Low Commotion

今年も連休がなんだかんだ言って終わる・・・。ということで前回の更新からどんな感じだったか、と言うと・・・。

 

5月2日(土)

実家で母とテイクアウト松花堂弁当を食べる。母の話は100%に近い勢いでカラッとした悪口なので、嗚呼血が繋がってるんだなー・・・、と実感。夜はそんなに寒いわけでもないのに、何故かキムチ鍋を食べたくなり、食す。

 

5月3日(日)

朝からパワーポイントの使い方に四苦八苦しながら、例の仕事用の動画を作成。というかパワーポイント、できることが多すぎて、なんだかできない・・・、という私が最も嫌う事態に陥りそうで死にたいほど凹んだりしながら、ああでもないこうでもないと悪戦苦闘して、このパワーポイントに声を入れられれば解説用のシートを無理やり血を吐きそうな勢いで作らなくても良いな、と気づき、じゃあパワーポイントの音声を記録するには・・・、と色々やっていたら何故かPCのカメラも光り出し、気づくとワイプのように私の顔出しパワーポイントスライドショーが完成してしまった。結果的にはまあ良いのだが、なんせこちとらそんな心の準備もできていないので、Joy Division「Unknown Pleasures」

Unknown Pleasures (Bonus CD) (Reis)

Unknown Pleasures (Bonus CD) (Reis)

  • アーティスト:Joy Division
  • 発売日: 2007/11/13
  • メディア: CD
 

Tシャツを着て(Big Loveで買った、地が白い奴)話す私が収められた動画、というビザールな代物が一本出来てしまったので、まあ、なんか動揺したよね・・・。

 

結局一日中パワーポイントのアニメーションの分割が・・・、とかスライドの時間が・・・、とか言ってたらあっという間に一日が終わった。昼は焼きそば、夜は回鍋肉。ちなみに一日中Eliane Radigueのボックス(CD14枚組)と途中Lucinda Williamsの新作

Good Souls Better Angels

Good Souls Better Angels

 

を聴いて作業していた。

 

5月4日(月)

遂に近所のラーメン屋で冷やしパーコー麺がスタート、という情報を得て、やったこの季節が来た、ということで午前中またパワーポイントと格闘してから、喜び勇んで出かけて行ったら定休日。衝撃のあまり同じ並びのラーメン屋で食事。って言うかレジに「ない方ご自由にどうぞ」ってマスクが置いてあって衝撃。だからマスク配ることで鬼の首取ったようになってた奴らは本当に無能だな、という思いを新たにする。

 

でその足で馴染みの古本中古レコードの某店へ。店主にビールを差し入れながら、あーでもないこーでもない、とお喋り(ソーシャルディスタンスは無理やり保ちながら)。珍妙なレコードを2枚買う。そして最近仕事とか、出かけるにしても朝がゆっくり故にコーヒー豆の消費ペースが速いのでどんどん減ってしまうコーヒー豆を買いに。店主さんとはPILについてと最近のホームセンター事情についてお喋り。帰宅してまたパワーポイントと格闘。その後さっき買ってきた珍妙なレコード2枚聴いて興奮。家の珍妙なレコード祭に突入(Henning Christiansenとか)。夜はチキントマト煮を作成。大成功。夜はSyd Barrett 

を聴いて盛り上がったりした。

 

5月5日(火)

またパワーポイントと格闘し、その後やっと冷やしパーコー麺にありつく。美味い・・・。しかし数日前から歯が痛く、というか歯茎の調子なのか、なんか違和感があって治療した奥の方の歯と隣の歯の間になんか挟まってて、ちょっと憂鬱。で、その憂鬱をぶっ飛ばすべく歯間ブラシを買い、パワーポイントの次は自分の歯と格闘。歯間ブラシを使うのは初めてだったのだが、奥歯の外側から、ぬるーっと歯と歯の間にブラシを入れて行くと、なんか、こんなとこに入れて良いのか・・・という背徳的な感覚があったが、無事に挟まっているものも取れ、全体的な違和感も消え快調。しかしまた挟まるのも時間の問題かと思うので、こんなタイミングでまた歯医者か・・・。帰宅途中に栃木県の店から届いた珍妙なレコードを宅急便の営業所で受け取り、またパワーポイントと格闘しながら珍妙なレコード祭、と思ったが、井手健介と母船の「エクスネ・ケディと騒がしい幽霊からのコンタクト」 

