A Dream Is A Wish Your Heart Makes

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2021年もTシャツは必要!

 

晦日か。今年は何だか健康に生きているだけでありがたやありがたや、という感じであったし、もうちょい色々このウイルスのことについて理解が進んだうえでわかった風な口叩けば良いのにな、という思いをしばしば抱く1年でもあったな。あと、実際はどうかわからんけどもうちょいそういうの控えては・・・、という思いをしばしば抱いたりもしたのだけれども、まあまずは自分としては2020年は何だか頑張って乗り越えた感じがある。

 

乗り越えた・・・、ということで自分へのご褒美aka Disk Unionに注文した年内最後のブツ  

Winter Is For Lovers (Opaque White Vinyl) [Analog]

Winter Is For Lovers (Opaque White Vinyl) [Analog]

  • アーティスト:Ben Harper
  • 発売日: 2020/10/23
  • メディア: LP Record
 
Blush [Analog]

Blush [Analog]

  • アーティスト:Maya Hawke
  • 発売日: 2020/08/21
  • メディア: LP Record
 

(tmym氏の影響をモロに受けた感じの2枚)が佐川急便の営業所に届いて、それを取りに行ったのだが、毎回毎回営業所止めで発送をお願いしている私は荷物預り所のおじさんには完璧に認識されてしまっていて、最近では私の車が営業所の前に来るだけでもう荷物を取りに走っている人影が見え、私が窓口に来た時にはもう荷物とペンが用意してある、という状態になってしまった。たまに違う若い人が窓口にいて、荷物の番号を聞かれて(おじさんが窓口の時にはもう聞かれもしない)、どれ答えようかとするとおじさんが「はい、これtdさんの荷物」と後ろの方から表れてその窓口の若い人に渡して来たりするから、もう脱帽、である。

 

ということで先日も取りに行ったらもう荷物持って窓口に走って来てくれた・・・。本当に今年一年お世話になりました。来年も多分めちゃお世話になると思います。

 

あと、2020年もなんだかんだ言ってブックオフについてよく考え、そしてよく利用していたわけで、多分皆さんが気にしているであろう2020年の私のブックオフ納めは、配信された当日のみ有効、という無茶ぶりも良いところの200円クーポンを利用して90円で買った(買いなおした)The Lapseの「Betrayal!」

Betrayal!

Betrayal!

  • アーティスト:Lapse
  • 発売日: 1998/10/13
  • メディア: CD
 

と、初手から110円だったので思わず買った(買いなおした)Club Nouveau 

Life Love & Pain

Life Love & Pain

  • アーティスト:Club Nouveau
  • 発売日: 1987/06/17
  • メディア: CD
 

 であった。なんか今年はブックオフ回帰が著しかったな・・・。このサブスクの時代に、安いけれども有料、とも言えるCDを買い続けることに意味は一体あるのか、と思われる向きもあるだろうけれども、個人的にはなんとなくその意味がうっすらわかったので開き直って510円以下のコーナーをよく見ていた1年であった。

 

あれ、なんか書きたいことあって、それで別に今年を振り返るつもりもなかったのに大晦日ヴァイブスのせいでついつい・・・。まあそういうものであろう。今度ちゃんと色々振り返りますが、皆さまくれぐれも健康で。今年はあんまり人に会えなかった(とくに仙台以外の方々)ので来年はまた遊びたいものです。

 

2020年最後にKat Edmonsonの「Dreamers Do」  

Dreamers Do [Analog]

Dreamers Do [Analog]

  • アーティスト:Kat Edmonson
  • 発売日: 2020/02/07
  • メディア: LP Record
 

を聴く。これは今年の12月19日まで全く存在すら知らなかった人の知らなかったレコードなのだけれども、ゴンチチのラジオ番組で聴いて、何だこれは、となったのだった。アメリカの女性シンガーの彼女名義では5枚目のアルバムである。私がラジオで聴いたのはBill Frisellが凄く素晴らしいギターを弾いているナンバーで、勿論彼のギターは素晴らしいのだけれどもこのKatさんの声がとんでもなく印象的で、それで俄然興味を持った次第である。このアルバムは何でも2曲以外は全部カヴァーで、しかもディズニー映画の曲が大半を占めているらしい。で、オリエンタルな雰囲気になったりメジャーコードの曲がマイナーコードになってしまったり(私でも知っている「星に願いを」なんだが)、面白いアイディアが全曲に渡って炸裂していて、且つとても聴きやすいのでめちゃくちゃ年末愛聴している。所謂ジャズヴォーカル、的な空気もあったりするアルバムだが、どんどん逸脱していって本人が言うところの「Vintage Pop」のアルバム、としか言えないような世界が繰り広げられている。しかしこのKatさんの声、物凄く可愛らしいのだけれども、どこか心にひっかき傷を残していくような、そういう素敵な声でこの年の瀬、ちょっとなかなか抜け出せない感じ、である。そうそう、アナログは2枚組で3面、そして4面目はエッチング、と言う形だがその星空のエッチングがなんか可愛らしくて、ちょっと良い感じである。

Strong

 

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お歳暮の時期は過ぎたので、お年始の手土産におひとついかがでしょうか?もしくはお年玉買い物候補に!

