Na Zawsze

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AOBATシャツを着て臨んだ先週金曜日のcsgb、お越しの皆様、ご覧になってくださった皆様、ありがとうございました!なんとなく我が家で目に入ったレコードとか最近買ってたシンセ女性もの、とかを中心にしてたのでいつもとまた違った感じだったかと思いますが、また精進いたしますのでよろしくお願いいたします。今月は27日の金曜日にあります!

 

さてちょっと落ち着いて考えてみたら11月の22日まで純然たる休日が一日もないことに気づいてしまって、おいこらと憤慨しながら昨夜眠りに就いたら夜中に異常に発汗して目覚めた。

 

別に体調は悪くない。が、いかんせん面白いくらいに、何かのアレルギー反応であるかのように鼻水が出ている。でも、まあそういうこともあるだろう、とやり過ごすしかない。ということであんまり良い状態に今私はいない、ということが見て取れるかと思うのだが、そういう時はもう鍋物しかない。

 

昨今のコロナ禍の中では他人同士一つの鍋をつつく、なんてのは回避されるべきことのようでもあるが、家で勝手に作って食べるぶんには問題ないであろう。これから寒くなり日も短くなり、多分多くの人にとっては夏よりも楽しくない季節、とくに今年はもっともっと楽しくない季節になってくるであろうから、鍋物作りに血道をあげてみる、というのもなんとなく「おうち時間」だかなんだかっぽくて良いのではないだろうか。

 

とは言え、私は別に全然夏よりも冬の方が好きだし、「おうち時間」とやらをエンジョイしたい人生だった、と振り返ることができるくらいに今年は仕事は通常進行(しかし出張がなかったから友達に会えなかったりユニオンに行けなかった、という大打撃しかなかったから本当にロクでもない)だったので別に何も気張る必要なぞないのだが、なんとなく今年の冬は色々美味しい鍋料理を作りたいものだ、と思っていたので早速ばきばきに作っている。

 

定番のもやし鍋(毎月作って食べている)、ワンタン鍋(これもほぼ2か月に1回くらいやっているな)とかは置いておいて、厳密には鍋料理と言えるかわからないが、店頭に安く白菜が並び始めた瞬間からは豚肉を白菜の間にぶっこんでひたすら煮るアレ(巷では白菜と豚肉のミルフィーユとかそういう洒落た呼び方をするらしいが我が家ではひたすら白菜のグルグル、とマニさんたちへのリスペクトも込めて呼んでいる)とかを作り始め、その後は今までやったことのない豆乳鍋であるとか、そういうものを作り始めている。

 

そうしたらなんとなくレシピがいっぱいあったほうが面白い、ということでネットやら新聞やらで美味しそうな、そして作るイメージが湧きそうな鍋料理のレシピを目にするたびにメモったりブックマークに入れたりしてレパートリーを増やす毎日である。なんか結構アバウトな感じでもまあ美味しく鍋料理って出来上がるわけで、私の明後日の方向を向きがちなクリエイティヴィティも安心して遺憾なく発揮できる、というものである。ということで、今夜は豚肉団子の生姜鍋を初めて作ってみる所存である。

 

というか、そういうことやってないとすぐ私のような人間はダークサイドに落っこちてしまうのだ。だからお釈迦様から犍陀多に対して垂らされた蜘蛛の糸のように、私は鍋物作り、という糸にすがって生きていくのである、すくなくとも冬の間は。しかし、さて、あったかくなってきたらどうしましょうね・・・。そうさのう、蜘蛛の糸はカレーとかになるのかのう・・・。

 

ということで貴重な休みなので私に垂らされたもう一本の糸である音楽を聴いている。こちらはオールシーズン有効な糸ですな。Better Personの「Something To Lose」を聴いている。

SOMETHING TO LOSE [12 inch Analog]

SOMETHING TO LOSE [12 inch Analog]

  • アーティスト:BETTER PERSON
  • 発売日: 2020/10/23
  • メディア: LP Record
 

このジャケの感じ、これはもしかしたら・・・、という予感が的中する、80年代のある側面を感じる、優しく柔らかい哀愁シンセポップアルバム、である。ポーランド出身、今作はカナダのArbutusからの初のリリースである。私たまたまYouTubeで観て気になっていたのだが、これMGMTのBen Goldwassaerプロデュースなのですね。さすがの音、というかなんというか。Virgin期のFra Lippo LippiとかGangwayのメジャー期とか、そういう北欧の香りまでも感じるのだが思いっきりLA録音だったりする。でもこういう感じ、ギャグでもなんでもなく時代の音としてこのレコードが屹立しているのは圧倒的な曲の良さと、誰もが嫌いになれないこのソフトな触感の良さのせいで、そしてトドメでAdam Bryczkowskiさんの美声ヴォーカルが炸裂するわけである。私がこの手の音に幼少のみぎりより慣れ親しんでいた、ということもあるのかも知れないけれども、それでもやはり2020年でもばきばきに有効な作品に仕上がっているのは何とも衝撃。これからの季節、ぴったりですな。