Dreamer

AOBA NU NOISEのTシャツです!

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寛容さを持ちながら生きる、ということはなかなかに大変なことでもあるのだが、結構自分で言うのもなんだけれども、意外に私は寛容な方なのではないかな、とか思う時もある。

 

という風に昔は思っていたのだけれども、いやいや、それは私が寛容なのではなくて、色々なところでよく目にする人々があまりにも不寛容なだけであって、それと比すると、ということなだけな気がする。私はよくセヴンイレヴンで物を引き取ることが多い、異常に多い、夥しく多い、と言えるくらいなのだけれども、明らかに新人の店員さんとかだと手順がわからない人もいたりするので、なぜか私が「ここをスキャンしてください」とか「レジ操作すると次の画面になるので」とか「この紙に私がサインするのでペンをお借りします」とかやってるのだけれども、同じようなシチュエーションで(あ、タワレコの引き取りとかではなかったようだけれども)ブチ切れてる客とかこの間見かけたので、まあそう思ったのだな。

 

職場でも、私が相手する人々は初めてやることを経験している状態の人々が多いので、知らないで当たり前なことだらけなわけである。だから、アドバイスしたり説明したりしながら毎日暮らしているのだけれども、そういう時にもなんだかそういう相手にブチ切れている同僚とかいたりするわけで、いや、それしょうがないじゃん、とか思ったりしながらいるのだな。だって、初めてのこと、しかも結構複雑なプロセスのことをやらせるにあたって、そんないきなり完璧にできる人なんて、まあいるだろうけれども超人でしょ、とか思っているわけである。

 

そう、だから初めてのことをやっている人とか慣れないことをやっている人とは、むしろ私が知っていることだったら一緒にやりましょうか、という気持ちになるのである。逆に、おめえ今まで何年やってきてんだよこの野郎!と毎日同僚に対しては寛容さの「か」の字もない心理状態に陥ることが多い。まあ表には出さないのだけれども。だってさあ・・・、ってまあ愚痴るのはあまり本意ではないのでここでは控えよう。

 

休日の今日も今日とて仕事だったのでまったく閉口することしきり、なのだけれどもそんな中、「お休みのところすみません」とか一応言いながら、別に月曜日でも全然大丈夫なことをわざわざ電話してきて、しかも「ご意見をうかがいたい」とか言いながらも結局自分の意見しか言わない同僚とかいるわけで、そういう相手に対しては、てめー、と寛容さも何もあったもんではなくなるので、まだまだ徳が足りない私である、表には出さないけれども。

 

まあ何となく相当機嫌が悪めなので、Laufeyの「Bewitched」を聴く。

私は大体リリースの情報は内外(外かな、どちらかというと)のレコード屋さんのメルマガ経由で知ることが多いのだけれども、こちらのアルバムもスコットランドのMonorailからのメルマガで知った。それで調べてみたら逆に知らない方がおかしい、みたいな勢いで、アイスランド出身の中国系でロスを拠点に、とか、TikTok(!)とかを中心にZ世代(!)とかに人気だ、とか書いてあって、逆にMonorail経由で知ってよかったかも、と思っている。そういう情報から想像される音とは大いに違って、古き良きジャズ~オーケストラポップス、である。Erroll Garnerのカヴァーも入っているけど、なんなら全曲カヴァーですよ、とか言われても気づかないほど堂に入ったオールドタイミーとも形容できそうなポップス集である。私が聴いていては本当はいけないのではないか、というほどに滑らかで、ノスタルジックな感じで、ラヴソングだらけで、これからの季節に温めてくれるような、というくらいに聴きやすい。でもそういえば私はKat Edmonsonも大好きだ、

Dreamers Do [Analog]

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ということで我が家での居場所がしっかりとあるレコードであった。Laufey嬢のヴォーカルが結構低めでしかも熱唱、という感じではないけれどもしっかりと歌っている感じで、良い意味で収まり切れてない感じ、というのも好きなポイント。そんな中で急にシンプルなインディロック風ナンバーも顔を出し、次作も楽しみ、である。