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AOBA NU NOISEのTシャツです！

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昨日の日曜日は、先日購入した『あなたの聴かない世界』

あなたの聴かない世界　スピリチュアル・ミュージックの歴史とガイドブック

が面白すぎて、朝レコードを数枚聴いてからはずーっと無音で読みふけってしまい、1日が溶けていく、という体験をしてしまった。

まあもうすぐ連休があるので、その際に部屋の片づけ（よくおわかりかと思うが、私は定期的に部屋を片付けてばかりいる）とかやりゃあ良いか、と変に気が大きくなってしまってどっかり構えて休日を過ごしてしまった、というわけだが、昼食すら、なんか家から出ないで本読んでいたいからテキトーに何か作るか、となった。

そこで登場伊丹十三先生！

女たちよ! (新潮文庫)

もはやこの文庫本が家のどこにあるのかはわからないが（故に片づけが定期的に必要となるのは説明不要）、これに紹介されている死ぬほどシンプルでうまいパスタをこさえるに限る、となるわけである。

バターと粉チーズ、あとオリーヴオイルに塩と黒コショウさえあればなんとかなるので、材料をセッティングしてお湯を沸かし始めたらまた台所で上記『あなたの聴かない世界』を読み始め、パスタをお湯に投入して7分茹でて湯切りしてまた同じ鍋にパスタを戻してバタ（『暮らしの手帖』風）を大さじ1くらい入れ、うおおおと混ぜ、軽く塩コショウオリーヴオイルを入れて、またうおおお、と混ぜ、皿に盛って粉チーズ大さじ2～3くらい（本当はパルミジャーノ・レッジャーノを削った方が良いし、伊丹先生にも怒られそうなのだが、なんせ粉チーズが便利なので）かけて黒コショウ振って、更にうおおおと混ぜてもう出来てすぐにお茶飲みながら食べて、食べ終わったらまた本読んで、という感じの1日もたまには良い。

でも、こんな大胆に時間を溶かす休日が過ごせたのも、それは連休が近いから、であって連休の終わりの頃の自分を想像すると、最早今から早くも絶望。

Fenne Lilyの「Big Picture」、良いアルバムだ。

Big Picture

ブリストル出身、ニューヨーク拠点の彼女のサードアルバムである。前作

Breach (Indie Exclusive) (Opaque Yellow) [Analog]

の若干ビターな感じの生々しさ溢れるギターメインのサウンドに惹かれたわけだが、今作はよりヴォーカルが前面に押し出され、バッキングも前作に負けず劣らずシンプルな故に、非常に親密な感じのする音作りである。加えて歌詞も辛辣さは影を潜め、より繊細な、関係性をつなぎとめるべく努力する様が見え隠れする、ある種ポジティヴな感じになっていて、非常に穏やかなアルバム、である。結構淡々としているけれどもそれ故に聴き飽きない、所謂女流シンガーソングライターの系譜の中に位置づけても何ら遜色ない傑作。一部で盛り上がるChristian Lee Hutsonも参加していて、なるほどさもありなん、と実に納得のいく充実具合。