La Reine Des Vampires

来週日曜日です!

AOBA NU NOISE@Club SHAFT 2014年11月30日(日)20:00〜ADV/1,500yen, DOOR/2,000yen 共に別途1D
Guest Live Act/佐伯誠之助、#mp3syndicate
Live Act/-W-(Waikiki Champions), masaki saito
呑処 / 神
DJs/EITO, EVOL (from LoveRecords), RAMBO, SISINOBU (ZUNDOKO DISCO), KIYO (quat(out))

毎回AOBA NU NOISEは何が起こるかわからない、という感じのスリルがあるのですが、今回も何が起きるのかわかりません!是非遊びにいらしてください。他では聴けない、見れない面白いものがある、という点は保証いたしますですよ(むすび丸風口調)。

さて年内tdsgkラストスタンド(予定)は12月21日のQuat (out)です。今日Merzbowのレコード届いたのでネタの準備はばっちりです。詳細はまた今度!

さて、我が家の近くにはなかなか良いラーメン屋さんが結構あるのだが、お気に入りのラーメン屋さんに今日行ったのだった。

このラーメン屋は昔は私の職場の近くにあり結構よく利用していたのだが、我が家の近所に移転してきたのだった。それだけでも随分運命的なものがあるのだが、移転の際にはかなり思い切った変更がなされていてそこにまず衝撃を受けたのだった。

まずメニューが味噌タンメン、もしくはそれにバターとコーンがプラスされている特製味噌タンメンしかない、ということである。以前私の職場の近くにあった時には餃子もライスも中華そばも飲み物もあったのだが、移転したらば味噌タンメンしかなくなっていた。夏場にはつけ麺が登場する点は変わらないのだが、要は基本メニューが1品しかなくなっていたのである。

更にシステム的に昔は席に着くと水が出されて注文取りに来られるシステムだったのだが、移転したら食券制、水はセルフサービス、そして食券を厨房前のカウンターに提出すると引き換えにヴァイブ式呼び出しマシーンみたいなものを渡され、出来上がるとそれが震えるから厨房窓口までラーメンを取りに行く、というショッピングモールのフードコートみたいなシステムに変わっていたのだった。フードコートならばわかるのだが、移転してもそれほど大きくもない店内でヴァイブレータが震える音が響き、そしてラーメンを取りに行く、というなんだかある意味壮大なギャグ、そして小さなお店なのにお店の人とほとんど触れ合わない、という感じがシュールでめちゃくちゃ私のツボにハマり、結構な頻度で行っていたのだった。なんつーのかな、Gary Numan的な、もしくはKraftwerk的なラーメン屋、と言うか。

いや、勿論良く行っていたのは当然ながらその件の味噌タンメンが美味しいからに他ならない。とくに明記はしていないのだが、全体的にドープにニンニクが仕込んであるスープは実は季節毎に味が変わっていることに私は気付いていたし、まるできしめんのような太さの麺と常軌を逸した量のもやし、振りかけてあるごま、どれを取っても突然食べたくなるような中毒性を引き起こすのであった。所謂ネット上で調子に乗った奴が評論家面をぶら下げてしたり顔で語りたくなるような、そういうラーメン屋ではないかも知れないのだが、何か異色過ぎて、でも勿論美味しいから好きなラーメン屋である。

ところが今日行ったら異変が起きていたのだった。まずメニューにライスが、そして醤油ラーメンが、追加されていたのである。また味噌タンメンも含め、チャーシュー麺、という選択肢が出来ていて私は大いに動揺したのだった。私は味噌タンメンが食べたくてそこに行ったのだから迷いながらも味噌タンメン、しかしちょっと興味本位でチャーシュー入りの食券を購入したのだった。なんか270円くらいアップしたおかげでまさかの1000円超えだったのだがまあ、しょうがないだろう、ということで購入したのであった。

そして食券を提出し、いつものようにヴァイブレータを取ろうとしたら、ない。ないのであるあのヴァイブレータが。ということでこの小さな店に大きな異変が起きていることに激しく動揺しながら、置いてあるFRIDAYのページをめくりつつ、柳ゆり菜のグラビアに感心しながら待っていたら、なんと店主が席までラーメンを運んで来てくれたのである!!

ヴァイブレータがなかったのはこういうことだったのか、という数年ぶりにこの店で感じる人間的なふれあいに、人間宣言、という言葉を思いつつ運ばれてきたラーメンを見るとチャーシューが4枚くらい載っていて、更には初めて見るメンマまでもが載っていた。これは革命的だ、と思いながらスープを飲むと変わらぬ味でホッとしたのであった。しかし昔ほどの濃厚さではなく、どこかさらりとした感じになっていて勿論美味しいのだが、こういうお店でも色々進化というか深化というか変化があるのだなあ、と感動したのであった。美味しかった。

しかしながら問題のチャーシューはテキトーにどっかで買ってきた奴切って入れたのか、ってくらいに冷たく、さして何ら感慨もなかったので二度とチャーシュー麺は頼まないであろう。次は醤油ラーメン頼んでみないとな、とか思っているのだがさてこの店の人間宣言、確かにGary NumanもMe! I Disconnect From You時期Replicas (Reis)を経て結構人間くさくなり、Man MachineたるKraftwerkもロボット的感じは残しつつも来日ライヴを21世紀に入ってから結構行っていて実は人間、という側面が強く出てきているわけであるから時流に沿っているのかも知れないが、いかなる心境の変化があったのか、今後も注視していきたいものである。

いやさ、何せほら日頃の楽しみが音楽かこういうことしかないもんでねえ・・・。Francois Tusquesの「La Reine Des Vampires 1967」を聴く。1965年のデビューアルバム(プレミアついて10万近くするから高過ぎて買えないんだが)がそのものズバリ「Free Jazz」というタイトルだったピアニストの映画のサントラ、しかもほぼ未発表だった作品の初リリースである。私は彼のリリカル、そして時に過激に自由に鍵盤をたたく、という感じのプレイが大好きでアルバムは2枚しか持っていないがピアノソロのアルバム、そしてSunny Murrayやらも参加した彼のグループのアルバム両方とも愛聴しているし、彼が客演したBarney Willen、Collette Magnyのアルバム等も大好きで聴いている。そんな彼のBarney Willenをサックスに迎え、そしてBeb Guerinを含む2人のコントラバスにヴァイオリン、という5人での録音、しかも67年の音源、と来たら聴かずにはおれん、となるわけである。吸血鬼メロドラマのサントラ、ということで何か禍々しい感じのテーマを基盤にして即興が繰り広げられる、という作品である。何だか彼のピアノの存在感が非常に薄く、弦楽器3つとサックスが主導権を握ったような演奏なのでちょっとTusquesさんの演奏を聴くには物足りない印象ではあるが、この60年代フランスの、それこそ革命と隣り合わせの季節のフリージャズの空気感にたまらなく興奮させられる私には、やはりこれまた大事な1枚になったのである。時期によってやってる音楽のスタイルが物凄く異なるBarney Willenのサックスもここではハードにブロウし弦楽器と絡みまくっていて手に汗握るインタープレイであるし、全体を覆うこの何か怪しい感じも、最近忘れていた何かを思い出させてくれるありがたい再発?盤である。しかしここで火が着いてネットの世界を旅してみたら、TusquesさんとDon Cherryの共演7インチなんてのも再発されてるのか・・・。