Terry

AOBA NU NOISE @Club SHAFT 2011年1月23日(日)  20:00〜 DOOR/2500yen(1D) ADV/2000yen(1D)

GUEST LIVE/ BO NINGEN(from UK)
GUEST DJ/ TOMO(STYLE BAND TOKYO), Sumire(TWEE GRRRLS CLUB), kaaanji(AFTER DARK)
Live Act/ -W-(Waikiki Champions), runny stools meets雨先案内人, M-KODA
DJs/ EVOL(from LoveRecords), RAMBO SISINOBU, ☆, miya

よろしくです!何時からとか、詳細決まり次第お伝えします。是非新年一発目皆さま遊びにいらしてください!

ところでご無沙汰しておりました。寒くて・・・、というのは言い訳です、はい。

最近はまた音楽をあっつく聴いていた。何せ我が部屋が年末に、CDが普通に見れて取り出せる状態になったわけだから、脳と直結した音楽をすぐ聴ける状態になっているわけである。これはデカイ。凄く普通のことなんだが、それが今まで出来なかった異常事態から脱して、朝に「うお、車でTelevisionのサードが聴きたい」とかなればすぐ発見できるし、「あーAll About Eveしか今日は聴きたくない」となればすぐに発見できる。また「今日は長い時間運転するから、何かGene Loves Jezebel聴いた後に、絶対Ry Cooder聴きたくなって、そのあと多分ShackletonのミックスCD聴きたくなる」となればすぐに発見できるわけである。おお何と言う悦び!

しかし部屋はカオティックなままであった。そう、それは棚の前にずどーっと1メートル近くはみ出していたレコードのせいである。こいつがあるとそこら辺は無法地帯と化し、またそうなっていると何となくこちらも「まあそこら辺に適当に色々置いておけば良いか」という甘えが生まれて来てしまって、一向に部屋がすっきりしなかったのである。

しかし、そのような日々とももうお別れである。なぜならレコ棚を新たに追加したからである。以前CD棚を写真で公開したら反響がでかかったので、今回はこんな感じである。

まあ、この今は亡きCISCO製のレコードボックスが5段重なった上にアナログのボックスセットとか置いている、という東京の街中のような高層化がCD棚に続き起きているわけである。単純に今一番ヤなのは地震、である。この一番上のアナログのボックスセットはどうしようか。飲み屋がボトルの前に張っているような、落下防止策の紐でもなんとか着けなければならないだろうか。まあこの部屋で寝ているわけではないので、就寝中にアナログが落下してきてどうこう、という『レコスケくん』的心配はないものの、やはり何だか落ち着かないことは落ち着かない。

でもまずは部屋がすっきりしたので良しとしたい、のだが、今度は目の前に積み重なる本やら7年分の『WIRE』とかが気になり始め・・・。エンドレスで悩みは尽きないのである。

まあAnikaのアルバムを聴いて逃避だ逃避。これを何故昨年の内に聴いていなかったのか・・・。というかタワレコの「bounce」で読むまで存在を知らなかった・・・。PortisheadのGeoff Barrowの別ユニット、Beakの全面バックアップによる女性シンガーのデビュー作である。しかもアメリカ盤はStones Throwから、という何だか凄いことになってるアルバムなのだった。しかしStones Throwは本当に何だか面白いなあ・・・。で、内容は「戦争の親玉」とか「End Of The World」とかYoko Onoの「Yang Yang」とかのカヴァー中心である。でも、本当に凄く興奮させられたのは当然ながらその音、である。なんかぼよんとした、くぐもった音中心のバンドサウンドなのだが、ベースが本当にでかい。CDでもでかかったが、アナログではさらに野放しのでかさであった。あ、賢明な読者諸氏はお気づきかと思うがCD買って、興奮のあまりアナログも買ってしまったんだな・・・。でダブ加工も随所に見られるのだが、これがまたNewage Steppersのファーストばりのどがどがのヘヴィでメタリックなダブなのだ。更にはESGの「UFO」みたいなベースとドラムスで「End Of The World」のカヴァーやられた日にはもう降参、である。肝心のAnika嬢のヴォーカルがまた、上手ではない。上手ではないのだが、そのぶっきらぼうな具合とこの音のせいで、こちらとしてはThe Flying LizardsかVivien GoldmanかChristiana(ドイツのね)か、という風になってしまって、これが83年くらいのレコードだとしたら今頃ニューウェーヴの名盤化していただろう、という感じである。まあ、2010年のアルバムでも当然名盤なのであるが。というか、上で名前を出したニューウェーヴ絡みの音が好きな人は泡吹いて倒れること請け合いの危険なアルバムである。しかしGeoff Barrowという男はPortisheadでもBeakでも、好きなものを確信犯的に取り入れることに関して凄い才能がある人間だが、彼のその確信犯的手法の頂点に来るんじゃないかなあ、このアルバムは。