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嗚呼、ほんのちょっとした出来心、いや、それ以下のただのいたずらのようなものだったのに、こんなことになるとは・・・、ってことは人間、生きていれば何度かあるとは思うのだけれども。

ついうっかり弾みでラブプラス関連商品をアマゾンでチェックしてしまったらば、もうアマゾンのトップページがラブプラスの彼女たちのパズルやらフィギュアやらで埋め尽くされて大変なことになってしまって、今、上記のような気分真っ最中の私である。

しかもそんなラブプラス祭りの様相を呈しているアマゾントップページの横の方にはRowland S. HowardのアルバムジャケTeenage Snuff Filmがオススメ商品で出ていたりして、もう一言でいえばカオスだ。そんなカオスを鎮めるべくChristophr Willitsの「Tiger Flower Circle Sun」を聴く。12Kとかからの作品は聴いておらず、坂本教授との共作Ocean Fireしか寡聞にして聴いていない私なのだが、あのアルバムの結構徹底的なドローン攻撃の印象しかないわけである。そんな耳で今作を聴くと、あらら、こんなに晴れやかな!という驚きがある。多分追い続けている人にすればなんのこっちゃ、なのだろうけれども。グリッチ・ノイズも顔を出したり、ミニマルな感じがあったり、電子音のざわめき的な感じ、ノンビートのアンビエントな曲もあるのだが、同じくらいの割合でビートが顔を出し、Robert Frippみたいなギターが顔を出し、ヴォーカル(というか音声、というか)が顔を出し、という感じで同じレーベル(だった?)のSchool Of Seven Bellsが新作で見せたアプローチまで突き抜けてはいないのだけれども、良い意味で気楽に聴ける、Manualの初期ですら結構重く感じられてしまうほどの軽やかなエレクトロニカアルバム。