 

日頃は車で通勤なのだが、この間、何だか身体がなまってるなーっつって久々に最寄り駅まで歩いて(これが遠い)、電車を乗り継いで仕事に行ってみた。そういう際には音楽を聴きながらだとまあ楽に行ける、ということでイヤフォンで音楽を聴きながら電車に乗っていたわけだが、ふと周りの乗客を見渡すとイヤフォンをしている人が凄くたくさんいるのに、イヤフォンのコードがある人が、いない。皆耳にはめているものはあるのに、コードがない。どんな魔法だ・・・、というのは勿論嘘でそれくらい私でも知っている。ブルートゥースのイヤフォンなのだろう。ということでその車両、私の目に入る限りのイヤフォンユーザーでコードがべろべろ、となっているのはこの私1人だけであった。

 

何か凄いなあ、文明の進歩は・・・、と呆然としていたが、かく言う私だってその朝に突然Momus聴きたくなったから家のWi-Fiを利用して、iPod代わりにしている旧iPhoneMomusのベスト盤 

Pubic Intellectual [12 inch Analog]

Pubic Intellectual [12 inch Analog]

  • アーティスト:Momus
  • 発売日: 2017/08/25
  • メディア: LP Record
 

Apple Musicでダウンロードして、88年から93年辺りまでの楽曲を聴きながらめちゃくちゃ泣きそうになりながら出勤したわけで、こんな音楽の聴き方をするなんてちょっと前には思いもしなかった。少なくともこの時聴いていたMomusの楽曲群に震えていた中学生から大学生にかけての時期には、もう今の状態なんて冗談みたいなものに思えたであろう。レコード屋まで自転車で行って帰って来てカセットにダビングして実家の部屋で聴く、なんていう世界からは大分遠いところまで来てしまった。

 

昨日から今日にかけてもそうだ。昨日は午前中にJBLブルートゥーススピーカーが届いたので

yumboの配信ライヴをiPadで観ながら音はこのスピーカーから出して、その小さいのにパワフルな音に驚き、今日も今日とて朝からポッドキャストiPhone内のSpotifyで、音はこのJBLのスピーカーから出して、流れる楽曲をiPadに入っているShazamで検索しながら、そしてiPhone上ではそのポッドキャストに出ている友人を交えてチャット的なことをしながら聴いて、その後昼飯を作って食べながら(調子に乗って残っているパスタ全部使おうと思ったら余裕で3人前くらいの量になってしまって愕然としたが)昨日はiPadで観たyumboの配信ライヴを今度は、めちゃくちゃ四苦八苦しながらもなんとか昨日無事にセットアップを終えたAmazonのFire TV Stick

を通してテレビでもう一度観ることに成功し、とかやっていたわけである。

 

ということで、何だか気がつくと自分ももうブルートゥースだサブスクだダウンロードだストリーミングだ、とかいう世の流れの真っただ中を泳いでいることに気づくわけである。まあとても便利だし、凄く楽しみも増えて良いのだけれども、なかなかこう、慣れるまでには時間がかかってしまうし、体力も使うものである(私の場合)。多分この流れは加速するだろうし、その速くなった流れの中を私も、知らず知らずのうちにでも泳いでいくのだろうけれども、なんかちょっと一息つきたいな、って思ったりもするのだな。

 

だから何だかさっきはコーヒーを淹れてラジオで70年代~80年代のロックポップスしかかからない最高の番組「洋楽グロリアスデイズ」の年末2時間スペシャルを聴いていた。ノスタルジーでもないのだが時にこういうのはほっとするものだなあ、と思ったりしていたのだが、なんだかそんな広い家でもないのにどこにいても聴けるように、ということでレコード置いている私の拠点の部屋のコンポと、お茶の間のBOSEのCDラジオ

の両方で流しながら聴いていたわけで、なんでそんな気合い入れているのか・・・。あれ、もしかしたら何か私、ちょっと何事も過剰なのかな、だから何だか新しいものを導入する際にも過剰に身構えてしまって疲れちゃうのかな・・・。

 

Saultの「Untitled ( Rise )」

Untitled (Rise)

Untitled (Rise)

  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

が海を越えてやってきたので聴いている。今年は何だかSault、大きな話題になっていたのだけれどもご多分に漏れず私も大好きである。限定過ぎてもう入手できないのかしら、と思っていたここまでの3タイトルも、Rough Trade限定で再発されたものをガツンとまとめて購入してしまった。

5 [Explicit]

5 [Explicit]

  • 発売日: 2019/05/05
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
7

7

  • 発売日: 2019/09/27
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Untitled (Black Is)

Untitled (Black Is)

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

こういう事態の時サブスクはありがたいのだが、やっぱりどうしても盤で欲しくなってしまうのだな。何ともミステリアスな存在だったがここに来てどうやら3人組らしい、とかLittle Simzの名盤 

