Perennials

やっぱり去年の良かったアルバム、沢山前のエントリで挙げ忘れていた・・・。
Caetano Veloso / AbracacoAbracaco
めちゃめちゃソリッドなのに同時にまろやかな色男ならではのアルバム。
Beach Fossils / Clash The TruthClash The Truth
去年2番目に沢山聴いたのに忘れてた・・・。こういうギターバンドってまだまだちゃんとやれるじゃん、きちんとサヴァイヴできるじゃん、という希望の1枚。
David Bowie / The Next DayThe Next Day Extra
去年1番聴いたのに忘れてた・・・。まさか3回も買うはめになるとは思わなかったが、去年は祭だったなあ。
Arcade Fire / ReflektorReflektor
ディスコっぽかったり、トロピカルなビートがあったり、レゲーがあったり、でもどれも本当に良い意味でどたばたとしていて、若干ダサい。そこら辺のバランスが凄く良い。
Zomby / With LoveWith Love
2枚組の大作なのに、ダブステップドラムンベース(!)〜ブレイクビーツとヴァラエティ豊かで、コンパクトに展開していって飽きない。
Main / AblationAblation
まさかのこの名義の復活。恐ろしいくらいの、何もかも飲み込んだストイックなドローンに感動。
Elvis Costello And The Roots / Wise Up GhostWise Up Ghost
久々にシャキッとしたコステロが聴けて嬉しい、というのとThe Rootsのここ数作の名作しかない状態が更に更新された、という理想的なコラボ。
Stellar Om Source / Joy One MileJoy One Mile [ダウンロード・コード付き: Joy One Mile JP Exclusive Mix]
以前とは大分印象が変わって、アシッドな、そしてダンサブルな感じでこの路線断固支持。
Iron And Wine / Ghost On GhostGhost on Ghost
どんどんポップに、どんどんソウルフルに、まるでThe Beach Boysのような・・・。
Dean Blunt / RedeemerRedeemer
Inga Copelandとのユニットではあんなに謎だらけの音楽なのに、ソロだとアクースティックな響きまであって美しいアンビエントのりまである衝撃。
Mick Harvey / Four ( Acts Of Love )Four (Acts of Love)
遂にソロアーティストとして堂々と降臨した感じの元The Bad Seedsの頭脳。
Pantha Du Prince & The Bell Laboratory / Elements Of LightElements of Light
鐘の音が鳴り響き、軽くトリップできそうなまさかの100%打楽器アルバム。Pantha名義の前作も、別名義もどれも傑作だらけでこの人怖い・・・。
Frankie Rose / Herein WildHerein Wild
女声ギターポップ、というイメージからするとなかなか陰な感じと泣きメロの嵐が心地よかった。
Inc. / No WorldNo World
メロウなインディR&B、という感じかと思っていたけど意外にストイックで凄く渋くて良かった。
Depeche Mode / Delta MachineDelta Machine
ビートの面での新しいアプローチとか全体的に生々しい感じが強いのに、メロディはいつものデペッシュ節、という超ヴェテランなのに気合い入った傑作だった。
The Stranger / Watching Dead Empires In DecayWatching Dead Empires in Decay
去年聴いた中では一番不穏で、でも同時にどこか甘さがあってハマるアルバム。あとこんなミックスの音も凄い。
Mazzy Star / Seasons Of Your DaySeasons of Your Day
まさかのこの名義の復活、というだけでも嬉しいのにキャリア史上一番渋いアルバムになるとは・・・。
Homecomings / Homecoming With Me?Homecoming with me?
去年一番の衝撃を受けた京都のバンド。俺は若い時に何やってたんだあ、と悔しくなったり。このバンドを仙台に呼びたいものだ。何かに似ている、という部分は沢山あるけれどどれも参照していなそうな佇まいが新しかった。
Lee Ranaldo And The Dust / Last Night On EarthLast Night on Earth
もうこういう作品をLeeさんとSteveさんが出してくれるのだからSonic Youth、復活、したらしたで嬉しいけれどもLee Ranaldoのソロキャリアを邪魔しちゃうようならば別に復活しなくても良いな・・・。
Factory Floor / Factory FloorFactory Floor
人力ビートとシーケンスとノイズとクールなヴォーカル、ってそのまんまと言えばそのまんまなのだけれども、ずば抜けて冷静なまなざしがタダものではなかった。

他にも勿論たくさん聴いたのだけれども、キリがないので。今年も沢山面白い音楽に出会えると良いなあ、とは思うのだけれども今年に入って1月4日の時点でLinda ThompsonにThe CrampsにNasca CarにTorn HawkにThe CureにJapanにSon HouseにBryan FerryにJohnny ThundersにLana Del Reyに、という具合で出会ってしまっているので大丈夫だろう、というかちょっと落ち着こう自分・・・。

ということでWidowspeakの「Almanac」を聴く。昨年も不気味なくらいに傑作連発リリースだったCaptured Tracksの男女デュオのセカンドアルバムである。決して派手さはないが、地味に愛聴していたものである。このレーベルが面白いのは、若々しい感じのものから往年の地味なバンドの再発から色々やっていて、そしてどれも素晴らしいものばかりなのだけれども、こういう「アメリカーナ」とか形容されてしまいそうな世界観のバンドもきちんといる、というところである。とは言えフォークのりか、トラッドのりか、と言えば決してそうではなくてあくまで瑞々しいギターバンド的な音なところがまた一筋縄でいかないのである。Molly嬢のヴォーカルのせいでMazzy Starっぽい、とか感じる部分もあるのだけれども全体としてとても若々しい。このタイトルでこのジャケのイメージでこの音、となるとなかなか混乱しそうなものであるが、決してアーシーな音一辺倒にいかないこの姿勢は凄く頼もしいものである。何せ曲がポップで全体的にタイトに締まっていてそれも好感度アップ、である。