California Earthquake

この間の日曜日のfam2周年記念イヴェント、からのPangaeaでのSalon de Murderでお会いできた皆さま、もっと言うとその前のギャラリーチフリグリでのライヴイヴェントでお会いできた皆さま、まことにありがとうございました!お陰さまで「tdsgk夜の仙台大移動」も無事終えることができました。思いっ切り朝帰り、というか寝たのが朝7時、とかそういう事態だったのですが不思議と疲れも残っておらず、次の日には掃除やら洗濯やらカレー作りやらに勤しむことができました。うーむ、良い音楽と楽しい人々が両方あると疲れないんだなあ、と実感しております。私も両方で好き勝手な選曲ばっかりで大暴れしてしまいまして、まあこういうのでよろしかったらまたよろしくお願いいたします。

今月は毎月恒例の激ヤバイイヴェント、7月28日(日)のAOBA NU NOISE、31日(水)のGaslightでもDJをやりますのでよろしくお願いいたします。そして来月もClub ADDでのQuat(Out)含め今日2本決まりまして、合計6回DJすることになりましたのでよろしくお願いいたします。どこかで貴兄、貴女にお会いしたいです!体力勝負じゃ・・・。

ということで我が家は気密性が高い、というか隙間風などとは無縁の堅牢な造りで、ありがたいことに冬はなかなかに暖かくて過ごしやすい。ということは裏を返すと、夏は暑い、ということである。ついでに湿潤な感じでもあるので冬には乾燥しづらい、という利点はあるものの、夏はご想像の通り、湿っぽいのである。

除湿機はいつでも高湿モードで頑張って唸りをあげるし、日中家にいて、色々やっていると汗が面白いくらいに噴出して、面白いくらいにTシャツが汗だくになるので休日に3枚くらい着替えることはザラである。幸いなことに我が家にはTシャツが潤沢にあるので別にそれくらいなんともないのであるが、いや、この室内の気分で短パンTシャツで外出すると、意外に外は風が涼しかったりして、なんかこんな「夏大好きで先取り」みたいな格好で歩いている人が他にいなくて穴があったら入りたい気持ちになったりするし、それに何より我が家の中と外の気温差にびびったりする。

いや、なんか前にも書いた気がするが家で1人でいる時に冷房とか使うのは負けた気になるし、なんとなくタオル首に巻いて過ごすのも夏っぽいんじゃね、Spending Warm Summer Days Indoorじゃね、The Smithsの「Ask」じゃね、という気持ちになったりもするが、こういう事態になっちゃうのが最近多いからちょいと考え直す時が来たか、否節電も考えねば、となかなかに悩ましい季節なのである。

とか言っていたら仙台はこの3日くらい涼しくて、家の中を抜けるくらいに風が強かったりして、さすがの我が家の室内も落ち着きつつあるのであった。こうなってくると夏っぽくないね、とか天の邪鬼としては不平を言いたくもなったりするものだが、一番の難点は涼しくなるとなんか、ふうっ、と一息ついて知らず知らずに蓄積していた疲労が噴き出すのかすぐ寝ちゃったり、とグダグダになりがちなところである。それ故に更新もこんなに滞ってしまい・・・。

という言い訳したところでLloyd Coleの「Standards」を聴く。密かに衝撃を受けた、ClusterのHans-Joachim Roedeliusとの共作インストアルバムSelected Studies Vol.1なんてのもあったので意外に活発なのである。まあ、歌ものアルバムとしては3年ぶりの久々の1枚である。リリース前に読んだインタヴューでは、なんか今の自分の置かれている状況にはあまり納得が行っていないらしくこういう形でのリリースを考え直す、的ニュアンスの発言もあってちょっと微妙な気持ちになったのだが、これがまた快作なのでもしかしたら彼の長年のモティヴェーションであるポップスターになる、ということもまた可能なんじゃないのか、という気持ちになったりする。でも熱いファンは付いて回るので必ず何らかの形でのリリースはしてもらいたいものであるが・・・。ソロアルバムのここ数年の傾向としてはアクースティックギターメインでシンプルで、という凄く落ち着いた感じが多かったのだが、前作で若干快活な感じが復活してきて、ここに来て数曲ではドラムスにFred MaherにベースでMatthew Sweet、というファーストソロLloyd Coleのド迫力リズム隊が復活していて、結構どっしりとしたロックンロールが響き渡る展開があって、心なしかギターも故Robert Quine的な奔放なノリがあったりして、おおっと前のめりにならずはいられない。そう、このアルバムはファーストソロのあのテンションの高さを今のノリでもって解釈したような、そういう苦み走ったロックンロールアルバムになっているのである。彼の声も心なしか前よりも低めになりつつあって、それも相まって渋いロックンロールぶりが冴えまくっている。勿論それだけではなく、優しく語りかけるような穏やかなナンバーもあって良い塩梅のバランスである。何よりもメロディ作りにかけては昔から一度も裏切られたことのない彼だから、今作でも奇跡の名曲オンパレード、である。こういう人のこういう音楽はいつの世にも必要なのだからよろしく頼むぜよ!