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明日から実にマザファカな用件で留守にするので私の無事を祈っててください&私の平穏を乱す連中にあらん限りの災厄が降りかからんことを!

ところでたまに私はもっと怒った方が良いのかな、と思う時がある。たとえば時間指定した宅急便が時間通りに来なくて、しょうがないから時間過ぎても待ってて、でも来なくてこちらもいかんともしがたいからコンビニに買い物に行って、戻ってきたら不在連絡票が入ってて、慌てて電話したらやっと来て「いやーいらっしゃらなかったもんで」とか言われた時。

たとえば明らかにバイトのお姉ちゃん方の手際が悪い故に、目の前にガラガラのカウンター席があるのを見せつけられながらラーメン屋の待合席で10分くらい待たされた時。

たとえばブクオフでCD500円で買った時に、中身確認します、とか言われて店員がケース開けてそしたらケースもディスクも落っことして、でも何もなかったように何も言わずにヒビ入ったケースにディスク入れてこちらに渡してきた時。

もう、要はいかに今の日本国に於いて仕事をちゃんとやってる人間が少ないか、ということなんだろうけれども、こういう時に「ぬあー」っとなる前に「はぁーぁ」となって空しくなって何もやる気が起きなくなる、というか怒る気も起きないのだ私の場合。こういう時に怒れるようにでもなればもしかしたら運気とか上がるのかも知れないし、人生楽になるのかも知れない。上から目線でどばーっと文句言ったり怒ったりすりゃちょっとはすきっとするのかも知れない。

でも、何か逆に悲しくなって、寧ろ関わりたくないや、となってしまうんだなあ。2011年中に何らかのアクションが起きるのだろうか。でも起きたら起きたでめんどくさい絡み方しそうだから、今のままで良いんだろうな、うん。

という残念なまとめの中でOriginal Loveの「白熱」を聴く。私の中でOriginal Loveは95年の「Rainbow Race」RAINBOW RACEで終わっていたのだ。それ以降の作品も聴いたのだが、シングル「Dear Baby」と「Good Morning, Good Morning」以外はちょっとなあ、という感じで、要は田島貴男以外にメンバーがいた方が良いんじゃないか、という感じなのだった、個人的には。ところがこの新作は、遂に全ての楽器も録音にまつわるあれもこれも全部彼が1人でやってしまった、まるで往年のPrinceのようなアルバムなのである。だから最初は、これは私の望む方向とは真逆に進んでしまったのではないか、とか思ったが今回のアー写、ジャケ写を見て何か変わったような気がしたので聴いてみたのだ。で、これが実にシンプルな演奏と瑞々しいメロディとが延々続く、すっきりとしたアルバムなので実に感動して異常に興奮してしまったのだ。何と言うか、何の衒いもなく良いメロディと、何だかにっこりとしてしまう歌詞のオンパレードなのだ。肩肘張らずに聴けるアルバムとはまさにこういう作品なのだろう。それでもよく聴くと結構謎のコードをえいっとまとめて流れるようなメロディに昇華しているような曲もあったり、何だかあっつく才気走ってはいるのである。その熱量が過剰で、全てを焼きつくしてしまってちょっとついていけなかった時代が長く続いたのだけれども、良い意味でその熱量が落ち着いてきたのかな、とか勝手に思ったり。で、それでいて逆に全体としてソウルフルに感じられたりするのだから、何だか結構とんでもないアルバムなのかも知れない。いや、そうなのだ、とんでもないアルバムなのだ。田島貴男のヴォーカルが若干エグく感じられる瞬間もあったりするけれども、それとて良いアクセントにしてしまっているのだ。

ところで彼以外に唯一参加しているのがスチャダラパーなのだが、そのフィーチャリング曲「カミングスーン」では歌詞に「真夜中に長電話して モリッシーの話で 時間も忘れるほど」なんてくだりがあって、何と言うか、死んだっすよ・・・。