があまりに素晴らしすぎて、ぶっ通しで3回興奮しながら聴いてしまって全然仕事にならず。これは極私的今年のベストにCindy Lee

What's Tonight To Eternity [Analog]

What's Tonight To Eternity [Analog]

  • アーティスト:Cindy Lee
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: LP Record
 

と共に入る最高の、私の好きなロックンロールはこういうものです、という作品で本当にびびった。今年のこれまではこのアルバムに出会うためにあったのかも、という鼻血級の作品。何よりも彼のヴォーカリストとしての面を今まで見過ごしていたなあ、と気づかされた。

 

ということで井手さん祭を終えて今度はDRUNKのサッコちゃんのApple Musicのプレイリストを聴きながらパワーポイントに止めを刺し、間髪入れず餃子の作成に突入。これがまたすごく良いプレイリストでめちゃくちゃ楽しいし仕事が捗るし、なんとなく飲み始めたレモンサワーも捗るし、餃子のタネの材料切り、混ぜ、寝かせ、包み、一気に全行程こなせる魔法のようなプレイリストで1人で黙々と30個以上餃子を作成し、水餃子に。ビール飲みながら食べて食後に日本酒なぞ飲み始めてしまい、そのままLou Reedの「Berlin」

ベルリン(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
 

(昼間窓を開けていたら近所の赤ちゃんがぎゃーぎゃー泣いていて、このアルバムの中の曲を思い出した、というひどい理由なのだが)とか聴いてたので全く使いものにならず。

 

・・・ということで基本音楽聴いて、仕事して、何か食べたり何か料理したり、という連休であったが、実は別に今年のこんな状況だから、ということでもなく別に例年と変わらぬ連休だった、という感じである。休みがあっただけでも良い、ということも変わらず。

 

で、連休最終日はもうパワーポイントは確認程度に抑えて部屋の整理、そしてRy Cooderの「Get Rhythm」

Get Rhythm

Get Rhythm

  • アーティスト:Ry Cooder
  • 発売日: 1987/11/04
  • メディア: CD
 

を聴く。最近ちょっと昔の音楽を車で聴くのが流行っていて、これも今年の連休中よく車内で聴いていた。スライドギターの名手の87年の作品、である。当時はタワレコの冊子でだったかな、このアルバムのことを読んだ記憶があるが実際聴いたのはもっとずっと後、ブックオフカルチャーが私の中で盛んになってきてからである。この作品、当時賛否両論みたいな感じだったように記憶しているが、今の耳では音の処理的に80年代だなあ、というところはあるけれども凄く良い意味で折衷的なところを全部まとめてロックンロール、というかスライドギターでぐいっとまとめました、みたいな強引なノリが楽しい。なんせVan Dyke ParksやFlaco Himenezがいて沖縄音階の曲がある一方でCameoのLarry BlackmonがElvis Presleyを歌う、とかいうちょっとどうかしている感じ、あんまり他にはないよなあ、と。それでもってカヴァー多めの中でJohn HiattやJim Dickinsonと共作した「Across The Borderline」(歌でHarry Dean Stantonも)で泣かせにかかったり、とツボを押さえた感じ、である。この「Across~」は昨年のGaby MorenoとVan Dyke Parksのアルバムでカヴァーされてて、

Spangled

Spangled

  • アーティスト:Gaby Moreno
  • 発売日: 2019/10/11
  • メディア: CD
 

そこではJackson Browneと一緒に参加、とかあってそれも良かったなあ。まあ四の五の言わずに、Johnny Cashのカヴァーであるタイトル曲の豪放な勢いでノックアウト、ですね。