Broken Hearted People

今度の日曜日は!

AOBA NU NOISE @ CLUB SHAFT 2014年9月28日(日)20:00〜 DOOR/1,500yen(別途入場時1ドリンク500円)
GUEST LIVE /櫻井 響 feat' マッシュ櫻井、Town Adult Speciality
LIVE/ waikiki champions, masaki saito
DJs/ EVOL, RAMBO, QIYO (QUATOUT), SISINOBU (ZUNDOKO DISCO), EITO (NU HORIZUN)

今月もよろしくお願いいたします!EVOLは何時からなんだろうか!?わかりませんがいずれにせよ早く来てくださいね!

そして!

Somewhere In My Heart @ PANGAEA 2014年10月8日(水)20:00〜 ADV 2000yen+1D, DOOR 2500yen+1D
Live / Hunx and His Punx (US), Prima-Donna, Waikiki Champions
DJ / Twee Grrrls Club, Rika (fuse ), tdsgk (AOBA NU NOISE), carl (Bikini Loundge / theeloves ), mie

こちらは学生証持参で2名以上いらっしゃったら学割で500円オフ、という実に優しい企画になっております!是非とも新しい音楽体験を若い皆さまにも味わっていただきたい、なんてデカイ口叩くのもキモいですがよろしくお願いいたします。ちなみに私は25歳まで学生だったから何も言えませんが・・・。

ということでご無沙汰しておりました。私と一緒にバンドをやっている方、というか尊敬すべきシンガーソングライター、というか楽しい飲み友達は毎日Furtherに関して聴いては感動的な文章を連ねているというのに私ときたらサボりまくってまして・・・。

ということで先週土曜日のビアガーデンAOBA NU NOISE EXTRA多数の方々のご来場ありがとうございました!ノイズはなかなか厳しい制約があったものの、概ね楽しく出来ました。しかし酒も食べ物も美味しい、って天国だな、と思って後半ずばずば赤ワイン飲んでたらちょっとヘヴィに頭痛くなりました・・・。EVOLは野外も屋内も関係なく相変わらずの感じでお届けいたしましたが、皆さま、今後ともよろしくお願いいたします!

ということでかくも長き不在の間、私は何をしていたかと言うとまあ仕事したりもやし鍋作ったりワンタン作ったり音楽を聴いたり妖怪ウォッチのコマさんに萌えていたり吉木りさについて考えていたり『WIRE』読んだり髪を切ったり、とか色々していた。だが、そんな中でも一番激しく行っていたこと、それはブックオフツアーであろう。

春先には宮城県内のブックオフを制覇した、ということを書いたと思うのだが、この間時間があった時に県外へと一歩足を伸ばして相馬のブックオフに行ったらとんでもなく大爆発してしまったので、これはちょっと、と悪い考えが頭を擡げてきてネットで「ブックオフ 福島 一覧」と検索してプランを練っていたのであった。

ということでこの間の休みの日に郡山まで南下して、時間がある限り頑張って北上する、というツアーを決行し6店舗回ってきたのであった。最初に行った郡山では最も南にある店舗は本当に思い出したくもないくらい酷い品ぞろえで(なんせ1枚も手に取ったものがなかった)、この間の相馬と大河原でツキを全て使い果たしたんじゃないのか、郡山はそんなに甘くないんじゃないのか、とその店舗から次の店舗に移動する途中の丸亀製麺で、郡山まで来ているのに職場の近くの店舗で食べるのと変わらぬいつもの定番メニュー、冷しかけうどんといなりずしとかしわ天にパクつきながらずっと不安だった。

果たしてその次の店舗は。昔宮城県にもこういうサイズの小さめブックオフってあったよなー、と懐かしい気持ちになりながら、ってことは期待できねえな、とうなだれながら中に入ったのだが、入った瞬間に足元から天井までびっちりの500円CDコーナー5,6面展開に度肝を抜かれ、しかも90年代初頭の日本盤CDが未開封のまま、しかもその品ぞろえが明らかに所謂普通のブックオフとは異なり過ぎていて、何かキツネにつままれたような気持ちで、鳥肌を立てながら、且つ熱病に浮かされたように一気に棚を見てしまった。何か昔私の実家の近所にあった今は亡きゲームソフト&CD屋で、足元から天井までびっちりの中古CD棚を毎週虱潰しに見てPaul HaigChainとかOpalHappy Nightmare Babyとか買っていた20年前にタイムスリップしたような気持ちになってしまったのだった。

しかし何だったのだろうかこのブックオフは・・・。808 Stateのファースト90(デラックス・エディション)(紙ジャケット仕様)日本盤とかTangerineのファースト(ってか1枚しか出してないか)日本盤とか未開封、しかもTangerineに至っては懐かしい人には懐かしい、Creationレーベルがまだ日本ではビクターから出てた頃の奴である。おお25年近く誰にも開けられることなく眠っていたお前らよ・・・。他にもThe Heart ThrobsCleopatra Gripの日本盤未開封とかあって泣けた(持ってるから買わなかった)。しかし同時にSky FerreiraのこないだのアルバムNight Time My TimeとかJohn GrantのこないだのアルバムPale Green Ghosts: Limitedとかも500円コーナーにあって全てが謎過ぎたからまた行きたい。まだ何かもう一回見たら凄いのありそうだしな。

