Laissez-Nous Entrer Dans Vos Coeurs

AOBA NU NOISEのTシャツです!

aobanun

 

先週金曜日のcsgb、ありがとうございました!久々の松浦くんの、多岐に渡る音楽の趣味具合とか、自作曲のクオリティとか、相変わらず面白いなー、と深く感動しました!また色々なお客さんにもご来場いただき(久々の再会多数)、面白かったなあ・・・。私の方はなんか想定していた流れとかなり変わってしまったりしていて、まあそれはそれで面白いかな、というユルさで乗り切りました。次回は6月9日(金)でめっちゃもうすぐなので、よろしくお願いいたします。ロックの日、とか何とか言い出すかもしれませんが、結構いつも通りかな、と言う気もしないでもないですし、私が関東出張帰り、という可能性もありです、ってそれってどうなるのか!?

 

さて、そんな感じで出張の多い昨今である。勿論仕事なわけであるから、ネクタイをしなくても、なんかパリッとした感じの恰好で行くわけである。本当はCoilのTシャツとか着て短めのパンツにスニーカーで、とか行きたいのであるが、ジャケットになんなら揃いのパンツにシャツに革靴、と言う感じになるわけである。

 

で、その際に世の人々はどんな鞄を持って行くのか、というのがここんとこの私の研究テーマである。ちなみに出張ではなく通常の仕事に出勤する際は車で行くので、お茶を入れたタンブラーを持っている以外基本手ぶらである。ただ、職場に於ける私の緊急用の食糧としておせんべいを買い足した時はMeditationsのだったりJet Setのだったり、というトートバッグに入れて持ってくくらいである。

 

だから基本市内の出張は手ぶらで行くことになってしまったりするのであるが、さすがに先日の出張の際には、資料ももらうだろうし、ということで私の勝負トートバッグの1つであるThe Raincoatsのトートバッグを持って出張に行った。しかしそんな布製のユルめのトートバッグ持ってきてるのは当然私しかいなかったのだった。で、辺りの男性参加者を見渡すと、薄めで形が四角に近いリュックサック(PC入る奴なのかな)とか、ショルダーバッグにもなるように長めのストラップもついた厚めの手持ちのブリーフケースのようなもの(これもPC入りそう)、という人が圧倒的に多かった。あとはもっと大きいリュックかな、The North Faceとか書いてあるようなアウトドアな奴。

 

なるほどー、と思うと同時に。なかなか所謂「ザ・社会人」のドレスコードを知らずに生きてきた故、こういう時に難儀する。次回はThe RaincoatsじゃなくてRough Tradeの布製トートバッグが良いのかな、と思ったが、そういうことじゃないだろ、と自分の中のリトルtdが突っ込みを入れている。

 

東京方面など、遠方の出張の際には、そりゃあ持って行くバッグは当然大きさが30センチ四方のものが割れずに持ち運べるようじゃないとダメなのである。そしてなんなら行く際に30センチ四方の大きさの板状の段ボールも持って行ったりする場合もあるから、必然的にバッグも決まってくるわけである。最近は20年以上前のAPCの斜め掛け、もしくはManhattan Portage×Rough Tradeの斜め掛けのバッグで決まりなので悩ましくなくて良いのだが、やっぱりこの間の土曜日の出張の会場には、そんな斜め掛けのレコードバッグなんかで来ている人はいなかったわけである。

 

みんなそんな小さな鞄でどうするんだろう、レコード買ったら大変じゃないか、と結構本気で思っているのだが、世の大抵の人々にはそんなことは関係ないのか・・・。じゃあ、物凄い急展開の話だが、一体全体人々は何を楽しみに生きているのだろうか、って、歳をとってくると「自分」という基準があまりにも大きくなりすぎて、時折世の中のことがわからなくなってくることもあるのだ。

 

わからない、わからないが結局この間の出張では時間のない中、3枚だけ買って帰ったのだけれども、ああこのManhattan Portage×Rough Tradeのバッグはちゃんとレコード入るし、優秀だなー、と思いながらいたことはお伝えしたい。軽いし、出張で冊子2冊もらっても、余裕なんだな。

 

ということでなんの結論もないのだけれども、Video-Aventuresの「Musiques Pour Garcons Et Filles + Inedits」を聴いている。

 

フランスのCamizole(これは聴いていなかったのだが、結構音源が最近でも発掘されてたから聴かないとなあ)のDominique Grimoudを中心として、Monique AlbaさんやUrban SaxのメンバーとかEtron Fou Leloublanのメンバー等と結成したグループの最初のアルバム(Recommendedからのリリース)にボーナスマテリアルを大量に追加した再発、である。もともとの最初のアルバムが10インチだったのだが、今回の再発ではディスク1が45回転でそのアルバムを丸っと、そしてディスク2が33回転で1979年から1990年の間に録音された未発とかカセット提供音源とかをまとめたもの、というむしろ本編よりもボーナスの方が多いという謎状態であるが、この謎の多いグループの音源がこうして聴ける、というだけで涙、である。私はこの10インチアルバム、何故か2枚持っているほど大好きなのだが(人は時に謎の行動に走るものである)、そこで展開されているチープなシンセを主体にした当時の、無理やりなスペイシー感ばりばりの音世界(いや、普通のギターとかドラムスとかサックスとかの楽器も入ったりもしているのだけれども、シンセとそのビートの印象が強すぎる)がボーナスも含めて大展開されていて悶絶。そして何よりも、凄く箱庭的ミニチュアポップ(にも聞こえる)なインストなのにそこから宇宙をSuicideとCaptain Beefheartと一緒に目指してしまったかのような、無謀な実験具合に心から感動する。インプロ的な側面も大いにあるのに、何だかよくできた映画音楽のようにも聞こえる、今の時代にめちゃくちゃ新鮮な作品。あと、どうしたいのか、どこに行きたいのかわかりかねる音楽を聴く、ということが私は大好きなのだけれども、多分これからまたそういうのが必要とされる時代が来るんじゃないか、という期待も持ちつつありがたく聴いているのであった。ちなみに私がJoe Meekワークスとしてお馴染みの「Telstar」を初めて聴いたのはこのVideo-Aventuresの作品であったので、後に原曲を聴いてその物凄くしゃっきりとした音の世界にたまげたことも追記しておかねばならないくらい、ユルくて楽しい作品。しかしこのレーベル、Soufflecontinuは、Francois TusquesだのCohelmec EnsembleだのJean Guerinだの、他にも、だけれども、痒い所に手が届くどえらい再発ばっかりやってて本当にありがたいなあ・・・。