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しかしちょっと悪いことすると、それまでしていたあんなこともこんなこともそんなことも全て関連付けられたりする世の中だからなるべく悪いことのせいで名を知られたくないものだ、と心の底から思った次第である。

なんでも関連付けようとすればできるのだろうけれども、果たしてそれに意味はあるのかどうか全くわからない。でもそうした方が読み物として、エンターテイメントとして面白くなるから良いんだろうなあ、この世の中では。

まずは悪いことしないのが第一なのだけれども、私もあれやこれやそれやを関連付けられてしまうのかなあ、とかぼんやり思った次第である。「酒飲んでThe 13th Floor Elevatorsでダイヴ」とか「棚の前にはEarthとPierre HenryとMarc Almondのレコードが並び」とか、何だか・・・、それだけで・・・、誰も同情してくれなさそうな、そして思いっきり有罪を免れることは出来なさそうな気がしてくるのは何故だ!?

しかしそれでもこの際構わない。もうそれを止めなかったお陰で有罪になるなら仕方がない。なぜなら(?)HTRKの「Marry Me Tonight」を聴いているからである。何か最近飛ばしまくってるレーベルBlast First Petiteからのアルバムである。オーストラリア出身の男女3人組なのであるが、何とプロデュースが元The Birthday Party、Crime And The City Solution、These Immortal Soulsの、こないだフジロックで初来日した(ううう・・・)Rowland S. Howardなのだ!!なんでもメルボルンでRowland氏がライヴを行った際には前座をしたりしたらしいのだが、そういう縁もあってか、プロデュースとキーボードとギターを彼がやったりしている。で、音なのだが、これがある意味衝撃的なのったりのったり感である。およそシャキシャキとかチャカチャカという言葉が全く似合わないのったりのったりした音なのである。チープなドラムマシーン(たまに本物が入る)がのったりのったりしたビートを叩き出し、その上に、いやこれがやっぱり抗えないのだけれども暗く光るメロディと女声ヴォーカルが結構クールな感じで乗っかり、重いベースにギター、曲によってはRowland御大の放電ギターが炸裂し、というそのテの方々(私とか)にはたまらない世界なのであった。結構お若いはずなのにもうこういう世界を構築してしまうとは、これは今後どうなっていくのか、と変に心配したくなったりするものだが、ここ最近のアメリカやイギリスから出てくる新し目のバンド群からは決して生まれてこないであろう、ハードボイルドな世界観は断固支持である。大体、タイトルからして何故かRowland S. Howard関連作には多い結婚ネタであるわけだし、間違いないのである!あー、こりゃ有罪だ・・・。