AOBA告知は少々まとまるまでお待ちくださいね。
さてワニが死んだり(一昨日初めてこのワニのこと知ったんだけれども)、聖火が我が町にやってきて物凄い人だかりになっていたのだけれども、まあ私とは全く何もかも関係のない世界の話である。
関係のないものが関係あるものになってくるとこのご時世ちょっと困るので、ずっと関係のないものであってほしいわけである。だから関係のない世界のことにはとくに口出しをせずに、私はワニが死んだことよりもGenesis Bryer P-OrridgeやKenny Rogersが亡くなってしまったことを嘆き、Psychic TVを聴き倒したり、『となりのサインフェルド』
のKenny Rogers Roastersの回とかを観て爆笑とかしていれば良いわけである。
でもなかなか口出しせずにはいられなくなるよね、いきものがかり、ってさあ・・・、とか、まったく、たかが火だべや!とか。
でもぐっとこらえてより内省的に過ごす年度末、なのである。私が私に関係あるな、と考える世界は相変わらずこんな世の中でも、そして未来永劫にわたっていつも面白いはずだから。
Jon Hassellの「Vernal Equiknox」とか。
VERNAL EQUINOX -REMASTERED- [輸入アナログ盤 / DLコード / 1LP] (NDEYA2LP)_942 [Analog]
- アーティスト:JON HASSELL,ジョン・ハッセル
- 発売日: 2020/03/20
- メディア: LP Record
昔はとくに高いレコードでもなかったから、まあいつか買えるべ、と思っていたらなかなかチャンスを逃し、ヤフオクで競り負けたりする事態になっていたから、嗚呼もう時代が変わったんだなあ、とか嘆いていたら再発されたので嬉し泣き、であった。La Monte Youngとかとの共演を経た、異色の電化トランペット奏者の1977年リリースのファーストソロ、である。何でも原始と未来をつなぐ「第四世界」を探求した最初の作品、ということなのだが、まあめんどいことは置いておいて(それがなかなかできない作品であることは重々承知だけれども)ここではPandit Pran Nathの唱法に影響を受けた這うような彼のトランペット、Nana VasconcelosやDavid Rosenboomらも参加して、どこの世界にも属さないのに不思議とアンビエントな民族音楽っぽい世界に身を任せるのが正解、であろう。とくにタイトル曲(春分の日、ですね)はまあ春になると蛇も出てきますよね、と感じられるような彼のトランペットが堪能できるし、他にもドローンシンセの上で突然変調するトランペット、とか摩訶不思議な世界が繰り広げられていて、内省的に過ごす、と決意した夜のBGMにはピッタリの瞑想系名作、である。そういえばLloyd Cole And The Commotionsの「Mainstream」
内で彼がTracey Thornと一緒に参加した曲名は「Big Snake」だったな、とか思い出されるわけである。