Venice Dreamway

結局戦うことだけでに生きがいを感じる、というか戦ってるから自分頑張ってる、みたいに思いこみたい人って意外に多いよなあ、と日々生活していたり、ネット見たりしていると強く感じる。

や、別に深いめんどくさい話ではなくて雑感なんですけれども。それよりも最近、というかこれから夏以降までスケジュールがハード過ぎて、遂に手帳が必要なんじゃないか、と思い始めている、週末用に。ライヴやらDJやら飲み会やら下らねえ用件(仕事に決まってんだろ!と無駄にキレる)、普通にダブルブッキングかましてしまいそうなくらいに詰まり始めている。

手帳に仕事のこと書き込むと凹むし、楽しい用件なら嫌でも忘れないから、ということで全然手帳いらずで過ごしてきた私であるが、情報処理能力がどうやら低下してきたらしく、6,7月の予定を考えるだけでパンクしそうになってきたのだ。だから6月始まりの手帳なんかあれば良いんだけどな、とか甘ったれたことを考えているのだが・・・。多分世の中そんなに甘くないだろうな・・・。少なくとも今年のスタート時点ではこんな事態は想像できなかったから手帳なんていらねーし、とイキがっていたのだけれども。

嗚呼、色々振り返ってみてあの頃に戻れれば、と思うことはあるけれども私は昨年末の手帳が豊富に取りそろえてあった時期に一番最近では戻りたい。それ以前はキリがないから言わないけれど、こんな夏一歩手前の梅雨入り時に手帳を所望するようになるとは思わなかったぜ。

Hype WilliamsがHyperdubからリリースするようになるとは思わなかったぜ、と12インチが昨年出た時も思ったけれども、Dean Blunt And Inga Copelandと改名して「Black Is Beautiful」というアルバムがリリースされてもいまだに思っているぜ。アルバムとしては4枚目に当たるのかしら、という新作であるが相変わらずの曲名なし(逆に1曲ある!と驚いた)、全くの掴みどころなし、のアルバムなので大満足である。とは言え、ついこないだまでは存在も、曲名がないのも、そして何をやりたいのかも全く謎過ぎてとても不安だったのだが、こうなってくるとこの謎具合が彼らの持ち味なのだ、というくらいになってきたからそっか謎だもんな、とある意味開き直って全力で没入できるから楽しめる、というこのインターネット時代に珍しい存在である。でも確か来日したんだよな、昨日あたり。Hyperdubのイヴェントに行った人は謎が解けつつあるのだろうか。余談だが昨夜は我が街にもOptimoのJD Twitchが来てDJしたのだが泣く泣く行かず終いだったので猛烈にストレス溜めている私である。話を戻してこのアルバムであるが、決して最先端のビートが、とかダブステップの最新型、とかではない。あるのは不気味にローファイな音質で現れては消える短いトラックやら、気合入ってないにも程がある女性ヴォーカルとピッチ狂ったようなシンセの音色であっという間に終わるトラックやら、アンビエントというよりは靄みたいなトラックやら、打ちこみ失敗して詰め込み過ぎたような暴走してるトラックやら、あっという間に色んな表情が入れ替わり立ち替わり見え隠れする万華鏡のような音である。今作はこれでもビートが強調されてはっきりした印象ではあるのだけれども、その万華鏡は美しくも華やかでもなく、何ともダークなものである。でも、謎過ぎて、且つそれでいて人懐っこくてポップで、無心に聴いて楽しめちゃうからもっと性質が悪い。でも最高じゃないですか、それって。