も手掛けたメンバーもいる、とか色々情報は入ってくるようになってありがたい。で今回の4枚目はここまでで一番ポップ、というか人懐っこい感じがする。前作はBLMに触発された作品、と言う触れ込みだったとおり最も硬質でヒップホップよりの感じの手触りだったが、今作は何かブギーっぽかったりシンセポップっぽかったり、非常に軽やかで明るい、ダンサブル、と言えるような感じの曲が並ぶ。最初の2枚がどことなくESGとかThe Slitsとかを想起するような感じだったのに大分角が取れた印象だったけれども、どの作品にも、不思議なポップさ、耳への届きやすさは共通していて、今作はそこも含めて何だか突き抜けているな、というところである。意外なほど聴きやすいけどまだまだ何だか見えない部分がたくさんありそうでこれからも楽しみ。ちやほやされないJamiroquaiみたいな、と言う形容を思いついたりもしたけど、まあ言わなくても良いかな・・・。

 

Be Free


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 クリスマスプレゼントに迷ったら是非こちら!

 

私の場合、職場がキリスト教関係なので、24日と25日は大変めでたい、ということで仕事が休みなのである。私自身は神様系全く関係ないのだけれども、お休みは大変に素晴らしい。

 

でも何か、クリスマスの良い感じの思い出、というのはあんまりない。幼い頃大雪が降って停電した記憶、とか中学3年の担任の先生の家に何人かで遊びに行って、クリスマスのホールケーキを切る、という段になって包丁を熱した方が切りやすい、ということで熱したら熱し過ぎたようでケーキの断面が焦げていたという記憶、とかその際のプレゼント交換会で自分が買って持って行ったテキトーなペイズリー柄のバンダナ(確かタワレコでLevel 42のベスト盤

レヴェル・ベスト

レヴェル・ベスト

  • アーティスト:レヴェル 42
  • 発売日: 1989/12/16
  • メディア: CD
 

買ったついでにタワレコの階下の店で激安でテキトーに買った奴)が結局2回やっても毎回自分のところに回ってきたので仕方なく持って帰った記憶、とか高校生になって他校の女子生徒たちとなんかご飯でも食べる、という流れになりそうだったけどそそくさと私は退散してThe Sisters Of Mercyの「Doctor Jeep」 

Doctor jeep [Single-CD]

Doctor jeep [Single-CD]

  • メディア: CD
 

買って帰った記憶、とかその次の年には女子校(私の高校は当時は男子校)の生徒と何人かでボーリングに行ってなんかご飯でも食べる、という流れになりそうだったけど結局ボーリングだけでそそくさと私は退散してタワレコで「I'm Your Fan」

I'm Your Fan

I'm Your Fan

  • アーティスト:Various Artists
  • 発売日: 1991/11/26
  • メディア: CD
 

買って帰った記憶、とか大学4年生の頃に39度くらいの熱出して寝込んだ記憶、とか大学院生の頃にレコード店のバイト中、休憩で同じビルのパスタ屋で晩御飯食べようと思ったら物凄い混雑ぶりで休憩時間オーヴァーした記憶、とかその日のレコード店は異常に暇だった記憶、とかまあ30歳になってチーズフォンデュを家で初めてやったら器熱し過ぎて器が割れてチーズが溶岩のように流れだした記憶、とかそういうことしか記憶にないから、嗚呼私が芸能人で「クリスマスの思い出は?」とか聞かれる立場になくて良かったなあ、とホッと胸を撫でおろす日々、である。

 

でも、クリスマスのアルバムは大好きである。

A VERY SPECIAL CHRISTMAS

A VERY SPECIAL CHRISTMAS

  • アーティスト:V/A
  • 発売日: 1991/10/21
  • メディア: CD
 
Tinsel & Lights

Tinsel & Lights

  • アーティスト:Thorn, Tracey
  • 発売日: 2012/10/30
  • メディア: CD
 
A Very She & Him Christmas

A Very She & Him Christmas

  • アーティスト:She & Him
  • 発売日: 2011/10/24
  • メディア: CD
 
Christmas Party

Christmas Party

  • アーティスト:She & Him
  • 発売日: 2016/10/28
  • メディア: CD
 
クリスマス・イン・ザ・ハート(紙ジャケット仕様)

クリスマス・イン・ザ・ハート(紙ジャケット仕様)

 
Xmas Present for You From Zero Hour

Xmas Present for You From Zero Hour

  • アーティスト:Various Artists
  • 発売日: 1995/11/07
  • メディア: CD
 
KYLIE CHRISTMAS-SNOW Q

KYLIE CHRISTMAS-SNOW Q

  • アーティスト:MINOGUE, KYLIE
  • 発売日: 2016/11/25
  • メディア: CD
 

 

とか枚挙にいとまない。というか、多分私はクリスマスソング的な曲、が楽曲的に凄く好きなんだと思うのだった。

 

そしてクリスマスの時期にリリースされるシングル、というのも何だかスペシャルな感じで思い出深いものが多い。


Saint Etienne (ft. Tim Burgess) - I Was Born On Christmas Day (Dec 1993) | TOTP2 BBC2 2007


