New Beginnings

まずは月に一度のお楽しみ、26日の日曜日です!

AOBA NU NOISE @ Club SHAFT 2009.4.26( Sun ) 20:00〜 ADV \1500(1D) DOOR \2000(1D)
Guest Live Act/sajjanu (TOKYO) http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewProfile&friendID=1000630278
AKBK (TOKYO) http://www.myspace.com/akbkgrind
Live Act/-W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA
DJs/DROP, EVOL(from LoveRecords), RAMBO, SiSi

で、こちらは28日火曜日です!昭和の日の前の晩なので次の日お休みの方も多いのでは!

【MINIMUM〜omotenashi special〜】@ Club SHAFT 2009.4.28( Tue ) 21:00〜 DOOR 2000(1D+手作りオヤツ付)
GUEST DJs/SEESAW(FUTUREDAYS), TDSGK(AOBA NU NOISE)
おもてなしDJ&LIVE/コケティッシュマーダーガールズ(くわまん&あらき)....amd more !!(追加ゲスト有)

両方ともよろしくお願いいたします。

人間の身体は左右で別々、という話は良く聞く。顔だってトータルで見れば1つの顔だけれども、右半分だけ、左半分だけ、と見てみれば、その両者が1つの顔をなしているのは奇跡なんじゃないか、と思われるくらいに全く異なっているものである。

最近でこそ収まってきたものの、何だか花粉症の軽い感じにはなってたらしく、目が涙目になったものだった。ただし左目だけ。また同様に、鼻水もちょっと激しかったりしたものだった。これもやはり左側だけ。右目も鼻の右側もなんともない。ただ、左側だけ。

こういうことはよくあることなのだろう、とは思うのだけれども何だか身体、というか顔が右側と左側でそれぞれ独自の生命体になってしまったようで、しかも左側の方が弱っちい生命体になってしまったようだった。実はもしかしたら「私」という1人の人間が司る1つの身体がある、というのは幻想で、実は身体の右側も左側もそれぞれ別個の生き物で、そいつらが鳴りを潜めているから「私」が全てを支配しているのだ、と思わせられているだけなのかも知れない。たまたま幸運なことに右側と左側がくっついているから1つの身体、という風に今はなっているのかも知れないけれども、もしかしたら何かのきっかけで右側も左側も本性を現して、遂にはそれぞれ独自の方向に向ってしまうのかも知れない。そうなったら、多分私は真っ二つになってしまう。

しかしその真っ二つになった後に何かが現れてきて、また「私」というのを作り出すのかも知れない。そうなってまた「私」が出来上がって、でもまた右と左で真っ二つに別れて、でその後また「私」が・・・、という風になっていってしまうのだ。その結果、世の中には「半分私」が溢れかえってしまうのだろう。

これは不気味である。「私」がたとえ半分であったとしてもどんどん増殖していくのだ。しかもその「半分私」が時を経て1つの「私」になり、それがまたいつの間にか右左に別れ、となっていくと世の中本当に私だらけである。実は私の知らないうちに、例えば私が寝ている間に既にこういう事態は起きていて、私が寝ている間に玄関の扉を開けて外に出て行っているのかも知れない。半分だから身軽に、速い速度で移動して私の目に入っていないだけなのかも知れない。そして日本のどこかで「半分私」は「私」になって暮らしているのだろう。別の名前とかを持って。

たまに思うのだ、こういうこと。ネット通販で買おうと思ったイタリアのノイズ系のCDとかベルギーのニューウェーヴ系の12インチシングルとかがソールドアウトになっていたりするのを見た時などは、私は確信する。これは元「半分私」の仕業だ。「半分私」が、既に購入してしまったからソールドアウトなのだろう、と。

疲れているから妄想が炸裂した挙句しょうもないオチがついたところでLove Is Allの「A Hundred Things Keep Me Up At Night」を聴く。元Girlfriendoの(ってこれに拘っているのは多分、私と大久氏のEVOLの2人だけなのだろうが)メンバーも含む、スウェーデンのバンドの新作である。多分、今現存するバンドの中では一番私が好きなバンドかも知れない。前作Nine Times That Same Songはかなり世間的にほとぼりが冷めた頃に聴いて、思い切り爆発的に私としては盛り上がってしまったものだが、若干のメンバーチェンジを経た今作も前作からの流れを全くぶった切らない大傑作なのであった。大体The Pastelsの永遠の名曲「Nothing To Be Done」をあんなに素晴らしくカヴァーしてしまうバンドなのだから、悪くなるはずないのである。がしゃっとしたガレージバンド然とした音質と元気の良い女性ヴォーカル、人力ディスコばりのグルーヴィなベース、そして乱入するサキソフォン、というアガる世界がわーっとアルバム1枚に渡って繰り広げられているのだった。でもやっぱり何よりもキャッチーなメロディがしっかりと今回も健在なのが何よりも嬉しい。単に方法論だけのバンドで、その音の質感が好きな感じ、とかいうバンドだったら本当に掃いて捨てるほどいるだろうし、寧ろ空しいものであるが、このバンドにはしっかりとした体力があって、そのパワフルさは今作にもしっかりと現れているのだった。聴けば必ず多幸感に包まれること間違いなしの、私のここ最近の必需品。