Up In The Building

告知ですが・・・。

AOBA NU NOISE 2009/07/26(SUN) @CLUB SHAFT OPEN/20:00~26:00 ADV:1500YEN(2drink)...DOOR:2000YEN(2drink)
Live Act -W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA
DJ's DROP, EVOL(from LoveRecords), RAMBO, SISI

注意:今回、EVOLは私(Luc FerrariのCD10枚組を買った男)が参加できず、大久氏(MBのCD10枚組を買った男)ソロでのセットになります!私は初のANN不参加、という実に悔しい感じなんですが、大久氏のあっついプレイのために皆集合!

というか仕事だ。仕事のせいでANNを棒に振らなければならないこのやり切れない思いは一体どこにぶつければ良いのか。まあ金のためには仕方がないのだが、それにしてもANNを蹴ってまで果たして遂行しなければならないことなのだろうか。いや、そもそもANNを蹴ってまで遂行しなければならないことというのはこの世の中に存在するのか。しないはずだああ!

と本当に口を開けばF**Kの4文字しか出てこない日々であるが、来月!来月には2か月分頑張るのだ。だから我慢して爆発するのだ。Serge Gainsbourgも生前、「禁欲的に我慢して我慢した後のセックスほど気持ちよいことはない」と仰っていたのでそれを信じて今月を乗り切る。何かそう考えると来月、俺、ケガとかしそうだな・・・。気をつけないと。

ちなみに、じゃあ恒例の串鳥でのイヴェント前パーティに私が行けないだなんて、果たして私は生きていけるのか、と心配なさっているここを長いことお読みの方々のために申し上げておきますと、抜け駆けしてこの間の日曜日、曽我部恵一バンドのライヴ帰りにきちんと串鳥キメて来たのでどうぞご心配なく。

しかしそのやり切れない思いは決して消え去らない。そのやり切れなさを抱えて走る今夜、Mi And L'auの「Good Morning Joker」を聴く。前作はYoung Godからのリリースだったカップルの新作である。パリで出会って恋に落ち、今はスペインに居を構える彼等の音楽は、しかしそんなラヴラヴなモードがこちらにも伝わってくるような音楽で、とかまとめられると物事うまくいくのだけれども、そうもいかない。優しいけれども何とも寂寥感漂う、そういう音楽である。モデルもやっていたMi嬢の優しいヴォーカルはどこかクールで淡々としているし、Devendra Banhartとの絡みもあるL'au氏がヴォーカルをとると、Leonard Cohenを彷彿とさせる勢いになったりする。メロディはどこかどの曲もメランコリックなのだが、甘味は結構抑え目である。でもこの親密な感じ、耳元の近くで演奏しているような感じ、というのは実は結構ありそうでなかったような感じで、フォークっぽい、とか言うとああいう感じね、とか思われてしまいがちな昨今であるが、そんな中でも凄く篭って作った感がこのアルバムをちょっと特異なものにしている。基本的にはアクースティックギターが中心なのだが、ハープや管や弦など、実に良いところで盛り上げてくれるアレンジも秀逸。Keren AnnKeren Annとかをもっと素朴にしたような、という形容がMi嬢ヴォーカルの時にはぴったり来るように思えるのだが、いずれにせよこの音楽の、どこかひんやりとした感触は他では得がたいものである。