Cocteau Twins - Winter Wonderland


LOW-blue christmas


Fairytale of New York (feat. Kirsty MacColl) [Top of The Pops Dec 1987]

配信、とはちょっと違う記憶への残り方をするんだよなあ。Eurythmicsの「Miracle Of Love」とかErasureの「You Surround Me」とかも全然クリスマスの曲ではないけれども、シングルカットされてリリースされたのがクリスマスシーズンだったので、結びついてクリスマスの時期の曲、となっている。


Eurythmics, Annie Lennox, Dave Stewart - Miracle of Love (Official Video)


Erasure - You Surround Me (Official HD Video)

 

ということで結局「クリスマス=クリスマスソング」といういつものようなオチがついたところで結局Cabaret Voltaireの「Shadow Of Fear」を聴いている。

Richard H. Kirkのソロユニットになってしまってはいるのだが、なんとこの名義では26年ぶりの復活作、である。勿論他の名義でも無数にリリースはあったわけでここに来てこの名義でアルバムを出すからには、ブログのタイトルに「Nag Nag Nag」なんてつけている人間としては正座して聴かなければならない、ってものである。アナログの2枚組で聴かねばならない、ってものである、たとえ片面2曲ずつ33回転の2枚組、で計8曲、なんていう余裕を持ったフォーマットであったとしても・・・。音としては紛れもなくCabaret Voltaireのそれ、であるが果たして「キャブスの音」って一体なんだろう、という根源的なことを考えるきっかけにもなるアルバムである。つまり、時に強靭だったり時にチープだったりするエレクトロニックなビートの上にサンプルやらコラージュやらを散りばめた感じ、でCabaret Voltaireの名の下にリリースされればそれがキャブスの音、ということなんだな、と改めて納得させられるような作品である。今作もビートはヴァラエティに富んでいるし、くどいくらいのヴォイスサンプリングにコラージュの嵐で、時にUnderworldから派手さとヴォーカルを抜き取ったような感じに聴こえなくもないが、それでもやはりキャブスの音、であり何だかたまらない気持ちになってくるのは性質の悪いファン特有の悶絶、であるがそれで良いのである。今作も不穏な空気に満ち満ちていて、まるで「Nag Nag Nag」か?と身構えるトラックやら不思議とソウルフルに聴こえたりするトラックまで、一気にこちらを捉えて離さない感じ、で突っ走るのだった。まさか2020年の暮れにCabaret Voltaireの「新作」で震える、なんて事態になるとは思いもしなかったが、そういえばA Certain Ratioの「新作」

Acr Loco

Acr Loco

  • アーティスト:A Certain Ratio
  • 発売日: 2020/09/25
  • メディア: CD
 

にも今年はそうとう興奮したわけで、ついでにNew Orderの「新曲」

Be A Rebel - Dove Grey Vinyl - Sealed

Be A Rebel - Dove Grey Vinyl - Sealed

  • アーティスト:New Order
  • メディア: LP Record
 

も凄く名曲だったし、なんなら久々に聴いたErasureの「新作」 

Neon

Neon

  • アーティスト:Erasure
  • 発売日: 2020/08/21
  • メディア: CD
 

も素晴らしかったわけで、結局Muteレーベル様様、という2020年だったのかも知れない。

Water Temple

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 クリスマスプレゼントに迷ったら是非こちら!

 

そして今月はcsgbはありません。2020年は配信の形でもお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

 

仕事も物凄い大詰め感が毎日毎日続きそれだけでも青色吐息のところに、12月にしては珍しい結構本気の雪が降り、それに伴う山の上からの救助要請で夜の緊急出動が2回、ということで大変な1週間を昨日まで過ごしていたら、強制終了のような形で今日はフリーになってしまったのでちょっとぼんやりできて良い。

 

もう18日かぁ・・・、と思いながらカレンダーを眺める。18日・・・、18日には何かある・・・、いや、あったな・・・、と思い返してみればそれは雑誌『クロスビート』という音楽雑誌の発売日だったわけである。どうやら私は毎月18日を楽しみに待つ中高生だった頃の記憶がいまだ抜けていないようで、いまだに何だか18日、という日付にはちょっと心動かされるのである。

 

多分毎月発売日には本屋に行って買ってたし、高校に入って何だかろくでもない部活に絡んでしまったおかげで時間がなくて発売日に買えなかった、90年の4月18日には狂おしくなるほど最新号が読みたくてしょうがなかったこともよく覚えている(確か3日後とかに買って読めたような気がする、Sinead O'Connorが表紙のアレは)。

 

1988年から、1999年に「もう良いや」となって買わなくなるまで私は相当熱心な読者だったと思う。特に創刊から91年辺りまでの3年間はもう多分広告も含めてほとんど全てのページを読みつくしたのではないか、という勢いだったし、いまだに中古盤屋やリサイクルショップなどでレコードを見ている時に、また誰かがDJしている時にジャケを見て(主にymdmktとかだが)、「あーこれ確か『クロスビート』のあの号の輸入盤レヴューコーナーで見かけたような・・・」という記憶が蘇ったりもするわけで、意外にシンコーミュージックが私の頭の中を何%か支配しているのだった。

