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私がたまに行くラーメン店と言えばかっぱ亭、という博多ラーメンの店である、ということは拙ブログをお読みの方はよくご存じかと思う。光の速さでサーヴされ(最近そこまで速くはなくなったが、それでもかなり速く、多分5分かかっていない。しかしそう考えると以前は、本当に数秒で出てきていたので、なんだったのだろうか)、且つとても美味しく、大変満足度の高いお店である。そして店内BGMが有線の80年代洋楽だったこともかなり、いや一番ポイントが高いところで、嗚呼良い音楽が聴きたいな、と疲れた時は誰しもが思うであろうが、そんな時はかっぱ亭、であった。

 

しかしこちらに書いた通り、ある時からBGMが懐かしは懐かしでも懐かしの邦楽、のチャンネルになってしまって、それはそれでまあたまに良い曲とかに出会えたり、ということはあったけれども、何だか寂しいな、別に天地真理でもチューリップでもさだまさしでも良いけれども、80年代洋楽が良いな、と何だか納得がいかない日々が続いていたのだった。そういや何だかいつもの店員さんの元気の良いお姉さんもいないしな、変化の時なのかな、と思っていたのだった。

 

そんな日々が数か月続いたある日、ちょっとブランクを開けてかっぱ亭に行ったところいきなりGenesisの「Invisible Touch」が流れており、おや、と思うと元気の良いお姉さんも復活、そしてBGMも80年代洋楽が復活しており、ああかっぱ亭のキーパーソンはこのお姉さんだったのか、と感動したのであった。

 

でもな、また急に懐かしの邦楽に戻って、また中森明菜とかペドロ&カプリシャスとか聴きながらラーメン啜ることになるのかな、とか思いながらまたかっぱ亭に行ったところ、Patti LaBelleとMichael McDonaldのデュエットが流れており、ああ良かった、と思うどころかEcho & The Bunnymenとか挙句の果てにはSoft Cell聴きながらラーメン食べる羽目になって、まあ有線の偶然、とは言え涙腺も緩みそりゃあ替え玉もするよね、というものである。なんかいつもよりも更にラーメンが美味しく感じられたのは、もしかしたらMarc Almond様の歌声のせいかも知れず、いやあBGMって大事よね、というこんな重苦しいご時世の中でも気楽な楽しい話したくなるじゃん、ねえ、って話である。

 

Carla Dal Fornoの「Come Around」を聴く。

Come Around [Analog]

Come Around [Analog]

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カヴァー集カセットとかもあったけれども、オリジナルアルバムとしては3枚目(自主レーベルからは2枚目)の作品である。なんでも地元のオーストラリアに戻って今は暮らしているらしく、そういやBlackest Ever Blackレーベル時代はベルリン在住だったな、とか思い出すのであった。BEB時代の他のユニットも懐かしいな、とかいうことも思い出したので、後で棚から引っ張り出して久々に聴こう。さて今作であるが、相変わらずのクール且つ淡々とした彼女の歌唱と簡素なリズムボックスとベース少々ギター少々、とかいうバッキングなのでもう隙間だらけ、聴いたら誰もが一発で思い出すのはYoung Marble Giants

と言う感じであるが、今作はメロディもとてもポップなので本当に、YMGが持っていたバンドならではの躍動感を全部差っ引いた感じの音みたいだし(ソロだから)、彼女の作品の中で最もポップでとっつきやすいアルバムに仕上がっていると思う。The United States Of Americaのカヴァーとかインスト、更にはなんとThomas Bushとのデュエット(これはBlackest Ever Black~Low Compnayのラインでのつながりなのかしら)という嬉しい話題もありつつ、この季節にピッタリのメランコリック具合、である。Italians Do It BetterのDesireのファーストとかも思い出したり。