と感動に震えて向かった次のブックオフは何もなかった。なめてんのか、と言いたくなったがその次に向かったブックオフで渋い買い物が出来たから良かった。そろそろ帰り道、ということで北上して1時間くらい経ってからもう一店舗発見してそこではたった1枚、4回目くらいの買い直しを280円で。そうしたら近くにもう一店舗ある、ということがわかったのでこれまた帰り道がてら寄ってみたらCDコーナーがこの世の終わりか、というくらい小さく、在庫も少なく、あーあ、最後の最後でやっちまったなあ、とか思っていたのだ。そうしたらば、だ。実はここ1年くらいブックオフに行くたびに必ず「邦楽 く」というコーナーを見ていたのだが、それはくじらの「島の娘」というアルバム島の娘を探すためだったのだ。それがなんとこのほぼ何もないと言っても過言ではない店で280円で眠っていたのだった・・・。あまりの感動に震えたシメ、であった。

いやね、ネットで探せば普通に今回買ったものも安く買えると思うのである。ガソリン代とか、下手すりゃ高速代かけて買いに行くようなものでもないのである、今回買ったものも。そして別にそんなにブックオフ全面的に肯定、とか言って盲信的に通っている、というわけでもない。それでも行ってしまうのは、決め撃ち的にだったらネットで買えるのは当然なのだが、多分いまだに思わぬところで思いがけないこんなの発見、というのが何よりも楽しい、というこれに尽きると思う。数は少なくなったとは言え、仙台の中古レコード屋さんに行けば間違いなく良いものが買えるし、それはとてもありがたい。でも、今回足を伸ばしてわかったのはそれも勿論とても魅力的ではあるが、ギャンブル性、とでも形容できる、もしくはだっさい感じになるかもしれないがスリル、とでも形容できるものをなんとなく求めてしまっているのだな。寧ろ存在すら忘れていたような、そういうCDを発見できたりしたらそれって生きている価値があるってもんじゃないのかなあ(←病気っぽいが)。

と言う感じで伝わる人には伝わるであろう、と信じてつらつらと綴ってしまった・・・。ちなみに後日談であるが、福島県の上記回った店舗よりも北にはあと3店舗あるのだがそれも実はその数日後、熱病に浮かされたように制覇してしまったのであった。もう馬鹿だ、俺は。

ただいわきと会津はちょっと遠いんだよなあ、と次の遠征のチャンスをうかがいながらRobert Forsterの「I Had A New York Girlfriend」を聴く。日本盤未開封500円で上記郡山のブックオフで買ってきたのだった。言わずと知れたThe Go-Betweensのメインソングライターの1人のソロアルバム、94年リリースのカヴァー集である。ちなみにこれで90年代の彼のソロアルバム全部揃ってしまったのだが他の3タイトルも全てブックオフで長年かけて500円ずつで揃えてしまったのだった。と言うかこのアルバム、リアルタイムでは思いっきり存在すら忘れてしまっていた1枚だったので、だからブックオフ回りは止められないのである。ファーストソロDanger in the Pastをプロデュースしていた当時Nick Cave And The Bad SeedsのMick Harvey(同郷だしな)とかConway Savage(まだ在籍してますな)等をバックに従え、良い感じで肩の力が抜けた歌と演奏が淡々と集められたアルバムなのだがこういう塩梅のアルバムってありそうでないので、凄く気に入って聴いている。ソングライターとしては当然ながら最高なのだが、ここでは他人の曲を解釈して歌う、というシンガーとしての彼の魅力が意外にガツンと開花していて、The Go-Betweensのもう1人のメインソングライター、故(ううう)Grant McLennanと比較すると若干クセあるよなあ、といつも感じていた彼のヴォーカルが、ここでは凄く普通にストレートに響くから発見であった。Randy CaliforniaとかGuy Clark、Bob DylanにMickey Newbury、Keith RichardsにGrant HartにRick NelsonにNeil Diamond、という渋い、しかしよく考えると一緒に入ってるも微妙に不思議なメンツによる曲を統一感ある感じで料理しちゃったアルバムなので、実はとんでもなく凄いことやってるアルバムなのかも知れない。それでいてさらっと聴かせているのだから恐るべし、である。全体的にカントリー〜フォークのりなのでそこら辺も私の心にスッとしみこみやすい、というのもあるけれども。

しかし実はこの日本盤のライナーには何だか納得行かなくて、書いている人はHeartの「Alone」のカヴァーを「ユーモア」の発露と捉えているのだがこれ、どう聴いてもガチでやってるんじゃないか、としか聴こえないがなあ。あと、「Nature's Way」は91年にThis Mortal CoilBloodもカヴァーしてるんだけれども、それも一応触れとけば良いのになあ、とか。まあ、良いのだ、20年前の話なのだから・・・。