 

今よりも「情報」が得難く、そして何となく価値があったような時代、主に『クロスビート』の文字情報から頭の中で「音像」を築き上げて、限られた予算の中で輸入盤屋で悩む、ということを毎月毎月繰り返して出会ったレコード群は、何故か「音」そのものだけではなく脳内の何かと結びついていまだにどっしりと私の中に居座っているようなので、これはなかなか払拭できないものなのである。

 

だから何か「音」だけ聴ければ、というのともちょっと違うし、だからフィジカルはジャケとかがあってそれが良い、というのもまあそうなんだけれども、それだけでもないような気がしている。何か聴く前に色々な情報を自分の中に落とし込んで、それからやっと実際の「音」と対面、というのはもしかしたら答え合わせみたいなもので、それが私は好きなのかもな、とかふと思ったりもするのであった。

 

今だとそういった情報は主にネットから得られるのだが、こんなに試聴もできるようになっている世の中なのに、なぜかあまり試聴してレコード買ったりしていないことが自分でも不思議だったのだが、なんとなく答え合わせ、というワードで不思議と自分で納得してしまった。良い悪いの問題ではなく、なんとなく性癖の一つ、みたいなものなのでこれはしょうがないのかな。

 

いまだにたまに答え合わせして、んーなんか間違った、というのもごく稀にあるけれども思えば昔から結構答え合わせの結果は優秀、である。My Bloody Valentineの「Isn't Anything」

ISN'T ANYTHING

ISN'T ANYTHING

 

の答え合わせはあちゃー全然違う、大間違い、と思って最初は凹んだけれども、結果的には大正解、となったものだ。今週の激務の中脳内では「Nothing Much To Lose」が繰り返し何故だかリピートされるような事態になっていたし。

 

A. R. Kaneの「69」

Sixty Nine

Sixty Nine

  • アーティスト:A R Kane
  • メディア: LP Record
 

も答え合わせでやらかしてしまった・・・、となったけれどもやはりこれも大正解、の1枚で私の人生に於いてもとても重要な1枚になっているわけだが、そんなアルバムにインスパイアされた、という文字情報を見たら購入して聴かなければならないJabuの「Sweet Company」を聴いている。

Sweet Company [Analog]

Sweet Company [Analog]

  • アーティスト:Jabu
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: LP Record
 

私がレーベル買いをしていたBlackest Ever Blackからリリース予定になかったのに突如リリースされた前作

Sleep Heavy

Sleep Heavy

  • アーティスト:Jabu
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: CD
 

からずっと気になっていたのだが、どうもブリストルのYoung Echo一派の連中のユニットらしい、ということを知って更に盛り上がるわけである。意外に何も情報なしで聴いたら今様のインディ・ソウル、というかインディR&Bというか、そういう風にも聴こえるわけで、今作からのシングル 

Lately / Lately Dub [Analog]

Lately / Lately Dub [Analog]

  • アーティスト:Jabu & Sunun
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: LP Record
 

を入手して聴いた時も、うむうむやはり、という感じであった。しかしアルバムを通すと、思えば前作に於いてもなんとも全体像がつかめない音楽を奏でる連中だった、ということを思い出すのであった。今作のジャケのようになんかつかめそうでつかめない、もやの中にあるような、深いリヴァーブの上にレイヤー状になったヴォーカルが乗っかったり、ストラクチャーは意外にシンプルなR&B的な歌もの、なのにヘヴィなダブみたいな物凄い手触りになっているのはブリストルの血なのか、そしてどこか荒涼とした感じよりはかすかな甘さがあるのはA.R. Kaneのせいなのか、いずれにしても何か絶対に嫌いになれない音、ってことで答え合わせもやっぱり大正解、なのである。

High Street, Rain

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AOBA NU NOISEのTシャツで2020年の締めくくりを!

 

最近牡蠣をよく食べている。

 

このことは私をよく知る人には驚きを持って受け入れられることだと思う。私は牡蠣が食べられない人間だったのだ。

 

否、正確には牡蠣が食べられない人間に「なった」のだった。あれは忘れもしない、1993年の12月のある日の夜。自宅で牡蠣フライを食べた私は、その後自室のベッドの上でのたうち回り、結果嘔吐、からの救急病院行き、という事態になりそして急性胃炎、という診断をされたのであった。

 

それまで普通に好きで食べていた牡蠣が食べられなくなる、という事実はなかなか受け入れがたいのでその月のうちに再チャレンジして牡蠣食べたりしたのだがその度にのたうち回るほどの苦しみに見舞われ、その翌年にもチャレンジ→敗退、その数年後にもチャレンジ→やっぱり敗退、という負け戦を繰り返し、「もう牡蠣は食べられない人間」としての新しい生活を送っていたわけである。

 

でもちょっと前にたまたま料理屋で牡蠣が前菜の一つとしてちょっと出てきた時に何となく、ええいままよ、と食べてしまったのだが全然その後も問題なく普通に過ごせたので、なんとなくいけるんじゃね、と思い始めた矢先に新鮮な牡蠣を手に入れる機会が先週あったので、なんとなくオリーヴオイル漬けにしたものを毎日食べているのであるが、美味しい→ノープロブレム、ということを毎晩繰り返してもう6日になる。

 

Yeah!また牡蠣が食べられる人間になったぜ!

