った(内容も、なんか事故のようなある意味奇跡的なパフォーマンスだったが)Calvin Johnsonで、レコーディングもオリンピアのDub Narcoticスタジオである。K人脈も大挙参加しているが、全体的に非常にユルい。ユルユルのソウル(独自解釈による)ミュージックである。しかし何かユルいのに背骨はビシッとしていて、全体的にシャキッとユルい、聴いたことのない音楽になっていて盛り上がる。空間のダブ的処理の仕方や、そこはかとなく感じられるダンサブルな感じなどはさすがだし、レイジーな感じの女の子のバックヴォーカル、というか合いの手も独特のグルーヴを生んでいて、何だか凄く新鮮である。Make-Upのドテンションはここにはないのだけれども、確かにMake-Upに感じられた、たとえスタジオ盤であっても関係ないライヴ感、というか生々しさがここに感じ取れるのが今作のストンと来る感じの要因なのであろう。ちょっと、というかかなり見直しました、というかまた追いかけていくぜ!的前向きな衝動が沸き起こらざるを得ない作品。意外にパーティ向きだったりして、隠れた傑作と言いたくなったりします。とりあえずMake-Up好きだった人の気持ちを絶対に裏切ることのない、そしてやり切れなさをユルさで、そしてナイスな音楽が出来る最大の威力でもって、ある程度払拭してくれるアルバムである。ちょっと救われます。ジャケはまるでブートの再発盤みたいなのだけれども・・・。