Shit, V12

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今年もTシャツまだまだよろしくです!

 

もう新年になって9日も経っていた。9日の間、新たな気持ちで私は生きていたのであろうか。この間のエントリで、2020年の凄く良かった音楽を振り返ってしまったら燃え尽きて真っ白な灰になってしまったようで(結構あんなのでも大変なのだ)ちょっと日数が開いてしまったが年明けからの日々を振り返ってみたい。

 

元日から2日にかけて見た夢のことを実に珍しく鮮明に覚えているから、初夢、というものをほぼ初めて見た、と言っても良いのかも知れない。しかも二本立て。初夢と言えば、一富士二鷹三茄子が良い、と言われているが私の今年の初夢は一淫二アオバ、という何だかどうして良いかわからない感じだった。もう40代も後半に差し掛かって久しいというのに、まだエロい夢や酒に塗れた楽しいAOBA NU NOISEの夢、というのは果たして(個人的には何だか凄くまだまだいける、と前向きになれたのだけれども)どうなんかな・・・。どちらの夢も強烈過ぎてそれぞれ一旦起きてしまったりしたのだけれども、今年の頭からそういうノリ、というのは私の年頭のギラギラ宣言とも合致するように思えるので、そういうことなのだな、と確信してやはり実際にどうなのかはわからないけれども、やはりマインド的にはギラギラ、ということで行きたい。

 

とか言いながら三が日が過ぎ、4日は何となく仕事を休みにして、5日からまた仕事に行ったのだが、まあノーコメントな感じでここまで来た。今年もやっぱりこんな感じか・・・、と呆れたりしょぼくれそうになるのだがギラギラせんといかん、ということで電車で通勤してみたら帰り道猛吹雪で心が折れそうになったりしたけど、寄り道して駅前のデパートの古本コーナーでレコードも扱っていることを思い出し、膨大などうして良いかわからないレコードの山の中からUB 40の「Labour of Love」日本盤帯付き

Labour of Love

Labour of Love

  • アーティスト:UB40
  • 発売日: 1997/03/11
  • メディア: CD
 

 を激安で何となく買って帰ったりしてみた。

 

そんな中で手荒れが年々酷くなってきていて、とくに今年は右手の人差し指、中指が爪の横から指先にかけて乾燥してぱっくり割れてしまう事態になってしまったからキーボードを打つのもなかなか難儀、ということで更新に間が空いていたのだった。とか言っている間にもアメリカ合衆国の首都は無茶苦茶なことになっているし、イギリスもウイルスで大変なことになっているし、日本は日本で一体全体どうなってるのこの国、と思うようなことばっかりで本当に気持ちが晴れない。それに輪をかけて「だから言ったじゃん」的などういう立ち位置で発言しているのかわからないような市井の連中の、止めときゃ良いようなRTとか、なんか自分凄いっす的投稿が目に入ると、本当にもうなんか、絶句する。そういうのをスルーできるような力強さを身につけるべきなのか、それともそういう連中の自滅を心から願うべきなのか、なかなか身の振り方に迷う年明けである。んー、両方、だな・・・。

 

でもそんな年明けでも今年に入ってからリリースされた音源は早くも強烈に良いのばっかりで嬉しい。私がKid Fresinoの「20, Stop It.」とか聴いて喜んでいる姿は昨年には想像もできなかった。

20,Stop it. (初回生産限定盤)

20,Stop it. (初回生産限定盤)

  • アーティスト:KID FRESINO
  • 発売日: 2021/01/09
  • メディア: CD
 

玉出身のラッパー、トラックメイカーの新譜である。私は所謂日本語ラップ、という音楽には滅法暗いのだけれどもこれはちょっと気になってApple Musicで聴いてみて、これはヤバい、となってすぐさまタワーレコードでCDを買ってきたのだった。そんな初のケースだったのだけれどもよく確認しないままレジに持って行ったら税込み5000円でたまげた・・・。いや箱仕様で素敵な写真が何枚も入っていてアートワーク的にも素敵だから全然問題ないのだけれども。強烈な4つ打ちからビートの連打、複雑なアンサンブルのバンドサウンド、ドープなパーカッションのみのバックトラック、カネコアヤノ(!)、長谷川白紙、ストリングス(波多野敦子さんだった)、Skullcrusher

Skullcrusher [Analog]

Skullcrusher [Analog]

  • アーティスト:Skullcrusher
  • 発売日: 2020/10/23
  • メディア: LP Record
 

のサンプリング(!!!)、Seiho、などなど、とにかく物凄い色々な要素が混ざりあって曲毎に結構テイストが違うのに恐ろしいほど統一感があるのは、凄く丁寧なミックスによる重層的な音作り、そして英語も日本語も同じくらい滑らかに一筆書きのようにするりするりと抜群のリズム感で言葉を乗っけていくFresinoさんのラップのおかげ、なのかな。そのどれもがスリリングで入手してからずーっと聴いているのだけれどもいつ聴いてもわくわくするし、人懐っこさにほだされる。決して得意じゃない要素(toeとか)も全然気にならないのはFresinoさんの強烈な突進力のせいなのか。とにかく騙されたと思って聴いておいた方が良いと思う、間違いなく今年重要な1枚になるアルバム。