 

ということで何だか新しい人間になった気分だ。2020年、本当に何もロクなことがなかったし、馬鹿な首相から同じくらい馬鹿な首相に変わった程度のことしか起きない最悪な日本に暮らしていると(ついでに維新とかなんとか言っている最悪な連中も蔓延っているから皆粛清されてほしい)、本当に下を向きがちな日々だったわけであるが、私は牡蠣を食べられる人間に戻ったのである。だから、全然私以外の人には関係ない話なんだけど、さあ頑張ろうぜ、とか周囲を励ましていきたくなる、まるでエレカシのように(Epic期しか好きじゃないですが)。

 

今度牡蠣食べに行こうぜ!とかこのテンションだと言いたくなってしまうのだが時節柄なかなか大きな声では言いづらいし、そもそもそんな調子に乗ってばしばし牡蠣食べたらまた具合悪くなってしまうのではないか、という恐れも、こっそりとではあるがまだ持っている。だからもうちょい自宅で細々と食べて、オッケー具合が確認できたら、Yeah!牡蠣食べに行こうぜ!去年の年末のおでん屋で、牡蠣のおでんをスルーした哀しみを私はまだ忘れていないから、またあのおでん屋に行きたいなあ。

 

Demdike Stare & Jon Collinの「Sketches Of Everything」

Sketches Of Everything

Sketches Of Everything

  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

を聴く。DDSレーベル主宰、そしてModern Loveからの狂おしい音群のリリースでお馴染みのDemdike Stare(一昨年の「Passion」 

Passion

Passion

  • 発売日: 2018/10/26
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

はもっといまだに語り継がれるべき狂気の1枚)がスウェーデンのギタリスト、Jon Collinと共演したアルバムである。まるでJohn Faheyのようなアクースティックギター、そしてエレクトリックギターが、ダブワイズされてしまって荒涼とした風景に溶け込んでいくような、架空のアメリカーナサウンドになっていて大変に、興奮させられる。ベクトルは違うがSly & RobbieがVladislav Delayと組んだ時の音像

500-Push-Up [Analog]

500-Push-Up [Analog]

 
NORDUB

NORDUB

  • アーティスト:SLY & ROBBIE
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: CD
 

を想起させられる、冷たいヘヴィ級の一撃。一度消えていった音がまた立ち上がってくる、音の亡霊たちのドキュメント。こういうの、ずーっと聴いてられるなあ・・・。

 

 

 

 

To Be A Woman Pt.1

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AOBA NU NOISEのTシャツ抜きでは2020年は語れないんじゃないかなどうかな!

 

さて、もう12月!今年はいったい何が起きていたのか。本当に12ヶ月あったのかしら、という勢いだったのはこれはよくある「歳を取るとどんどん月日が早く過ぎる」という感覚に加えて、コロナウイルスの感染拡大、というのもあって、なんかいつにも増して息を潜めて暮らしていたような、そういう感覚である。

 

とは言えあくまで感覚であって、結構いつも通りの暮らしをしていたことはしていたように思う、遠出の機会こそ東京に2月にMarc Almond様を観に行った一度しかなかったものの。例えばこの1週間はこんな感じで・・・

 

11月29日(日)

父の命日、ということで母も交えて会食。父は以前こちらにも記した通りガチで何ら宗教色のないお葬式(という概念すら怪しい会)だったので所謂何回忌、という概念もない。したがってイイニクの日、という覚えやすい命日前後に会食、だけで済ませているわけだが、こう考えると死んだ後の供養の仕方、というのも結局なんかそれぞれで良いんじゃね、とか思うわけで、なんか神様とか仏様とか、よくわからなくなってくるものである。この点父譲りなのかも知れない。

 

11月30日(月)

仕事は月曜日が一番キツい。それは一般論に加え個人的なスケジュールの問題もあって、非常に今年はキツい。更には昨夜の所謂故人を偲ぶ会的な会で中華料理食べながら3人でワイン2本とビール2本開けた影響もあって、よくわからないまま午後2時まで駆け抜け、やっと一息ついて南インドカレーで何となく持ち直す。8時過ぎ帰宅。

 

12月1日(火)

師走突入。師が走る、とはよく言ったものでいきなり仕事がレッドゾーンに突入。パソコンを睨みながら微調整やら切り貼りやらを繰り返す修行のような作業を8時くらいまで。

 

12月2日(水)

昨日の続きを朝から。昼時、Rough Tradeから送られてきたSaultアナログ3タイトル

5 [Explicit]

5 [Explicit]

  • 発売日: 2019/05/05
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
7

7

  • 発売日: 2019/09/27
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Untitled (Black Is)

