Diana

告知です。

AOBA NU NOISE @ Club SHAFT 2009.5.31( Sun ) 20:00〜 ADV \1500(1D) DOOR \2000(1D)
Live Act/-W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA
DJs/DROP, EVOL(from LoveRecords), RAMBO, SiSi

なんと、先着40名様には-W-の新音源がプレゼントされるわ、うどんも振舞われるわ、で何だか大変な祭りなのだなあ、と思ったら3周年なのでした。3年・・・。思えば我々EVOLは最初からずーっとやっているわけで、様々な曲折紆余を経て今に至るのでした。こう瞼を閉じると月日の重みを、なんてこと言ってる暇もなく、今回もぶっ飛ばしますのでよろしくお願いいたします。というかその前に例の串鳥パーティ(と言うかKRF)が今回は大層盛大になりそうな予感なので、イヴェント乗り切れるのかどうなのか?頑張りますので・・・。次の日曜日です、よろしく!!

さて、情報が至るところで手に入りやすくなった昨今で、それはそれで有難いといえば有難い。でも同時に何か情報って奴にがんじがらめになって、どうリアルライフに於いて行動したら良いかわからなくなったりするのもまた実際問題、感覚としてあったりする。

多様な意見が得られるのは、戦時中の例を出すまでもなく大変に有難く、自由って奴なのかな、とか思ったりするのだけれども、例えばAという話があって、実はBらしい、いやいややっぱりAでしょ、え、でもそれってCなんじゃないですか、いや何言ってるんだ、ガチでDなんだよ、みたいな感じなのである、最近思うに。だって昨今の新しいインフルエンザだって、危険性は低いと言われながらも、いやそれは違う、とかあるし、マスクしろ、って言われてマスク買いに行ったらマスクが売り切れていてあいや、とか思ったらマスクはさほど重要、というか有効ではない、とか言われるし。非常時に情報が錯綜することほど怖いものはないと思うのだけれども、今回、それほどまで非常事態になってはいないこの状態で、ここまで色々な話しが出てくるともう何が何やら、どれを本当に指針にして生きていけば良いのですか、と思わざるを得ない。

ネットとかは凄く便利で重宝するし、なくてはならないものだと思うのだけれども、余りにも速度が重視されまくっていて、速けりゃ良いんだろ、的風潮は大いにあるわけである。それがリアルライフでも波及しちゃってなんだかこんな有様なのだろうか。まあ、勝手にぼんやり考えていちゃもんつけてる私もその風潮に加担しているのは否めないのだが、それでも、それにしても、何をどうしたら良いのか最終的なもの、ってどこにあるんですか、と。

しかしそんな時に「それは自分の中にあるんですよ」とか意味のわからない大雑把な、バカな教師野郎共がやるようなまとめを言ってしまったら、それは我が家のポストに挟み込まれている、何かを見ないで過ごすことによって幸せを得ているような宗教を信じている方々が言っているような話になってしまうのだけれども、そうなった方がもしかしたら幸せなのかも知れないな。自分の神様が言うことのみが正しい、とかそういう激烈に明快な道が見えるのかも知れないな。

でも、そこまでして安楽を得たいのか、と問われればそれはまた答えは別なところにあるような気がしてならないのだけれども。生きるって本当に難しい。とくにこの時代に30代とかそういう半端な年代だと本当に生きるのって難しい。でもComusの「First Utterance」とか聴いて今日も生き抜く。71年リリースのファーストアルバムである。なんでもこの後、アルバム制作のためだけに再集結してセカンドを出したらしいのだが、実質的にこれ1枚、って考えたほうが良さそうである。なんでも『WIRE』によればスウェーデンデスメタルバンドOpethとかCurrent 93の後押しもあって今年再結成してライヴするらしく、ほほう、と思いこのアルバムを聴いてみた。音的にはアクースティックギターにオーボエ、フルート、ヴァイオリン、パーカッション、エレクトリックベース、という編成で、ほぼトラッド、と言うかフォークと言うか、もっと遡って中世音楽的な要素が見え隠れするような、そういう素朴な世界だったりするのだけれども、異常にドラマティックで時に激しく、不穏である。男女ヴォーカルなのだが、とくに男性ヴォーカルが邪悪に聞こえるような声質で、それと対照的な澄み渡った女性ヴォーカルの組み合わせが印象的だのう、とか思って聴いていたのだが、問題は歌詞である。レイプ、死姦、反キリスト、何かそういうテーマがどろりどろどろと染み出してきていて、そりゃあ当時放送禁止にもなるわな、という思いと、だからOpethとCurrent 93か、と納得してしまうのであった。うーむ、確かにアメリカのトラッドの例を出すまでもなく、トラッド系というものには血生臭い話はつき物だったりするのだけれども、なんかこうどかーんとそういうテーマで、しかもオリジナルで押し切るその世界観は、単純な言葉を使えば異端、ってことなんだろうなあ、としみじみ感じるのだった。そう考えると、素朴に思えて実は結構プログレッシヴな感じのこの音も、聴けば聴くほどなんだか若干不気味、というか怖いなあ、とか思った次第である。しかし闇雲に盛り上がれるので、ここ最近の愛聴盤、と断言できるものなのだった。