はじまりの宇宙

12月の2日金曜日には唐突に八乙女のLoopcafeでの真夜中のロックイヴェントでDJさせていただくことになりそうです!

多分このまま詳細は全く不明なのだと思われますが、夜10時くらいから遊び足りない貴女貴方のためにtmym氏や松尾氏と共にロックをかけようと思ってます。で、やっぱり・・・ロックって何だ!?

さて、先日日曜日のAOBA NU NOISEありがとうございました!気を付けたせいか酒に呑まれず(やはり焼酎の玉露入り緑茶割りは良い)快調だったのは良かったが、相棒大久氏が仕事で来れない、というかつてない超ド級の緊急事態が発生。何とか乗り切ることができましたが、次回(12月25日です!)はまたバックトゥバックのEVOLでやりたいところですので大久ファンの皆さんお楽しみに!私の今回のDJはそうですね、Magazineがかけられたのが個人的にはポイントでした。あとHal From Apollo '69からのThe Jesus And Mary Chain「Sidewalking」というベタなつなぎが成功した点とか。

とかやっていたらもう11月も終わりである。なんか毎年毎年時間の過ぎるのは早い、と思ってはいるのだけれども、今年はとくに何だか猛スピードで時が過ぎて行ってしまったような気がする。

3月でいったん時が止まってしまったわけだが、それをリカヴァーしようリカヴァーしようとか言いながら生きていたらこんな時期になっていた、というそういう感じである。もう9カ月近く前の話なのについこの間みたいな感覚だし、それ以降の日々はもう完全に儲けものみたいな感じで過ぎて行ってしまった。ボートラみたいな。またああいうことあったらこういう日々も終わっちゃうんだろー、ということで日常というものの性質が個人的には非常に薄っぺらいものに変容してしまったのであろう。まあ、逆に嫌なことがあっても、何かあれば全部吹っ飛んじゃうんだろ、と思うことによってやり過ごせるようになったのだけは良かったのだけれども。良いのか・・・?というかそういう物事は本当に吹っ飛んでしまうべきなのだが・・・。

何はともあれ今年もたくさん音楽を聴けたのは良かった、と思う。停電して聴けなかった時期をリカヴァーすべくその後猛進した、という言い訳を今考え付くぐらいに聴き漁ったような印象なのだが。昨日から今日にかけてはマジで安藤裕子の「輝かしき日々」輝かしき日々を狂ったようにリピートして聴きまくっていた。あまりカラオケに行くようなライフスタイルを好んではいない私だが、今カラオケに行ったらもう画面に流れる歌詞見ないで熱唱できるくらい聴きまくっていた。でも今は大野松雄の「そこに宇宙の果てを見た」を聴いていた。この間は「鳥獣戯楽」鳥獣戯楽 [7inch record]が出たりとかemレコードは今年も凄かったけれども、今回のアナログ再発も嬉しい。鉄腕アトムの効果音とかで有名な音響作家の78年作である。CDで前に再発もされていたが、今回のアナログはオリジナルに近い形での再発ということで聴いている。アナログシンセサイザーとテープコーダーを駆使して作られた、トラックの切れ目もなく無限に茫洋とした音が連なって行く作品である。ドローン、とか言うのともまた違い、大いに動きはあるのだが、それは光の明滅のように入ってきては出て行く音の自由な羅列の連続なわけで、単純にこれは聴いていて気持ち良いのう、と受容する立場からは気楽に言えるのだが制作の際にはこの奥行きを出すこととか大変だったんだろうなあ、とか思わざるを得ない。何と言うかSonic Boom御大がシンセとかで好き勝手やって作った作品(EARの諸作とか)を想起させられるのであるが、こちらの方がより綿密に音が織り込まれていて、茫洋としていながらも何気に次どんなことが起きるのか、とスリリングな展開を見せたりするから飽きないのだな。しかしタイトルに反して、宇宙の果ては見えない、どちらかというとさまよい続ける羽目に陥りそうな作品だと思うのだが・・・。