Untitled (Black Is)

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

の不在連絡票を持って窓口引き取りのために郵便局に。無事引き取って郵便局近くの所謂町中華の店へ、と思って行ったら跡形もなく消えていて呆然。しかしよくよく張り紙を見ると移転していたらしく無事新店舗に着き、あんかけ焼きそばとご飯が一緒になった、ミックス、という気合い一発でしかないメニューを食す。焼きそばだけの時はちょっと気になった甘めの餡が焼きそばとご飯にかかることにより良い感じになっていて嬉しい。その後はまた昨日からの続きを夜8時まで。

 

12月3日(木)

ぎゅうぎゅうなスケジュールの中昨日までの作業の成果を最終確認。またしてもパソコンとの対峙。でもこの日は最終調整程度で終了。6時くらいには帰宅。Saultを3タイトルひたすら聴き続けて至福の時を過ごす。

 

12月4日(金)

かなり解き放たれてユルく過ごすが今週ここまでの目の酷使のせいかなんかダルく、本調子ではないまま過ごす。帰りにレコードを佐川急便営業所から引き取って帰宅。XTAL 

Aburelu

Aburelu

  • 発売日: 2020/05/29
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 とかFrancois Tusques

Alors Nosferatu Combina.. [Analog]

Alors Nosferatu Combina.. [Analog]

 

などをひたすら聴いて至福の時を過ごす。

 

12月5日(土)

後輩に仕切りを任せていた案件がやっぱり今回も大炎上。私は関係なかったはずなのに結局午後3時までノンストップで駆け回る羽目に。やっとのことで帰宅がてら、帰り道に出来た街中の立ち食い蕎麦チェーン店の国道沿い型店舗で冷やしそばとミニカツ丼のセット。街中の立ち食いは最高美味いんだが、なんか座ると物足りないのは何故だろう、とか考えながら食べたが、そもそも素面で立ち食い食べたことないからなのか、と思い当たる。一旦帰宅後仙台の誇るレコード店、STORE15NOVでRegisを回収、更に泉の中古レコード店で何故か、俺1週間頑張ったし、と変に自分へのご褒美モードが始動し(お分かりの通りこの1週間なんだかんだ言ってレコードは増えてるからご褒美とか何とかもはや関係ないはずなのに)、Fields Of The Nephilimのセカンド

Nephilim

Nephilim

 

とJ. Blackfoot

City Slicker

City Slicker

  • アーティスト:J. Blackfoot
  • 発売日: 2002/09/03
  • メディア: CD
 

という気が触れた組み合わせの買い物をする。それから盟友ymdmktに共同購入したRyan Adamsの「1989」

1989

1989

  • アーティスト:ADAMS, RYAN
  • 発売日: 2015/10/30
  • メディア: CD
 

を渡し、我が愛しのスーパーマーケット、つかさ屋に寄って帰宅。今月のもやし鍋を作って食す。

 

・・・ということでなんとなく、地方都市の暮らしは車がないとなかなか私のようなライフスタイルの人間には大変だな、ということと、レコードばっかり、ということと、週休1日だとなんだか忙しくて大変(とくに阿呆な後輩がいると土曜日が地獄)、ということが伝わるだろうか。でそんな唯一の休みである日曜日も母と母の姉を連れて祖父母の墓参りで石巻へ行き、さらにそれから車の12ヶ月点検で日産に缶詰(←今ココ)、とかなると、明日休みてえな、ともなるわけである、というのも頷いていただけたら幸いである。

 

Fenne Lilyの「Breach」

BREACH

BREACH

  • アーティスト:FENNE LILY
  • 発売日: 2020/09/23
  • メディア: CD
 

はタワーに注文してるのにさっぱり入荷しなかったからキャンセルしてBig Loveから購入して聴いている。UKの方だがUSのDead Oceansからのセカンド、である。シカゴのElectrical Audioでの録音も含む(Steve Albiniは絡んでないけど)全12曲は、いや、ありそうでなかった傑作なので夢中で聴いている。ぽつぽつまた90年代の所謂オルタナ的な、そういうモードな音は新しい世代でも出てきているけど、個人的に所謂90年代のオルタナに、当時はなんか曲のだるさや音の感触が苦手だったりするのが多かったせいであんまり全面的にハマれなかった人間としてはBeabadoobee 

Fake It Flowers (Limited LP) [Analog]

Fake It Flowers (Limited LP) [Analog]

  • アーティスト:beabadoobee
  • 発売日: 2020/10/16
  • メディア: LP Record
 

とか曲の良さが凄く嬉しかったなあ(というかもう、良いバンドアレンジのアイドルポップスみたいな感じだし。勿論良い意味で)。こちらのFeneさんはグッと落ち着いてはいるのだけれど、しっかりとしたバンドサウンドながらなんかVashti BunyanPavementをバックに歌っているような(勿論それだけではないのだけど)良い塩梅の素晴らしさで、今年最後の嬉しい出会いかも。しっかり息を吸ってコントロールして、抑えて歌っている様子がしっかり伺える生々しい声や音の処理と、切ない歌詞も相俟ってなんか胸を締めつけられる。さり気ない佇まいの名盤。

 

 

 

 

 

 

 

Angela

aobanunoise.thebase.in

ということでAOBA Tシャツ、ですよろしく!

