AOBA NU NOISEのTシャツ抜きでは2020年は語れないんじゃないかなどうかな!
さて、もう12月!今年はいったい何が起きていたのか。本当に12ヶ月あったのかしら、という勢いだったのはこれはよくある「歳を取るとどんどん月日が早く過ぎる」という感覚に加えて、コロナウイルスの感染拡大、というのもあって、なんかいつにも増して息を潜めて暮らしていたような、そういう感覚である。
とは言えあくまで感覚であって、結構いつも通りの暮らしをしていたことはしていたように思う、遠出の機会こそ東京に2月にMarc Almond様を観に行った一度しかなかったものの。例えばこの1週間はこんな感じで・・・
11月29日(日)
父の命日、ということで母も交えて会食。父は以前こちらにも記した通りガチで何ら宗教色のないお葬式(という概念すら怪しい会)だったので所謂何回忌、という概念もない。したがってイイニクの日、という覚えやすい命日前後に会食、だけで済ませているわけだが、こう考えると死んだ後の供養の仕方、というのも結局なんかそれぞれで良いんじゃね、とか思うわけで、なんか神様とか仏様とか、よくわからなくなってくるものである。この点父譲りなのかも知れない。
11月30日(月)
仕事は月曜日が一番キツい。それは一般論に加え個人的なスケジュールの問題もあって、非常に今年はキツい。更には昨夜の所謂故人を偲ぶ会的な会で中華料理食べながら3人でワイン2本とビール2本開けた影響もあって、よくわからないまま午後2時まで駆け抜け、やっと一息ついて南インドカレーで何となく持ち直す。8時過ぎ帰宅。
12月1日(火)
師走突入。師が走る、とはよく言ったものでいきなり仕事がレッドゾーンに突入。パソコンを睨みながら微調整やら切り貼りやらを繰り返す修行のような作業を8時くらいまで。
12月2日(水)
昨日の続きを朝から。昼時、Rough Tradeから送られてきたSaultアナログ3タイトル
の不在連絡票を持って窓口引き取りのために郵便局に。無事引き取って郵便局近くの所謂町中華の店へ、と思って行ったら跡形もなく消えていて呆然。しかしよくよく張り紙を見ると移転していたらしく無事新店舗に着き、あんかけ焼きそばとご飯が一緒になった、ミックス、という気合い一発でしかないメニューを食す。焼きそばだけの時はちょっと気になった甘めの餡が焼きそばとご飯にかかることにより良い感じになっていて嬉しい。その後はまた昨日からの続きを夜8時まで。
12月3日(木)
ぎゅうぎゅうなスケジュールの中昨日までの作業の成果を最終確認。またしてもパソコンとの対峙。でもこの日は最終調整程度で終了。6時くらいには帰宅。Saultを3タイトルひたすら聴き続けて至福の時を過ごす。
12月4日(金)
かなり解き放たれてユルく過ごすが今週ここまでの目の酷使のせいかなんかダルく、本調子ではないまま過ごす。帰りにレコードを佐川急便営業所から引き取って帰宅。XTAL
とかFrancois Tusques
などをひたすら聴いて至福の時を過ごす。
12月5日(土)
後輩に仕切りを任せていた案件がやっぱり今回も大炎上。私は関係なかったはずなのに結局午後3時までノンストップで駆け回る羽目に。やっとのことで帰宅がてら、帰り道に出来た街中の立ち食い蕎麦チェーン店の国道沿い型店舗で冷やしそばとミニカツ丼のセット。街中の立ち食いは最高美味いんだが、なんか座ると物足りないのは何故だろう、とか考えながら食べたが、そもそも素面で立ち食い食べたことないからなのか、と思い当たる。一旦帰宅後仙台の誇るレコード店、STORE15NOVでRegisを回収、更に泉の中古レコード店で何故か、俺1週間頑張ったし、と変に自分へのご褒美モードが始動し(お分かりの通りこの1週間なんだかんだ言ってレコードは増えてるからご褒美とか何とかもはや関係ないはずなのに)、Fields Of The Nephilimのセカンド
とJ. Blackfoot
という気が触れた組み合わせの買い物をする。それから盟友ymdmktに共同購入したRyan Adamsの「1989」
を渡し、我が愛しのスーパーマーケット、つかさ屋に寄って帰宅。今月のもやし鍋を作って食す。
・・・ということでなんとなく、地方都市の暮らしは車がないとなかなか私のようなライフスタイルの人間には大変だな、ということと、レコードばっかり、ということと、週休1日だとなんだか忙しくて大変(とくに阿呆な後輩がいると土曜日が地獄)、ということが伝わるだろうか。でそんな唯一の休みである日曜日も母と母の姉を連れて祖父母の墓参りで石巻へ行き、さらにそれから車の12ヶ月点検で日産に缶詰(←今ココ)、とかなると、明日休みてえな、ともなるわけである、というのも頷いていただけたら幸いである。
Fenne Lilyの「Breach」
はタワーに注文してるのにさっぱり入荷しなかったからキャンセルしてBig Loveから購入して聴いている。UKの方だがUSのDead Oceansからのセカンド、である。シカゴのElectrical Audioでの録音も含む(Steve Albiniは絡んでないけど)全12曲は、いや、ありそうでなかった傑作なので夢中で聴いている。ぽつぽつまた90年代の所謂オルタナ的な、そういうモードな音は新しい世代でも出てきているけど、個人的に所謂90年代のオルタナに、当時はなんか曲のだるさや音の感触が苦手だったりするのが多かったせいであんまり全面的にハマれなかった人間としてはBeabadoobee
とか曲の良さが凄く嬉しかったなあ(というかもう、良いバンドアレンジのアイドルポップスみたいな感じだし。勿論良い意味で)。こちらのFeneさんはグッと落ち着いてはいるのだけれど、しっかりとしたバンドサウンドながらなんかVashti BunyanがPavementをバックに歌っているような(勿論それだけではないのだけど)良い塩梅の素晴らしさで、今年最後の嬉しい出会いかも。しっかり息を吸ってコントロールして、抑えて歌っている様子がしっかり伺える生々しい声や音の処理と、切ない歌詞も相俟ってなんか胸を締めつけられる。さり気ない佇まいの名盤。