Stolen Car

Tシャツを買って、そして着ましょう。

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!Tシャツは何枚あっても問題なし!
 
今日が終わるとあと2週間くらい休みがない、と言う事実に気づいてしまってちょっと愕然としている。
 
まあそれはさておき、この夏はなんかDJミックス音源を珍しくよく聴いていた。まずは、Gonno & XTALの「Sugar Mix Tape Vol.1」というミックスカセットをめちゃくちゃ聴いていた。そもそもジャケを私の大好きな箕輪麻紀子さん

kyoku-sen.com

kyoku-sen.com

が手掛けている、ということから興味を持って、XTALは「Aburelu」という最新作

も凄く好きだったので、お値段もお手頃だしなんかカセットも良いかな、と軽い気持ちでBandcampにオーダーして予約購入したのだった。

 

そうしたらいきなりAnnie Lennoxからスタートして、その後もLoose Jointsがきたと思えばDinosaur Jr.とかCocteau Twinsとかが飛び出し、Kim Carnesとかからハウスに突入、とかで、え?え??という衝撃のままにずーっとA面(XTAL担当)からB面(Gonno担当)までオートリヴァースで聴いて、最終的にPixiesとSugarで終わる、という展開には本当にびっくりした。でもそういうロックやポップスが決して飛び道具というわけではなく、全体の流れの中でしっかりと配置されていたりするしイコライジングもいじっていたりもするので、なんかすごく説得力があって、感動したのだった。

 

その後彼らのパーティ「Sugar」のことを詳しく知るにつれて、そもそもHusker Duのことは皆よく話題にするがその後のSugarがあまり話題にならないからこのパーティの名前(勿論他にも理由はあるようだが)、とか書いてあって、なるほど、と逆にDJミックス音源を聴いてからイヴェント自体に関して理解を深めたのだった。あまりにも衝撃を受けたので、是非一度このイヴェントに行ってみたいものだなあ・・・。

 

という素晴らしいミックステープと同時に、先月7月29日にあった「Sendai Colony」の際のライン録りの音源もいただいたので、全体の様子ももちろんだけれども、編集して自分のDJの様子だけもCDに焼いて結構聴いていた。この時私は4つ打ちと切っても切り離せぬニューウェイヴ的な音楽をメインにひいこらひいこらやっていたのだが、こちらはそんな「Sugar」のミックステープと比して語るだなんておこがましいにもほどがある、何と言うか、本当に酷い例えだががっついた10代の性欲みたいなものが大爆発しているような、そういうなんか歯止めが効かない感じで、いやはや自分何をやっているのか・・・。

 

しかしミックスは荒く、もっとうまくやれたはずだ、という反省点しかないのだけれども、まあまあ良い感じの時もあるし、何より何をどうしたかったのかよくわかる感じで(いや自分でやってるから当然っちゃあ当然だけれども、DJ最中はこれからこれにつないで、わっせわっせ、というのの連続なのであまり俯瞰して見れないわけで)意外に楽しめた。まあ、これも当然すぎてバカみたいな話だが、こんなにも自己肯定感の低い私が意外に楽しめたのは、自分の好きな曲ばっかりつながってるDJだから、なのだろうな。「このWire、ここでかよ!」とか自分で盛り上がる瞬間、その直後にいや阿呆だな自分、と呆れる瞬間が交互に来て、まあ面白かった。なんかモチヴェーションにつながったので、頑張れる気がするのだった。

 

ということで何ら関係なく、Beth Ortonの「Central Reservation」を聴いている。

1999年リリースの彼女のセカンド(3枚目、という捉え方もあり)アルバムである。今年のRSDでアナログ再発、とかなってしまってしかもしばらく経っても「在庫あり」とかだと拡張版CD

持っててもつい、ねえ・・・。勿論この後も全て素晴らしいアルバムしかリリースしていない彼女だけれども、個人的には一番好きなアルバム。Ben HarperにBen WattにDr. RobertにTerry CallierにDr. JohnにDavid Robackに、という渋いメンバーも配置され、Victor Van Vugt等複数がプロデュースに当たっているが、前作と比べて打ち込みはかなり抑えめで、基本的に風通しの良いフォークロック的音作りが徹底しているので驚くほど統一感がある。Ben Wattの手掛けた、タイトル曲打ち込みメインヴァージョンをきちんとエクストラトラック扱いにしたのが功を奏したのかな。ということよりもまあ全曲Beth Ortonの手による強力なナンバーが並んでいることが一番のポイントで、久々に聴いていやこんな良い曲しかないアルバムってのも凄いな、と驚嘆した。