Addis

遅くなりましたが、こないだ日曜日のAOBA NU NOISE、そして月曜日のMovementにお越しの皆さま、まことにありがとうございました!

ANNはまずGroup Aが凄くかっこ良かったです。ライヴ始まる前に色々お話しできてそれはそれは楽しかったのですが、ライヴのあの異形ながらも、きちんとポップになっている感じ、というのは凄く理想的な感じだなあ、と感動しました。いつになってもヒリヒリした音楽に惹かれてしまうのはもう性みたいなものなのだろうか。仙台勢もRambo氏のまず「わかっている」姿での演奏ぶりや、-W-のMedium Mediumのカヴァーとか、いやいや興奮でした。EVOLは、まあ飲み放題2時間後の延長線的などかどかのロックンロール、というよりはかなりポップにやってのけた気がして新境地だったか、と。古い曲ばっかりなんですけどね・・・。

で、明けて次の日のMovementはRain Paintsラストライヴの特別編にリズムマシーンで参加しましたが、まずその姿がバカ受けだったので面白かったです。途中電池切れというハプニングもありましたが何とか乗り越えました。とても1回合わせただけであそこまでできるとは思っていなかったので感慨もひとしおです。マツオさん、宮崎に行ってもまたオファー待ってます!私のその後のDJは、まあ、何と言うかドタバタした感じでもうちょっとまとめたかったなあ、という気もしますがA.R. KaneからNick Heyward、とかそういう意味のわからないつなぎとか上手く行ったので良かったのかな。

さて、最近iPhoneのアプリで「ぐっすり〜ニャ」というのを入れてみた。これは人間が眠る時にどのようなサイクルで眠っているのか、深い眠りなのか浅い眠りなのかとかを身体の睡眠中の動きを元にiPhoneの機能を使って測定してくれる、という何だかわけわらないけれど凄い奴である。別に睡眠のことで悩みは全くない私なのであるが、家内が使っていて何だか面白そうだからノリで入れてみて実際に己の睡眠を測定してみた。

普通は当然浅い眠りから入っていって、その後深くなったり浅くなったりの山が繰り返し現れて目覚め、というもののようである。まあ納得である。だがしかし。私の睡眠記録のデータを見て軽く驚いたことがある。

いきなり眠りの入りからして深いのである。これは今まで5日間くらい測定して毎晩そのような結果だからそういうことなのだろうと思う。しかも途中浅くなったりもするけれども基本深ーい睡眠を一晩貫いているようである。どこまでが正確なのかは全然判断できる根拠とか持ち合わせてはいないのだけれども、一応この通りだとすると、何だか突然ドーンとまさに「眠りに落ち」てそのまま朝まで、というパターンのようである。確かにいつも、会話してたと思ったら突然寝てた、と家内に言われている私ではあったがまさかこのような急激にフルスロットルな眠りに就いていたとは・・・。この私の睡眠の仕方は、ライヴで言えばPrince & The Revolutionのライヴに行ったらいきなり「Purple Rain」を延々ギターソロ込みでやられるようなものだろうか(なかなか分かりづらい喩えで申し訳ない)。

だから比較的朝に強いのだろうか、とか、だからDJやったりとかして次の日仕事、ってのを短時間の睡眠でこなして来れてたのだろうか、とか何だかしみじみと思い当たるフシはあったりするのだけれども過信は禁物なのでしっかり睡眠時間は確保したいものである、もう若くもないし。

もしかしたらこの深い眠りが深すぎて二度と目覚めなかった、とか言う日が来たりも遅かれ早かれ来たりするのかも知れないわけであるが、意外に自分はもし就寝中に身体に異変が起きて死んだとしても、その異変に全く気付かずそのまま死んでたりして。それって良いのか悪いのか。でも人間誰しも自分どんな風に死ぬのか、ってことを考えて日々暮らしていると思うのだけれども、これは私の中での理想の消え方ではあるなあ。

と睡眠記録アプリの話題から何だか離れて来てしまったのだが、私と同様いきなりフルスロットルでドン、と深い眠りからスタートする方がいらっしゃったら是非飲みながら語り合おうではないか、睡眠について。それから今の改憲の動きのキナ臭さについて。それから暴力の愚かさについて。それからそれから・・・

はっ、寝てしまった、と言うのはウソで元SleepのOmの「Advaitic Songs」をやっとのことで聴く。Sleepが復活したり、メンバーのAlはレーベル始めてソロシングル出したり、とかなり活発に動いている印象ではあるが、つい最近までこのアルバムが出ているの知らなかった自分は穴があったら入りたい。あれだ、私が昨年ハワイにいる間に出ていたようでちょっと情報に疎い時期だったのだな。しかしその事実から分かるのはネットがあれば情報が手に入ると思うのは、思い上がりであって・・・、とかそういうメンドイ話は置いておいてこのアルバムは何だかもう、ベースとドラムとタンブーラとかタブラとかチェロとかヴァイオリンとかフルートとか、意外にシンプルな編成で最早ドゥームだなんだ、とかそういうことを思い出すこともないような、そういう音になっている。ベースとドラムはさすがのヘヴィさではあるがどちらかという空間を活かして緊張感を保つような、そういう方向性になっているがなんかこう、解脱、というような表現が似合う感じである。しかし歌詞のテーマも含めて(まあ昔からなんだが)もう手の届かないところに行ってしまったようなそういう気がするのは若干アレなのだが、この詠唱ヴォーカルも含めて聴いていて落ち着くのは間違いないので、Omの作品の中では前作God Is Goodと変わらぬ同じ勢いでヘヴィ・ローテーション中である。