Fleuves Saupoudres

ということで無事に仙台に帰ってまいりました。

しかし、暑い。先月の海の日の前辺りまでが一番狂おしい暑さだったように思うが、それでもまだまだ暑い。

そんな中、仕事用の半袖のYシャツをちょっとした出っ張りに引っ掛けて破いてしまったのだった。そこで新たに半袖Yシャツを求めにユニク○に行ったのだが、最早半袖Yシャツコーナーは死滅寸前、しかもサイズもSかMしかなく、何も買えずにすごすごと退散してきたのだった。3軒ハシゴしたのに・・・。最早ネルシャツとか厚手のパーカーとかジャケットとか、秋物がハバ効かせてたし。

まだ夏は終わってないのだ!と叫ぶとそれはTUBE的というか、そういうノリになりがちなのだが、そうではなく半袖Yシャツ在庫量の少なさに対してそうアピールしたい、と心から願う夏の日の2011。もう世の中の動きが速すぎて・・・。

さてReinhold Friedlの「Inside Piano」を聴く。Lou Reedとの共演での「Metal Machine Music」再現とか、Whitehouseとか灰野敬二とかAlvin Lucierとかとの共演、もしくは楽曲演奏で名を馳せるアンサンブル集団、Zeitkratzerの方のソロアルバムである。って言うだけで結構キワキワ感は伝わると思うが、こちらのアルバムはタイトル通り、ピアノの中の弦をクギだの灰皿だの石だの貝殻だのグラスだのバネだので引っかきまくって演奏している作品である。CDは2枚組、アナログは1枚で、内容が別物なのだが、私はアナログで聴いている(上のリンクはCD)。まずA面はもはや狂騒、という形容がぴったりのぎゃしゃぎゃしゃぎしぎしがちゃがちゃ、という音だらけで、爆音で聴いているとVivenzaとかと何ら変わりのないインダストリアルな工事現場音楽とほぼ同列である。ピアノなはずなんだが・・・。で、一転してB面は延々低すぎず高すぎずの持続音が続くドローン、というか何だかEno的浮遊感まで感じさせる驚きの音になっている。ということでコンセプトの面白さ抜きにしても凄く不思議と変化に富んでいて飽きない作品。っていうかA面からB面に移ってクールダウン、というのが暑い日の午後には嬉しい。アナログに付随する写真が凄く綺麗なのだが、CDではどうなっているんだろうか。