4月11日(土)に開催予定でしたAOBA NU NOISEは開催延期、になります。
日々荒れ狂う波の中にいるような日々である。荒れ狂う自分の中の憤怒の波の中に毎日いる。その波は何によって引き起こされているかと言えば勿論新型コロナウイルスなのだが、それ以上に国によって、職場によって引き起こされているわけである。
ということで毎日ばたばたと怒りと憎しみを抱きながら過ごしているのだが、今日単純な仕事を私1人しかいない静かな部屋で淡々と没頭しながら行っていたら、何故だか次から次へと友達のことが思い出されてとても穏やかな気持ちになった。
よく一緒に飲む友達、もう死んでしまった友達、よく連絡を取る友達、遠方に住んでいるけどたまに会う友達。老若男女、色々な友達との楽しかったことが次から次へと心に去来してきて実に穏やかな気持ちになり、まだ私もこのように心を落ち着けることができるのだ、と不思議とほっとした気持ちになったものである。
でもまたすぐにぎゃーぎゃーな場所に戻らざるを得なくなり、憤怒の時間が始まったりもしたのだけれども、あの不思議に友達とのことを思い出した時間のおかげで、何とか今日も乗り切れた、という感じであった。でも、だからまあメンタルは大丈夫、ってことである今日も。
いや・・・、日々地道にメンタルの無事をしつこく確認していかないと、ちょっと本当にやられそうになるからな・・・。で、繰り返しだが今日もちゃんと音楽を聴けているから大丈夫だ。Morrisseyの「I Am Not A Dog On A Chain」を聴く。
I Am Not A Dog On A Chain [Analog]
- アーティスト:Morrissey Mullen Band,Morrissey
- 発売日: 2020/03/20
- メディア: LP Record
このアルバムを聴いて、思えば私はMorrisseyのことはThe Smithsの頃からずーっと追いかけているのだが、Morrisseyのアルバムだー、って興奮しながらリリース待ったりしてたのは「Viva Hate」
以来なかったんじゃないか、という恐ろしいことに気づいてしまった・・・。つまりそれは32年も前のことであって、それ以降ずーっと、あーMorrissey出るのかー、とか、出たのかー、とかいうごくごく普通のテンションでいたわけで、それってちょっとどうなんだ・・・。勿論凄く好きなアルバムもシングルもその道中にはあったけど・・・。2012年の仙台でのライヴは、それはそれは勿論興奮したけれども・・・。で、今作も、あー出たのか、という感じで聴いていたのだが、久々に何だか、「おおっ!」というアルバムであった。勿論人それぞれで、賛否両論なアルバムなのだろうけれども。今作、ジャケのダサさとかはもう激萎えで、はいはい、みたいな感じで針を落としたらなんかシンセベース的な音に跳ねるドラム、という、何だかこういう感じ久しくなかった、というスタートで引き込まれてしまって、意外とダルい曲はないし、全体的にちょっとヒリヒリするような感覚を覚えて、次はどんな曲かしら、というワクワクがあったのである。歌詞もまあ、いい加減歳を重ねてユルくなった部分も感じられて、でも相変わらずひねくれているような部分もあって、これまでの歩みプラス新展開、の良いアルバム、だなあ。「Ringleader Of The Tormentors」
以来の、すこーんと入ってくる感じ、ってまあ人それぞれでしょうが・・・。ちなみにシンセでRoger Manningが参加していて、その意外過ぎる組み合わせもちょっと面白い。あと3曲目でめっちゃソウルフルな女性ヴォーカルが入っていて誰だ、と思ったらなんとThelma Houstonで、それもびっくり(Communardsによるカヴァー
で私の10代初期を狂わせた「Don't Leave Me This Way」の原曲の人ですね・・・)。