Ancient Evening

tdsgkは3月11日から3月30日まで日本におりませんので、よろしくお願いいたします(当然仕事)。

 

 

さて先週金曜日のアオバニューノイズご来場の皆様ありがとうございました!久々に飲酒してからのアオバはとても楽しく、且つライヴの田島ハルコさんもフランシスさんも私にド直球の音楽で、悶絶しました。私がGabi Delgadoかけてたらフランシスさんこと小里さんが「ガビですか!?」みたいな感じで話しかけてきてくださって、そっからConny Plank話で盛り上がるという展開になって面白かったです。次のアオバはまたいつになるのかよくわからないのですが、ペース落ち着きながらも楽しく密度の濃いイヴェントとしてやっていきたいですね!

 

その翌日のマユちゃん主催のLoop Waveもご来場の皆様ありがとうございました!ライヴお二方もコヒラくんやコダくん、マユちゃんのDJも凄く良くて良い夜だったなー。私は色々かけようと思ってそのまんま色々かけまくってしまって、やーひっさびさに取っ散らかった感じだったんですがわいわいできてとても楽しかったです。個人的に大ヒットだったのは四街道ネイチャーの「大惨事」マジやばい、ということだろうか・・・。久々に聴いて爆あがりしました、あ自分でかけたんですけど。またお誘いくださいませ!

 

ということで明日からまた仕事でカナダに3週間くらい行ってまいります。Wi-Fi環境次第ですがこちらものんびり更新したいと思っております。久々に昨日今日と、珍しく連休だったので(よくよく考えると結構普通の人々には普通のことなはずなんだがな)「立つ鳥跡を濁さず」ということで(いや、戻って来ますけど)、部屋をうおおおと片づけて、そしてレコードもたくさん聴いて凄く充実した時間を過ごせたので、なんか明日からもカナダに実際には行かないけど行ったことにして、ずーっと引き籠っていたい、というそんな危険な誘惑に駆られまくっているのだが。

 

しかし8年前にはそんなカナダに行くとかそんな状況ではなかったので時間が経ったのだなあ、と震災のことを片時も忘れたことのない人間は驚いたりもするのだが、テレビのここ数日の震災の取り上げ方の感じはちょいとなあ、とか思ったりもする。まあ人それぞれだから良いのだろうけど、そんなにドラマティックなことでも何でもないはずなんだけどな・・・。

 

話が逸れた。思えば私は旅を極力避けて人生これまで送ってきたわけだが、それはひとえに今の日常と同じような生活ができなくなる、という実に当たり前のことが苦手だから、なのだろう。「恐怖のワンパターン人間」(ピーター・バラカン氏の名言)としては家でレコード聴いたり、ってことができないしなあ、と気が重いのである。じゃあレコードプレイヤーとかスピーカーとか持ってったら、とこないだ誰かに言われたのだが、そんなことできるのは世界各国旅して、ホテルのスイートルームを自分ら好みにまず椅子とかから始まって、何から何まで変えてしまうことから始める、とか言ってた加藤和彦安井かずみくらいにしかできないだろ。あんな、ルイ・ヴィトンのフルセットで旅していた人間たちくらいにしか与えられていない特権である。

 

だから、そのレコードの聴ける残り少ない時間を満喫しようとしていた。最近家の二階のお子様が大暴れするし、謎の重低音聞こえてきたり、とか結構うるさかったりするのだが私は私で楽しくIncapacitantsとかがしがし聴いて、良いなあ、楽しいなあ、と何故かレコードを片付けていたはずなのにレコード屋に行ってしまったらtmymくんにばったり会ったり、とかそういう恐ろしいことも起きて、いやいや仙台にいたいな・・・、とか思っている次第である。

 

とは言えしょうがないので、明日機上の人になって寒い土地で仕事してまいります。皆様もご自愛くださいませ。

 

David Sylvianの「Alchemy: An Index Of Possibilities」

Alchemy/An Index of.. [12 inch Analog]

Alchemy/An Index of.. [12 inch Analog]

 

 を聴く。彼のセカンドソロアルバムがアナログで再発されたので聴いているのであった。とは言えカセットオンリーのリリースでもともとは出ていて、その内容のまんまの再発、というのは多分これが初ではないかな・・・?全編インスト作品で弟Steve JansenやHolger Czukay、Jon Hassell(ほとんど共作している)坂本龍一土屋昌巳、などの名前が見える。近年の彼のインスト作品はもはや物音に近いが、それよりはもっと「彼の曲で、ヴォーカルが入っていない」という感じの、カチッと曲構成がしっかりとしたインスト作品なので非常に聴きやすく、またHolger Czukay必殺技ラジオサンプリングとか、Jon Hassellのトランペットが炸裂、していてどことなくエキゾチックなインスト、という風にも聴ける。各名手が技を繰り出しているから 飽きずに聴ける。思えばインストもヴォーカルも次作

Gone to Earth -Hq- [12 inch Analog]

Gone to Earth -Hq- [12 inch Analog]

 

 でのヴォーカル入り1枚、インスト1枚、の2枚組という作りからわかる通り、同じテンションでやってたんだよなあ、ということが改めてよくわかる重要なアルバム。ソロのセカンドアルバム、としてきちんと聴かれるべきだったんだな。