In The Kingdom

日曜日のAOBA NU NOISEにご来場の皆さま、ありがとうございました!新企画、呑処「神」では死亡者が出たり、EVOLは相変わらずだったり、と色々ありましたが、今月もよろしくお願いいたします。今月はゲストもあり、更に「神」担当は私だったり、しかしその日は仕事だったり、とかなり波乱含みですが頑張ります。今月は4回くらいDJする予定です。気が早い話ですが、来月は現時点で5回くらいやることになってます。

さて、何だか疲れがたまるのう、と最近思っていたらそうだ、今月は誕生月だった。

何故か誕生日近辺は体調が優れないことが多いので困りものだが、今年も何だかひたひたとその予感でちょっと嫌である。昨日も早めに帰宅したが、ばったり寝込んで汗かいて、起きて晩御飯食べてまたばったり寝込んで汗かいて、起きて風呂入ってからまたばったり寝て朝になって、ということで単純に疲れていただけなのかも知れないが、それにしたってなんだかあんまりだ。

まあ何だか疲れなんだろうと思うのだが、もしや何かの・・・、とか考え始めるともう弱気になってしまうからダメなのである。実は些細なことを見逃さないことは早期予防に大事なことだが、同時に本当に何でもないことが実は大変な病気のきっかけ、というか兆候なのだ、と思いこんでしまわないことの方がもっともっと大事らしいので、ぐっすり寝て乗りきることにする。まあ、結構単純だと思うのだよ、私の肉体は。シンプル極まりないと思うのだ。だから職場では調子悪いなー、ってこと多くても家では超元気、みたいな状態によくなっているのだ。

そう、意外に物事シンプル、なのである。でもシンプルなことを難しくしようとする人ばっかり世の中多いからついつい複雑に思いがちなのだ。でも実際、シンプルなことをシンプルに捉えて表現することって意外に歳を取ってくるとなかなか難しくなってくる、ってことも重々承知している。虚栄心とか欺瞞とか自己顕示欲とか色々と邪魔してくるのである。だからと言ってそれが良い悪い、ということではなくて、意外に物事シンプル、それを心に留めて生きていくと結構無駄に苦しまずに生きていけるように思うんだな。

あ、金が絡むと複雑になることもあるか・・・。まあそれは良い。最近良い音盤にばっかり出会えているから幸せである。ほらシンプル。Mazzy Starとか聴くと調子は上向きになる。至ってシンプルなこと。「Seasons Of Your Day」を聴く。17年ぶりのアルバムである。その間Hope Sandoval And The Warm Inventionsという素晴らしいユニットもあったけれども、それとてここ4年くらい音源出ていなかったのでこれは嬉しい話である。と冷静に書いているが超嬉しい話である!大体Hope嬢の相方、元The Rain Parade、元OpalのDavid Robackに至っては、Beth Ortonの1999年作「Central Reservation」Central Reservation以降ほとんど名前すら見ることなかったので・・・。兎に角また聴けて嬉しい、という思い入れ先走り系の文章になりそうだが・・・。ところでこれはMazzy Starのアルバムではあるが、MBVのColm O'Ciosoigやら2011年に亡くなったBert JanschなどThe Warm Inventions人脈の参加からもわかるように、実はどちらかと言うとHope Sandovalのアルバム、という印象が強い。あと大分長いことかけて録音された素材を集めたアルバムである、ということもよくわかる。かつてのサイケデリックとでも形容できそうな感じはちょっと影を潜め、カントリー的、ブルーズ的、フォーク的な側面が強く表に出ているところもHope嬢のプロジェクトとの近さを感じる点かもしれない。もともとそういう傾向は持ち合わせていたのだけれども、今作では如実、というか。だから渋い。言いかえれば地味、かも知れない。でもあっという間にこちらを呑みこむような全体の緊張感はやはりならでは、という感じで流石の一言である。あ、Hope嬢色濃い、とは言ったものの時折強烈なギターが炸裂しているので勿論Roback氏も健在なのである。それが一番嬉しかったりする。