Black Sun

次の日曜日です!

AOBA NU NOISE @ Club SHAFT 2009.6.28( Sun ) 20:00〜 ADV \1500(1D) DOOR \2000(1D)
Guest Live/moja ( http://web.mac.com/mojabass/moja/hello.html )
Live Act/-W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA
DJs/DROP, EVOL(from LoveRecords), RAMBO, SiSi

ゲストもいらっしゃいます!今回もEVOLは多分時間短いんだろうなあ、とは思いますが遊びにいらしてください。今回は何かけましょうかねえ・・・。と言うか串鳥が楽しみです!

ところで雨の月曜日、というだけで何だか憂鬱な気分になるのだが、朝車の中で鳴っていたラジオで、これ以上ないだろう、というくらい低いテンションで方言講座をやっていて死にたい気持ちになった。何故朝から面白おかしくも何ともない勢いで方言講座、しかもおっちゃんの激低い声で聞かなければならないのだろうか。番組の制作担当の人間に猛省を促したいものである。多分今日それのせいで仕事休んでも、それは絶対に正当な理由として認められるはずである。

ということですぐさまCDを突っ込んで、ラジオからLoopの「Fade Out」に変えた。Spacemen 3と並んで80年代末期に勝手にサイケデリックな王国を築いていた彼等のサード(あ、実質的にはセカンドなのか)アルバムである。全作品が再発されて世の中的にも盛り上がっている昨今(妄想)であるが、この3ピース時代最後の作品はいつ聞いても上がるものである。元々はChapter 22からリリースされていた作品である。まあ、一言で言ってしまえば異常にミニマルな展開の上でファズがギンギンにかかりまくったギターが延々と奔放なリフとフレーズを撒き散らし、何か1枚壁を隔てたようなヴォーカルがその隙間から聴こえてくる、というサイケといえばサイケなのだが、The Stooges直系の所謂ガレージサイケがガンガンに楽しめる作品である。Spacemen 3の危険なくらいに甘ったるいサイケデリア(勿論褒め言葉)と見事に向こうを張る、強度に全てを賭けたような音世界が繰り広げられているが、そのミニマルなリズム隊のせいで微妙にヒプノティックな気持ちよさが充満していて、これはこれで実に危険なロックンロールである。もしかしたらそのノイジーなギターリフとミニマル具合の強度至上主義な姿勢があまりにも一貫していたが故に、決してオーヴァーグラウンドになることができなかったのかも知れないのだけれども、逆に今聴くとこんな音アリなのかあ、と新鮮に聴こえるのかも知れない。ということでやっぱり単なる「こういうのが好き」という表明に終わってしまって申し訳ないのだけれども、でも是非とも今だからこそ聴かれるべき作品でもあるなあ、ということは確信させられた次第である。ちなみに中心人物Robert Hampsonはバンド解散後、Mainなるプロジェクト(いち早くJim O'Roukeと絡んだりしていた)を始動させ、それを経て今では本人名義で極端なまでに極北系〜物音系の電子音響作品を作り上げているのであった。やはり手段は変われどやりたいことは一貫しているのう、と感心させられる話である。ついでに言えばLoopがカヴァーしていた曲と言えばThe Pop GroupにSuicideにCanだったりするわけで、何だかそこら辺の素朴さも含めてやはり愛すべきバンドだったと思わざるを得ない。

イイ話(?)ついでに、彼等が所属していたChapter 22と言えばPop Will Eat ItselfにBalaam And The Angels、The Pastelsなんかもいた優良レーベル(90年代に入るか入らないかのうちに倒産)だったが、そのThe PastelsのStephen PastelさんはChapter 22に移籍した理由について「Loopがいたから」と泣けることを言っていたのを思い出す。ついでにDominoに移籍したのも「Flying Saucer Attackがいたから」とこれまた号泣必至の理由を語っていたなあ・・・。