 

ところで、最近思うんだけれど、ウェブ見てると異常なくらい頻繁に、漫画の広告が出てくるんだけれど、ちょっと見てて「えー・・・」とかなるような、バッド入るようなのが多いように思うんだけどどうなんですかね。皆ああいう感じのが好きなのかなあ。あの手の漫画の広告なくなるだけで自殺者減るんじゃないか、とか思うんだけれども。

 

私がうわキッツ・・・、ってなったりしたのは、ちょっと前異常に出まくっていた、なんかぽっちゃり体型のせいでモテない女子がイケメン上司に何だか気に入られてヤリまくる(勿論これだけの話ではないんだろうけれどもまとめるとこういう感じ)奴、かなあ。あまりにも何度も何度も何度も出てくるからなんだかバッド入ったなあ。あんまりギチギチした感じにはなりたくないんだけれども、そもそもぽっちゃり体型だからまずモテない、というスタートからしてちょっとそれ、どうなの、とか無粋かもしれないけれども思ったりしちゃって、何だか凄い欝々とした気持ちになったりしたものだ。

 

あとバンバン人が殺されたりする奴とか、なんかな・・・。勿論広告だからアイキャッチ的なものも大事でなんだかショッキングな方がフックが強いのはよくわかるし、好きな人もいるから別にどうこう、とか決めつけたくはないのだけれども、結構弱りがちな心の持ち主としては、メンタルヘルスのためにもちょっと漫画の広告、ものによってはお控えなすって・・・、となってしまうのだった。

 

いちいちブロックすれば何とかなるだろけれども、まあ清濁併せ呑む(要はめんどくさい)、ということでやり過ごして心を鍛えるしかないのかな。しかし現世で正気を保って生きていくのって、なかなか大変ですな・・・。

 

ちなみに話はずれるが、たまーにFacebook開くとおすすめ動画としてDepeche ModeだのThe Cureだののライヴがバンバン出てきて、その一方で限界の最高速度に挑戦、みたいな海外のバカみたいに改造した車の頭悪い映像(たまに失敗して炎上したりする)、とかありえない岩壁とか沼とかとんでもない悪路を上ったり走破したりする四駆の頭悪い映像(たまに失敗して沈んだり山壁でひっくり返ったりする)とか出てきて、こちらもこちらで頭が混乱するが、これは私が観たりしたものをAI様がご分析くださって私に勧めてきているのか、と思ったりするとこのケイオスの状況も結局は自分で蒔いた種なのか、とこれまた軽く凹んだりする。なるほど、Lou Reed歌うところの、You're going to reap just what you sow、ってことか・・・。

 

Jarvis Cockerの「Further Complications」がアナログで出たりしたので聴いている。

Further Complications [Analog]

Further Complications [Analog]

  • アーティスト:Jarvis Cocker
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: LP Record
 

 今ではJarv Isというバンドをやっている元PulpPulpも一応まだ存在しているのか)のフロントマンが2009年にリリースしたセカンドソロアルバムである。私実はPulpも好きだけれどもシングルだけでも良いかな・・・、程度の浅い感じ、なのだが彼のソロは2枚とも大好きである。これの前のアルバム

Jarvis

Jarvis

  • アーティスト:Cocker, Jarvis
  • 発売日: 2009/11/02
  • メディア: CD
 

 

も今回アナログで出たのでなんだか、こう、店頭で見かけると「おおお、こんな片田舎の街のタワレコにまで入荷している・・・」と涙で前が見えなくなってしまって気づくとレジに向かってしまうのは、最早コンプレックスも混ざった病気のような気がするから冷静さを失わないようにしよう、と心がけていたらこんな人生にはならなかったんだがな。さて、このセカンドソロはまさかのSteve Albiniがレコーディング、ということで他の彼の作品に比べても生々しいバンドサウンドが聴けるアルバムである。あのAlbini印のドラムの音も歪んだギターも相当楽しめるわけで、そこにひょろっとユーモアと寂しさを湛えた彼の声が乗っかる、ということでなかなか絶妙なバランスの作品である。とは言え全編ギンギンのThe Stoogesみたいになっているか、というとそうでもなく、スローなバラード的ナンバーも(音はアレだが)しっかり存在感を放っていて硬軟織り交ぜた名作である。しかしこのアルバム当時、Jarvisさん、今の私と同い年くらいなんだが、道理でなんだか歌詞も響くものがあるなあ、と感動するのと同時に相変わらずの性的なオブセッションの濃厚さには、いやーすごいな・・・、と感心する。ところでアナログ化に際して12インチが追加されていて(Albiniの音なのにメロウなディスコナンバー!)、きちんとアナログ化の意味があるリリース。でもBlack Friday仕様のカラー盤は置いてきてしまったんだな・・・(1000円くらい違うんですもの)。